入力
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入力(にゅうりょく)とは、コンピュータにおいては、装置に情報を与えること操作することで、電子回路や音響機器・映像機器においては、電子回路に電気信号または電気エネルギーを与えることである。
コンピュータの場合、例えば、キーボードからキーを打ち込んでコンピュータに文字を与えたりする。入力は人間対装置に限らず、装置対装置もあり得る。記憶装置から処理装置に情報を取り込むのがそれである。つまり、データの読み込みも入力であるといえる。
[編集] 入力の種類
コンピュータにおける入力には主に以下のものが挙げられる:
- キーボードからキーを打ち込んでコンピュータに文字を与える、コンピュータを操作する(ここから転じて岡田徹が使い始めた表現が“打ち込み”)
- スイッチでコンピュータを操作する
- マウスなどの動きをコンピュータに伝えてカーソルを動かす
- スキャナーやOCR装置から画像や文字として取り込む
- マイクなどから音を取り込む
- 記憶装置からデータを取り込む
[編集] 入力の別名
入力は「取り込む」や「読み込む」、「読み出す」ということもある。「取り込む」はスキャナーから入力するときに、「読み込む」や「読み出す」は記憶装置からデータを入力するときに使われることが多い。日本語としては、入力とは情報が入ってくることであるから「読み込む」が正しい(「頭にたたき込む」を思い出せば分かりやすい)が、最近は「読み出す」も一般化してきている。これは恐らく、「読み込むために引っ張り出す」や「読み込んで結果を出す」から生まれた言葉であろう。
1980年代以前、主にキーボードからの入力を指して「インプット」という言葉が使われていた。これはBASICの「input」命令(ユーザーの入力を促すコマンド)に由来する物だが、その後上記のようなキーボード以外の入力手段が増加した事などから最近はあまり使われず、使うと却ってパソコンに無知な印象を与えることが多い。