小笠原長生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
小笠原 長生（おがさわら ながなり、1867年12月15日（慶応3年11月20日） - 1958年（昭和33年）9月20日））は、佐賀県出身の海軍軍人。海軍中将 正二位 勲一等 功四級 子爵。幼名は賢之進。父は老中小笠原長行。母は儒者松田迂仙の女美和。妻は元前橋藩主伯爵松平直方の長女秀子。
[編集] 経歴
明治6年（1873年）9月、祖父長国の隠居により、家督を相続した。明治13年、学習院に入学。明治17年海軍兵学校に入学。同年7月、子爵を授けられる。明治20年卒業（14期）。成績は45人中35位。なお、同期には鈴木貫太郎らがいる。
明治22年（1889年）、海軍少尉に任官。日清戦争では軍艦「高千穂」で黄海海戦に参加。その後、軍令部に配属、日清戦争史編集委員となり、軍事史に関する文筆活動を積極的に展開し始める。明治35年、『日本帝国海上権力史講義』を出版する。
日露戦争時には軍令部参謀。日露戦争後、東郷平八郎に傾倒し、持ち前の文才でその神格化につとめた。大正7年（1918年）、海軍中将に昇進。大正10年、宮中顧問官に就任。昭和22年（1947年）、公職追放の処分を受けて、伊豆に閉居した。
長男の小笠原長隆は小笠原明峰と称し映画監督となり、小笠原プロダクションを設立。次男の小笠原長英は楠英二郎（のち小笠原章二郎） と名乗って小笠原プロダクション専属の俳優となった。長男長隆、次男が相次いで映画界に入ったため家督相続者にすることが出来なくなり、長男を廃嫡とした。更に三男小笠原長孝（おがさわら ながよし、1915年2月～1946年9月）は父に先立って没したため、家督は四男の小笠原長勝（おがさわら・ながかつ、1920年11月～1994年）に継承させた。
1930年、自身の原作による日本海海戦を描いた映画「撃滅」（日活）が製作される。同映画の監督は小笠原明峰、また小笠原章二郎が小笠原長生を演じた。
ピンク映画に数多く出演した女優松井康子（牧和子）は孫（四女宏子の娘）。
 |
この「小笠原長生」は、人物に関する書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています（ウィキプロジェクト 人物伝）。 |
