新潟市鳥屋野運動公園野球場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新潟市鳥屋野運動公園野球場 Toyano Baseball Stadium, Niigata City |
|
---|---|
施設データ | |
所在地 | 新潟県新潟市中央区女池南3-6-4(鳥屋野運動公園内) |
開場 | 1963年8月 |
所有者 | 新潟市 |
管理・運用者 | 新潟市開発公社(指定管理者) |
グラウンド | 内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 | なし |
設計者 | |
使用チーム • 開催試合 | |
新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(北信越ベースボールチャレンジリーグ、2007年~) | |
収容能力 | |
14,000人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 | グラウンド面積:12,547m² 両翼:97 m、中堅:120 m |
フェンス | 2.0 m |
新潟市鳥屋野運動公園野球場(にいがたし・とやのうんどうこうえん・やきゅうじょう)は、新潟県新潟市中央区の鳥屋野運動公園内にある野球場。旧称 新潟市営鳥屋野野球場。現在も球場正面の銘板はこの表記となっている。施設は新潟市が所有し、新潟市開発公社が指定管理者として運営管理を行っている。
目次 |
[編集] 歴史
1963年8月、翌1964年開催の新潟春季国民体育大会(この年は秋季大会が東京オリンピックの関係で春季に変更された)に合わせて竣工。しかし、国体閉幕直後に襲った新潟地震の影響で一部損壊し、1965年夏まで長期閉鎖を余儀なくされる。開場以来、高校野球、社会人野球などアマチュア野球公式戦が今日に至るまで開催されている。
初のプロ野球公式戦は1966年5月3日に開催された、サンケイアトムズ(現東京ヤクルトスワローズ)対広島カープ4回戦。1989年には両翼を90mから97mに拡張されるなどしたが、老朽化が著しく、また場内の設備も陳腐化しているため、プロ野球の公式戦は1996年6月9日の近鉄バファローズ対西武ライオンズ12回戦が最後。二軍戦ではイースタン・リーグ公式戦の他、1977年にはウエスタン・リーグ、1994年にはイースタン・リーグの各トーナメント大会が開催されたことがあるが、1998年4月25日のイースタン公式戦・読売ジャイアンツ対日本ハムファイターズ戦を最後に、1999年から2007年までの9シーズンは二軍戦に関しても開催実績がなかった。なお2008年6月28日には実に10年ぶりとなるイースタン公式戦・読売ジャイアンツ対北海道日本ハムファイターズ戦1試合が開催される予定である。
開場以来幾度か改修を受けているものの、いずれの工事も規模が非常に小さいもので、抜本的な改修が行われたケースは皆無。故に老朽化が著しく、以前プロ野球(NPB)関係者からは「新潟では絶対に試合をしたくない」と匙を投げられてしまったこともある程である。また2007年に発足したベースボール・チャレンジ・リーグ(当時北信越ベースボールチャレンジリーグ)は、所属球団について「特定の本拠地を設けない」という規定を設けているが、このうち新潟県を本拠とする新潟アルビレックス・ベースボール・クラブは鳥屋野ではなく、三条市の三条市民球場(三條機械スタジアム)を自軍ホームゲームの主たる開催野球場とした。他の5球団はいずれも、それぞれが本拠とする県の県庁所在地にある野球場が最も設備が整っていることからホームゲームの大半をそれらで開催している。しかし新潟市内には設備の整った野球場がなく、また地理的にも三条市が新潟市と、同球団が練習拠点を置く長岡市のほぼ中間に位置していることなどから、結果として三機スタジアムでホームゲームを多く開催することとなり、鳥屋野でのホームゲームは月間数試合の開催にとどまっている。なおメインスタンドの一・三塁側ポール際付近と外野スタンドは盛り土構造となっているが、老朽化による安全性の問題から立入りが制限されている。
現在、鳥屋野潟対岸の中央区長潟にある新潟県スポーツ公園の南側園地では新潟県立野球場(仮称)の整備事業が県によって進められており、2009年の完成を予定している。また市も西区黒埼地区の板井地内で「みどりと森の運動公園」(仮称。園内にアマチュア規格を充足する野球場を整備予定)の整備計画を進めている他、南区白根地区南部(庄瀬地域)の真木地内でも「白根野球場」(仮称)の建設計画を進めており、いずれも2011年の竣工を予定している(黒埼の計画は旧黒埼町を編入した際に立案された合併建設計画によるもの。また白根の計画は旧白根市の建設計画を継承したもの)。なお、みどりと森の運動公園・白根両野球場竣工後の鳥屋野・小針野球場の処遇はまだ決まっていない。
[編集] 施設概要
メインスタンドのエントランス部はスロープ状になっており、観客を地平部からスタンド2階に直接誘導する形となっている。この導線の設計は、かつてロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)が本拠地としていた東京スタジアムを模したものだといわれているが、定かではない。
- 両翼:97m(実寸は97.6mだが表記は左記の通り)、中堅:120m
- 内野:クレー舗装、外野:天然芝
- スコアボード:パネル式
- 収容人数:14,000人
- 内野:9,680人(背もたれなしセパレート席、ポール際付近はコンクリート製ベンチ席)外野:4,320人(芝生)
- メインスタンドの一・三塁側ポール際付近(上述のベンチ席)と外野スタンドは、安全上の問題から立入不可。このため現在の実勢収容人数は8,000~9,000人となっている。
- 照明設備:なし
[編集] 交通
- 新潟駅南口バスプール2番のりばより新潟交通バス「510 笹出線・江南高校前経由 女池愛宕」「511 笹出線・江南高校前経由 新潟市民病院」行、
- もしくは同万代口16番バスのりば(東大通沿い)より同バス「500 西跨線橋・江南高校前経由 女池愛宕」行で、いずれも「野球場・科学館前」下車すぐ
- 510・511系統は平日概ね30分間隔で運行しているが、土曜・休日は減便となる(概ね60分間隔)。500系統は概ね20分間隔で運行しているが、「501 西跨線橋経由 江南高校前」行は野球場・科学館前バス停を経由しないので注意。
- 国道8号(新潟バイパス)女池IC・桜木ICいずれからも車で約5分