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日本聖公会 - Wikipedia

日本聖公会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本聖公会にっぽんせいこうかい, Nippon Sei Ko Kai, NSKK, The Anglican-Episcopal Church of Japan あるいは The Holy Catholic Church in Japan)は、 キリスト教の一派のアングリカン・コミュニオンの形成団体のひとつ。 明治時代、アメリカ聖公会 (The Episcopal Church in the United States of America) のウィリアムス主教の来日により、東京、横浜と福岡を中心に伝道。信者数はおよそ58,000人。受聖餐者はおよそ20,000人。

目次

[編集] 日本聖公会の概要と現況

日本で最高位の職位は首座主教 (Presiding Bishop) と呼ばれ、全国の11教区の監督を行う。首座主教の選出は聖公会総会での選挙による。教区 (Diocese) はそれぞれ独立しており、個別の宗教法人格を有し、原則として聖職の人事も教区単位で行われることになっている。教区の連合体としての日本聖公会管区 (Province) と呼ばれ、全国規模で行うことが望ましい事務を取り扱っている。なお、管区事務所は東京教区の牛込聖公会聖バルナバ教会と同一の建物内におかれている。

参考までに、世界で最高位の職位は英国国教会のカンタベリー大主教、ヨーク大主教(Archbishop of York)だが、それらは全世界の聖公会の連合会であるアングリカン・コミュニオンの幹事(host manager)であり、ローマ・カトリック教会における教皇のような全教会の代表的存在ではない。各国における最高位の主教が各国聖公会を指導する。

聖職者の構成は、主教・司祭・執事 (Bishop, Priest, Deacon) の3階級制をとっている。 主教は、各教区の長として教区全体の司牧に当たる。 主教の監督下に司祭が置かれ、主に地域聖公会(教会)の牧師の任務に従事する。 司祭を補助する職務を行う執事がおり、牧師の任務や信徒集会の補助・助言を行う。

聖餐の実施など教会での信徒司牧は司祭以上の階級である必要がある。多くの場合、聖職者は教会付属の牧師館に居住するが、聖職者不足などの事情で、別の教会の牧師を務める司祭が非常駐の管理牧師として着任することもある。なお、管理牧師に代わる常駐の教役者として執事・伝道師・聖職候補生(神学生ないしは神学教育を終了後まだ聖職按手を受けていない者)が配属されることもある。

従来日本聖公会では女性司祭はあくまでも男性司祭の任命が不可能となった場合のみに限定すべきであるとしていたが、現在では司祭・執事共に女性が任命されるようになっている。但し、教区の雰囲気として導入は時期尚早であるとか、或いは主教の牧会方針により、女性聖職者の任命・按手の実績がまだない教区もある。

1990年代より、日本聖公会は日本のローマ・カトリック教会と共同で、イエス自ら定めたキリスト教で最も重要な祈りである『主の祈り』の日本語共通口語版を採択(よく知られており、現在でも多くのプロテスタント教会で用いられているものは日本語文語版)し、両教会の祭儀・礼拝・祈祷において公式に用いている。

[編集] 聖公会の礼拝

[編集] 教典

日本聖公会では、旧約聖書及び新約聖書を聖典とする。(旧約聖書続編については、礼拝で朗読されたりなど聖書の一部として普通に使用されるが、「この部分を元に教義を建てない」という原則も持っており、聖典とは区別されている。)
聖餐式中に旧約聖書・使徒書・福音書の朗読と詩編の交唱が行われるほか、朝夕の礼拝においても日課として聖書朗読が行われる。朗読箇所は、聖餐式が3年サイクル(A年、B年、C年)、朝夕の礼拝が2年サイクル(第1年、第2年)で指定されており、これを聖書日課と称する。聖書日課表は祈祷書に収録されているほか、毎年の教会暦に従って「教会暦・日課表」が年ごとに作成される。なお、聖餐式で朗読される聖書箇所を抜き出した「聖餐式聖書日課」がA年、B年、C年用と3種類作られ、用いられている。
礼拝において用いることができる聖書は、新共同訳聖書の他、いわゆる文語訳聖書・口語訳(協会訳)聖書・日本聖公会教務院発行の1968年改訂版アポクリファ(旧約聖書外典)の4種類と定められている[1]。(上記の「聖餐式聖書日課」は、新共同訳聖書によっている。)

[編集] 祈祷書

アングリカンコミュニオンに属する各教会では祈祷書が使用されている。日本聖公会においても全国統一の祈祷書が用いられている。現在使用されているのは、1990年に採択されたものである。

[編集] 聖歌

聖公会の礼拝では聖歌を用いることが多く、ほとんどの教会には伴奏用のオルガンが備え付けられている。聖餐式では、司式者の入堂時(入堂聖歌)、福音書朗読前(昇階唱)、献金時、陪餐時、司式者の退堂時(退堂聖歌)の5回歌われることが多い。そのほか、詠唱・チャントと呼ばれる旋律つきの式文もあり、キリエや、大栄光の歌(グロリア)、主の祈りのほか、聖書を詠唱することもある。
これまで「古今聖歌集」(1959年)が長年用いられてきたが、2006年に「日本聖公会聖歌集」が発行され、これが現行の聖歌集である。この改訂の過程において、「古今聖歌集増補版95」(1995年)と「改訂古今聖歌集試用版」(2001年)が発行されたが、「日本聖公会聖歌集」の発行をもってその役目を終えている。特別な事情のある場合や牧会的な配慮(例えば葬儀の際に故人の愛唱歌を過去の聖歌集から用いるなど)等を除き、原則として現行聖歌集を使用するものとされている。

[編集] 礼拝

主要な祭儀・礼拝は 主日聖餐式、週日聖餐式、灰の水曜日の礼拝である。聖餐式はイエスの死と復活を記念する礼拝であり、パンとぶどう酒による陪餐を行う。

また、1年を降臨節、降誕節、大斎節などの節に区切り、聖歌や式文に変化を持たせている。(次項参照) 灰の水曜日はイエスの受難を黙想し復活祭に至る約四十日間の大斎節に入る初日であり、灰の塗布の儀式を行う。

カトリック教会と同様に七つのサクラメント(聖公会の用語では聖奠<せいてん>)を行うが、洗礼聖餐のみが聖奠であり、それ以外の堅信、聖職按手(聖職に任ぜられるために受ける式)、聖婚(信徒の婚姻)、個人懺悔(告解)、病人の按手及び塗油(病者の塗油)の5つの式はイエス・キリストの直接の定めによるのではなく、聖霊の導きにより教会が行ってきた式であるとし、聖奠に準ずる儀式として「聖奠的諸式」と呼ぶ。[2]

なお、聖公会では初代教会及びカトリック教会の定めた殉教者聖人福者を「諸聖徒の交わり」として尊重している。聖公会として公式に記念する者は限定しており、また、信者に対し必ずしも義務としていない。


[編集] 教会暦

日本聖公会では祈祷書によって祝日を定めている。祝日の種類は次の通りである。

[編集] 祝日・記念日

  • 主要祝日

復活日(イースター)、昇天日、聖霊降臨日、三位一体主日、降誕日、顕現日、諸聖徒日

  • 主日に優先して守られる祝日

主イエス命名の日、被献日、主イエス変容の日

[編集] 期節

  • 降臨節 (イエスの誕生を待ち望むための節)
  • 降誕節 (イエスの誕生から顕現までの節)
    • 降誕日 (クリスマス、12月25日)
    • 主イエス命名の日(1月1日)
  • 顕現節
    • 顕現日(1月6日)
    • 顕現後第一主日・主イエス洗礼の日
  • 大斎節 イエスの受難を偲び、復活日まで悔い改めを行う節。
    • 大斎始日(灰の水曜日)
    • 聖週(扱いは大斎節)
      • 復活前主日
      • 復活前月曜日
      • 復活前火曜日
      • 復活前水曜日
      • 聖木曜日
      • 聖金曜日・受苦日
      • 聖土曜日
  • 復活節 イエスの復活を記念する節。
    • 復活日
    • 復活後月曜日
    • 復活後火曜日
    • 復活後水曜日
    • 復活後木曜日
    • 復活後金曜日
    • 復活後土曜日
    • 昇天日
    • 復活節第7主日・昇天後主日
    • 聖霊降臨日(ペンテコステ) 使徒に聖霊が降臨したことを記念する日。
  • 聖霊降臨後の節
    • 聖霊降臨後第1主日・三位一体主日
    • 聖霊降臨後第2主日~聖霊降臨後第27主日(27までない年もある)
    • 聖霊降臨後最終主日・キリストによる回復(降臨節前主日)

[編集] 有名な教会堂

  • 川口基督教会・大阪主教座大聖堂(大阪市西区)
  • 聖ミカエル大聖堂・兵庫主教座大聖堂(The Cathedral Church of St. Michael, 神戸市中央区)
  • 聖アグネス教会・京都主教座大聖堂(St. Agnes' Cathedral, 京都市上京区)
  • 奈良基督教会(奈良市)、
  • 聖アンデレ教会・東京主教座大聖堂(St. Andrew's Cathedral, 東京都港区芝公園)
  • 聖オルバン教会(St. Alban's Anglican Church, 東京都港区芝公園)
  • 横浜山手聖公会(Church on the Bluff, 横浜市中区山手町、2005年1月内部焼失。同年11月再建)

[編集] 修士会・修女会

ローマ・カトリック教会でいうところの「修道士修道女」にあたる存在は聖公会では、「修士・修女」と呼ばれている。現在日本に存在する修女会は次の2団体(支部団体1)である。修士会としては「聖ヨハネ修士会(略称SSJE、栃木県)」、「聖使修士会(略称SSM、兵庫県)」があったが日本には現存せず、日本国内には横浜教区で活動して引退した聖使修士会の会員一名が残るのみである。

  • ナザレ修女会(東京都)
  • ナザレ修女会沖縄支部(沖縄県)
  • 神愛修女会聖マリア院(和歌山県)

[編集] 日本聖公会関係の学校

日本にある聖公会関係の学校、施設、団体等の連合体である「日本聖公会関係学校協議会」が存在する。名称には"学校協議会"となっているが一部教育機関以外も加盟している。これ以外にも、幼稚園を経営する教会も各地に数多く存在する。

[編集] 学校

[編集] 神学校

  • 聖公会神学院(東京都世田谷区、神学校)
  • ウイリアムス神学館(京都府京都市)

[編集] その他

[編集] 関係企業・施設等

[編集] 教区

日本聖公会では全国に11の教区を設け、それぞれの教区の代表として主教が置かれている。主教に対する敬称は、師あるいは師父(しふ)を用いる。主教座の置かれる教会は主教座聖堂=カテドラルとよばれその教区の中心の役割を担う。

  • 教区名 - 主教座聖堂、主教名
    • 管轄都道府県。()内は教会数。
  • 北海道教区 - 札幌キリスト教会・ナタナエル植松誠
    • 北海道(24)
  • 東北教区 - 仙台基督教会・ヨハネ加藤博道
    • 青森県(5)、岩手県(3)、宮城県(4)、秋田県(4)、山形県(4)、福島県(7)
  • 北関東教区 - 前橋聖マッテア教会・ゼルバベル広田勝一
    • 茨城県(4)、群馬県(6)、栃木県(5)、埼玉県(8)
  • 東京教区 - 聖アンデレ教会・ペテロ植田仁太郎
    • 東京都 城南グループ(8)、外濠グループ(4)、下町グループ(7)、山の手グループ(4)、環状グループ(5)、多摩グループ(4)、諸島グループ(1)
  • 横浜教区 - 横浜聖アンデレ教会・ローレンス三鍋裕
    • 神奈川県(12)、千葉県(12)、静岡県(4)、山梨県(3)
  • 中部教区 - 名古屋聖マタイ教会・フランシス森紀旦
    • 新潟県(5)、長野県(4)、岐阜県(2)、愛知県(8)
  • 京都教区 - 京都聖アグネス教会・ステパノ高地敬
    • 京都府(12)、富山県(1)、石川県(1)、福井県(3)、滋賀県(2)、三重県(6)、奈良県(7)、和歌山県(9)、大阪府(1)
  • 大阪教区 - 川口基督教会・サムエル大西修
    • 大阪府(19)、兵庫県(3)
  • 神戸教区 - 神戸聖ミカエル大聖堂・アンデレ中村豊
    • 兵庫県(7)、岡山県(1)、広島県(3)、鳥取県(3)、島根県(3)、山口県(2)、香川県(1)、徳島県(4)、愛媛県(2)、高知県(1)
  • 九州教区 - 福岡聖パウロ教会・ガブリエル五十嵐正司
    • 福岡県(10)、佐賀県(0)、長崎県(3)、熊本県(2)、宮崎県(2)、鹿児島県(2)、大分県(1)
  • 沖縄教区 - 三原聖ペテロ聖パウロ教会・ダビデ谷昌二
    • 沖縄県(11)

※次の礼拝所、伝道所等は含めず。 鹿嶋聖オーガスチン礼拝所(茨城県)、小山祈りの家(研修所、栃木県)、立教学院聖パウロ礼拝所(埼玉県)、香蘭女学校礼拝堂、聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂、立教女学院聖マーガレット礼拝堂・聖マリヤ礼拝堂、聖公会神学院礼拝堂、 立教学院諸聖徒礼拝堂、立教学院諸天使礼拝堂、 聖フランシス・聖エリザベツ礼拝堂、ナザレ修女会聖家族礼拝堂、滝乃川学園聖三一礼拝堂(東京都)、大磯聖ステパノ礼拝堂、聖ヒルダ礼拝堂(神奈川県)、柏聖アンデレ伝道所(千葉県)、島田伝道所(静岡県)、新生礼拝堂、軽井沢ショー記念礼拝堂(長野県)、しお伝道所、小松集会(石川県)、神愛修女会聖マリア院礼拝堂(和歌山県)、平安女学院礼拝堂、一乗寺伝道所、四辻伝道所、ウィリアムス神学館(京都府)、聖バルナバ病院礼拝堂、プール学院礼拝堂、桃山学院聖アンデレ礼拝堂、桃山学院大学聖救主礼拝堂、聖ヨハネ学園礼拝堂(大阪府)、重水伝道所(兵庫県)、倉敷伝道所(岡山県)、聖モニカ礼拝堂(広島県)、佐賀祈りの家(佐賀県)、聖ジョージ修道院(沖縄県)。

[編集] 参考書籍

  • 大江 満著「宣教師ウィリアムズの伝道と生涯」刀水書房ISBN4-88708-263-0

[編集] 脚注

  1. ^ 日本聖公会法規 別表2
  2. ^ 日本聖公会祈祷書(1990)、p.265

[編集] 外部リンク

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