愛知教育大学
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愛知教育大学(あいちきょういくだいがく、英字表記:Aichi University of Education)は、愛知県刈谷市にある国立大学。1949年に愛知第一師範学校、愛知第二師範学校、愛知青年師範学校を包括して新制愛知学芸大学として設置された。略称は愛教大
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[編集] 沿革
[編集] 校舎統合
愛知教育大学は現在刈谷市にあるが、1970年までは岡崎市と名古屋市に分裂した状態であった。3つの師範学校が統合されたことに由来するのだが、1949年の統合以来、ことあるごとに機関の誘致合戦が起こる状態だった。大学側は1965年、ついに附属学校を除く全機関を両市の中間に位置する刈谷市へ移転することを決定した。両市からは反発が大きかったが、1970年には完了した。現在岡崎市には、附属小学校、附属中学校、附属養護学校が、名古屋市には附属小学校、附属中学校、附属幼稚園が残るのみである。ちなみに、附属高校もこの影響で、大学と敷地を共有する形で刈谷に置かれている。
[編集] 学部・学科
- 教育学部
- 初等教育教員養成課程
- 幼児教育選修
- 教育科学選修
- 情報選修
- 国語選修
- 社会選修
- 数学選修
- 理科選修
- 音楽選修
- 美術選修
- 保健体育選修
- 家庭選修
- 英語選修
- 中等教育教員養成課程
- 教育科学専攻
- 情報専攻
- 国語・書道専攻
- 社会専攻
- 数学専攻
- 理科専攻
- 音楽専攻
- 美術専攻
- 保健体育専攻
- 技術専攻
- 家庭専攻
- 英語専攻
- 特別支援学校教員養成課程
- 養護教諭養成課程
- 現代学芸課程
- 国際文化コース
- 日本語教育コース
- 臨床福祉心理コース
- 造形文化コース
- 情報科学コース
- 自然科学コース
- 初等教育教員養成課程
[編集] 大学院
- 教育学研究科
- 学校教育専攻
- 国語教育専攻
- 英語教育専攻
- 社会科教育専攻
- 障害児教育専攻
- 数学教育専攻
- 理科教育専攻
- 芸術教育専攻
- 保健体育専攻
- 家政教育専攻
- 技術教育専攻
- 養護教育専攻
- 学校教育臨床専攻
[編集] 施設
[編集] 附属学校
- 愛知教育大学附属高等学校
- 愛知教育大学附属岡崎小学校・中学校
- 愛知教育大学附属岡崎中学校
- 愛知教育大学附属名古屋小学校・中学校
- 愛知教育大学附属名古屋中学校
- 愛知教育大学附属幼稚園
- 愛知教育大学附属特別支援学校
[編集] 大学関係者一覧
[編集] その他
- 愛知学芸大学発足にあたっては、第二師範のあった岡崎市に本部を設置。第一師範のあった名古屋市に名古屋分校が、青年師範のあった安城市に安城分校が設置された。(のち安城分校は、校地を名古屋大学農学部に譲って本部に統合。)
- 名古屋が分校になったことに愛知第一師範学校の同窓会である芳陵会は反発。愛知第二師範学校の同窓会である竜城会との対立を生み、愛知県の小中教育界はこの2つの学閥で二分される時代が、刈谷市統合後に卒業した出身教諭が大勢を占めるまで続いた。
- 刈谷市統合後、岡崎の旧本部キャンパスは大学研究共同利用機関法人自然科学研究機構の3研究所、旧名古屋分校キャンパスは、名古屋大学大幸キャンパスに転用された。
- 新制大学移行時に岡崎高等師範学校との統合も検討されたが、師範学校と高等師範学校の校風の違いなどから、岡崎高等師範学校は名古屋大学との統合を選択した。
- 出身者ではないが、作家の城山三郎が作家になる前にこの大学で経済学の講師をしていたことがある。
- 愛知県の幼稚園、小学校、中学校の教諭や講師はかなりの割合でこの大学の卒業生が占めている。
- 近くに鉄道駅がないため、通うためにはバスを使う必要がある。バスは刈谷駅・知立駅・富士松駅・日進駅から出ている。バスなどの交通アクセスが不便であるため、名古屋市内在住者でも単身生活する学生も多い。