方倉陽二
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方倉 陽二(かたくら ようじ、1949年3月14日 - 1997年4月8日)は、日本の漫画家。
目次 |
[編集] 来歴
大分県豊後高田市出身。1960年代後半の『COM』誌の投稿漫画で早くも漫画ファンの注目を浴びる。1976年「アカンベー」(『小学一年生』)でデビュー。代表作に『のんきくん』、アニメ化された『まじかるハット』等。
藤子スタジオの在籍期間が長く、チーフアシスタントも勤めた。『ドラえもん百科』等『ドラえもん』関連の作品もファンからの評価が高く、また、藤子不二雄からの信頼も厚かった。また、「方倉(カタクラ、もしくは片倉)」という名前は藤子不二雄作品の中で人物や看板などの名前にも使用されている。
1997年4月8日、くも膜下出血で急逝。享年48。1996年9月に他界していた藤子・F・不二雄の伝記漫画を描く予定があったという。
[編集] 作品リスト
- ろぼっ子ビートン(原作は大隅正秋・飛行船企画。同名アニメーションのコミカライズ)
- ドラえもん百科(全2巻)
- アカンベー(全3巻)
- のんきくん(全8巻、ぴっかぴかコミックス全3巻)
- 「かがやけるホームラン王 ベーブ・ルース」(学研まんが 伝記シリーズ)
- クマクマずんずん(全1巻)
- ガラクタぼん(方倉作品唯一のお色気漫画・未単行本化)
- まじかるハット(全2巻)
- となりの動物王国(遺作)
ほか、ドラえもんが登場する学習漫画も手がけている。
[編集] 方倉設定
方倉は『ドラえもん』ブームの初期にコロコロコミックで『ドラえもん百科』を連載していた、ここで解説されたドラえもんの製造過程やドラえもんの色が変わる経緯など、いわゆる「方倉設定」はそれまでの「ドラえもん」本来の流れよりもかなりギャグ色の濃いもので読者のドラえもんに対するイメージを大きく変えてしまうような印象さえあった。
この「方倉設定」は本来非公式な物であったが、後に作者の藤子不二雄によって公式設定と認められたものもある。その意味では方倉陽二はドラえもんの隠れた育ての親と言ってもいいかもしれない。ただし、ネズミに耳をかじられ体の色が変色した経緯など、のちに別の公式設定が与えられたものもある。