岡本行夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡本 行夫(おかもと ゆきお、1945年11月23日 - )は日本の外交評論家。元外交官。神奈川県生まれ。
目次 |
[編集] 来歴・人物
一橋大学経済学部卒業後、外務省入省。外務省では主として北米畑の有力ポストを歴任し、将来を嘱望される存在だったが、湾岸戦争時に外務省が自衛隊の海外派兵を見送ったことに抗議し1991年に突如辞職、周囲を驚かせた(天木直人『さらば外務省』)。外務省退官後も、政府要職を歴任する。雅子皇太子妃が外務省時代に尊敬していた上司という。イラク共和国で殉職した奥克彦とは生前懇意であり、奥の母校である早稲田大学の公共経営研究科でも教鞭をとった。鈴木典比古(国際基督教大学学長)とはゼミの同期。現在は、岡本アソシエイツ代表取締役、NPO法人新現役ネット理事長、立命館大学客員教授、三菱自動車社外監査役を務める。
[編集] 略歴
- 1964年 神奈川県立湘南高等学校卒業
- 1968年 一橋大学経済学部(板垣与一ゼミ)卒業
- 同年 外務省入省、同期には東郷和彦ら。在ワシントン日本大使館参事官、北米局安全保障課長、北米第一課長等を歴任
- 1991年 外務省退官
- 同年 岡本アソシエイツ設立、同代表取締役就任
- 1991年 - 国際交流基金参与
- 1996年 - 1998年 内閣総理大臣補佐官(非常勤)・科学技術庁参与
- 2000年3月30日 アサヒビール取締役
- 2001年 - 2003年 内閣官房参与
- 2003年 - 2004年 内閣総理大臣補佐官(非常勤・イラク担当)
- 2007年 - 株式会社三菱自動車社外監査役
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『さらば漂流日本――自力航行への転換』(東洋経済新報社, 1995年)
- 『ニッポン再生最前線――岡本行夫対談集』(都市出版, 1997年)
- 『砂漠の戦争――イラクを駆け抜けた友、奥克彦へ』(文藝春秋, 2004年)
[編集] 共著
- (水野清・榊原英資・堺屋太一)『「官僚」と「権力」――省庁再編はなぜねじ曲げられたか』(小学館[小学館文庫], 2001年)
- (田原総一朗)『生きのびよ、日本!!』(朝日新聞社, 2003年/朝日文庫, 2005年)