大熊正二
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大熊 正二（おぐま しょうじ、1951年7月22日 - ）は、日本の元プロボクサー、WBC世界フライ級王者。本名及び旧リングネームは小熊 正二（読みは同じ）。新日本木村ジム所属。
福島県郡山市出身。左ボクサータイプ（コンバーテッドサウスポー）。最初の世界タイトル獲得時は、柴田国明やガッツ石松、輪島功一の全盛期で、二度目のタイトル奪取時は具志堅用高が連続防衛記録を伸ばしていた時期で、当時の日本人世界王者と比較すると地味な印象だったが、コツコツと実績を積み上げて王座に返り咲いた。世界挑戦8回、世界戦13回の記録を持つ。敗戦こそ多いが、最初の世界挑戦から引退まで8年間の長きに渡り世界トップクラスに名を連ね続けた。また、1980年の朴賛希（韓国）との世界戦は、反日感情の根強かった当時の韓国で、武装警官が厳戒態勢を敷く敵地でKO勝ちで王座を奪うなど、印象深い一戦もある。現在は埼玉県川越市で小熊ボクシングスポーツジムを経営している。
[編集] 戦績
- 1970年12月 - プロデビュー。
- 1974年10月1日 - WBC世界フライ級王座に初挑戦。王者、ベツリオ・ゴンザレス（ベネズエラ）に15回判定で勝ち王座獲得。
- 1975年1月8日 - 世界王座初防衛戦。ミゲル・カント（メキシコ）に15回判定で敗れ王座陥落。
- 1976年4月21日 - WBA世界王座に挑戦。王者、アルフォンソ・ロペス（パナマ）に15回判定負け。
- 1978年1月4日 - WBC世界王座に挑戦。王者カントとの再戦に15回判定負け。
- 1978年4月18日 - WBC世界王者、カントに2度目の挑戦。15回判定負け。
- 1979年1月29日 - WBA世界王座に挑戦。1974年に王座を奪った相手、ゴンザレスと再戦。15回引き分け。
- 1979年7月6日 - WBA世界王者、ゴンザレスに2度目の挑戦。12回KO負け。
- 1980年5月18日 - WBC世界王座に挑戦。最初の挑戦から苦節6年目にして、王者、朴賛希（韓国）に9回KO勝ちし王座獲得。以後3度防衛。
- 1981年5月12日 - WBC世界王座4度目の防衛戦。アントニオ・アベラル（メキシコ）に7回KO負けし王座陥落。
- 1982年11月11日 - WBC世界スーパーフライ級王座に挑戦。王者、渡辺二郎に12回TKO負け。現役引退。
最終戦績 49戦38勝(20KO)10敗1分
8年間、8度に及ぶ世界挑戦は恩師、新日本木村ジムの木村会長との損得を度外視した堅い結びつきが生んだとも言える。大熊は引退後、レパード玉熊のコーチに就任し世界王座に導いた。以後も同ジムのトレーナーを務めるなど、その結束は現在も変わらない。
