大木浩
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大木 浩(おおき ひろし、1927年6月30日 - )は、日本の政治家。元自由民主党参議院議員・衆議院議員。愛知県清須市出身。旧制松本高校、東京大学法学部卒。
海軍兵学校(第76期)で終戦を迎え、東大法学部卒業後、外務省に入省。退官後の1980年、参院選に愛知選挙区から自民党公認で出馬し初当選。連続当選3回。1997年9月11日、第2次橋本内閣改造内閣に環境庁長官として初入閣を果たしたが、翌年の参院選に大臣在職中のまま落選。2000年、急遽引退を決めた久野統一郎の後継者として衆議院に鞍替えすることを決め、愛知県第8区から出馬し初当選。当選1回。2002年第1次小泉内閣の環境大臣を務めたが、2003年の衆院選に落選、政界引退。現在は全国地球温暖化防止活動推進センター代表を務めている。
[編集] 逸話
1997年9月11日に第2次橋本内閣の環境庁長官として入閣したが、その選定に関して、同年12月11日の京都会議(第3回気候変動枠組条約締約国会議)を直前に控えていた橋本龍太郎首相(当時)は記者クラブの記者たちに対し、新内閣の大臣・長官の候補者リストを見せ、「この中で英語が堪能な人間はだれか?」と尋ねたという。そして、記者たちは元外交官の大木浩の名前を上げ、それによって大木が環境庁長官に選ばれたという(テレビ朝日系列「サンデープロジェクト」2008年1月6日放送の環境問題のコーナーより)。また、大木は外務省出身者という経歴を生かし、日本にとって重大な国際会議である京都会議を何としてでも成功させたい外務省の思惑を汲ませうる人材とみなして、環境問題に特に精通していない大木を環境庁長官に選んだ面もある。結果として、京都会議は京都議定書の日本としての問題点をもたらすに至ってしまった。なお、同番組同日同コーナーに出演した、当時、橋本龍太郎首相の首席秘書官だった江田憲司は「(橋本首相には)いろいろな考えがあった」と否定せず、この逸話が間違っていないことを示唆した。
[編集] 関連項目
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