小マゼラン銀河
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小マゼラン銀河(しょうまぜらんぎんが、Small Magellanic Cloud) (NGC292)とは、きょしちょう座に位置する不規則銀河(棒渦巻銀河として扱われることもある)。略してSMCとも。大マゼラン銀河と共に銀河系の伴銀河であり、アンドロメダ銀河などとともに局部銀河群を構成する。小マゼラン雲、小マゼラン星雲とも表現する。17世紀フランスの天文学者オギュスタン・ロワーエは独立した星座として扱い、こぐも座(小雲座、Nubes Minor)の名で星図に記載した。
地球からおよそ20万光年の距離に位置し、質量は銀河系の6分の1程度とされる。将来的には銀河系に吸収されると考えられている。「マゼラン」の名はフェルディナンド・マゼランが世界周航の航海中に観測したというエピソードにちなんでいる。