大阪市電都島車庫

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大阪市電都島車庫は、かつて大阪府大阪市都島区都島本通2丁目にあった大阪市電の車庫。

[編集] 概要

大阪市電都島車庫は、1921年（大正10年）7月に着工し、1922年（大正11年）7月に大阪市電の車庫として、大阪府大阪市北区都島（現在の大阪府大阪市都島区都島本通2丁目）に開設された大阪市電の車庫である。国鉄の淀川電車区(初代)と淀川貨物駅が隣接していた。

大阪市電都島車庫は、5棟から構成され、単車にして220両が収容可能の車庫であった。

その後、車庫の増築も行われたが、1945年（昭和20年）6月1日のB-29による空襲を受け、車庫そのものが全焼してしまい空襲による戦災から復旧される事無く、そのまま放棄されていたが、終戦から10ヶ月後の1946年（昭和21年）6月になってようやく復旧されたが、その際、建坪が戦前の半分に縮小された。
　さらに1964年（昭和39年）10月1日に大阪市電靱本町線（川口町～谷町三丁目間）が廃止され、大阪市電車両の大阪市電の車両工場への入庫、及び出庫が不可能となった為、車庫の建物、2棟が大阪市電森之宮車両工場都島作業所に移築され、益々、手狭となったが、大阪市電の営業路線の縮小から1968年（昭和43年）に解消された。

大阪市電都島車庫は、大阪市電の保存車両11両、及び他社への譲渡予定車両を抱えた他、1969年3月31日の大阪市電最後の日まで大阪市電今里車庫と共に残った大阪市電の車庫であった。

そして、1969年（昭和44年）4月1日の大阪市電梅田養源寺線（阪急東口～都島本通間）の廃止に伴い大阪市電都島車庫も廃止され、その跡地は、1980年代には大阪市交通局の施設やグランド(地元では車庫跡グランドと呼ばれていた)、及び大阪市営バスの操車場に転用された後、1990年代初頭に隣接する淀川貨物駅・淀川電車区の跡地とともに再開発されて、桜ノ宮リバーシティーや総合医療センターとなった。都島車庫の跡地には、1993年（平成5年）12月に大阪市制100周年記念事業の一環として、既存の5施設を統廃合し、大阪市の中核病院の役割を果たすべく設立された大阪市立総合医療センターが開院した。医療センターの東側に不自然な三角形の敷地(駐車場となっている)があるが、これが都島車庫の敷地の名残である。今の区割りからは想像が難しいが、都島車庫が医療センター、淀川電車区が都島スポーツセンター、淀川駅が桜ノ宮リバーシティーの団地の場所に位置していた。

表・話・編・歴 大阪市電
路線	安治川築港線 - 今橋天満橋筋線 - 上本町線 - 上本町下味原町線 - 梅田空心町線 - 梅田養源寺線 - 大手前上本町線 - 霞町線 - 霞町玉造線 - 北浜線- 九条高津連絡線 - 百済線 - 堺筋線 - 桜川中之島線 - 三軒屋新千歳町線 - 城南線 - 曽根崎天満橋筋線 - 谷町線 - 谷町寝屋川線 - 玉造線 - 玉造今里線 - 玉造森之宮線 - 築港線 - 築港北海岸通線 - 鶴橋線 - 鶴町線 - 天神橋西筋線 - 天王寺阿倍野線 - 天王寺大道線 - 天満今福線 - 天満橋善源寺町線 - 東西線 - 堂島大橋線 - 土佐堀南岸線 - 長柄橋筋線 - 難波木津線 - 南北線 - 西道頓堀天王寺線 - 西野田線 - 西野田桜島線 - 西野田福島線 - 野田線 - 阪堺線 - 東野田沢上江町線 - 福島曽根崎線 - 松島宇治川線 - 松島南恩加島線 - 都島守口線 - 森之宮緑橋線 - 勒本町線
系統	1 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10 - 11 - 12 - 13 - 14 - 15 - 16 - 17 - 18 - 19 - 20 - 21 - 22 - 23 - 24 - 27 - 28 - 29 - 30 - 31
車庫	市岡 - 今里 - 上本町 - 梅田 - 春日出 - 九条 - 三宝 - 築港 - 鶴町 - 天王寺 - 港 - 都島
車両	801形 - 861形 - 868形 - 901形 - 1001形 - 1081形 - 1201形 - 1301形 - 1401形 - 1501形 - 1601形 - 1651形 - 1701形 - 1711形 - 1751形 - 1801形 - 2001形 - 2101形 - 2201形 - 2501形 - 2601形 - 3000形 - 3001形