大井川鐵道ED90形電気機関車

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大井川鐵道ED90形電気機関車

ED90型電気機関車 2007年10月アプトいちしろ駅にて撮影
設計最高速度	40km/h
全長	14020mm
全幅	2060mm
全高	3860mm
車両重量	56.0t
軌間	1067mm
電気方式	直流1500V（架空電車線方式）
モーター出力	HS-22228形(53kW)×4基（ラックホイール駆動用:HS-22337形(175kw)×2）
制御装置	非自動電磁空気単位スイッチ式（抵抗制御、2段組み合わせ制御）
ブレーキ方式	自動空気ブレーキ・発電ブレーキ・保安空気ブレーキ・ラックホイール用ばねブレーキ・非常短絡発電ブレーキ
メーカー	日本車輌製造
備考	軸配置：AaA-AaA 台車形式：MH-108

■Template（■ノート ■解説）■鉄道PJ

大井川鐵道ED90形電気機関車（おおいがわてつどうED90がたでんききかんしゃ）は大井川鐵道が所有するアプト式電気機関車。

[編集] 概要

大井川鐵道井川線は1990年にアプトいちしろ～長島ダム間の路線付替えによりアプト式運転区間が完成し、その区間での補機として1989年に日立製作所で製造された電気機関車がED90形である。各ボギー台車内にラック歯車を持ち、走行用のHS-22228形電動機4基を持つほかにラック歯車用の電動機を2基搭載している。ED901, 902, 903の3両が在籍している。

制御方式は抵抗制御で、制動装置は発電ブレーキを常用し自動空気ブレーキ、保安空気ブレーキ、ラックホイール用ばねブレーキ、非常短絡発電ブレーキ等による多重系統で安全には万全を期している。また、過速度検知装置 (OSR) が装備されており、降坂時は19km/hを超過すると非常ブレーキが作動する^[1]。

[編集] 付記

車両の搬入時、そのままでは井川線の車両限界（車体幅1850mm・高さ2700mm）に抵触するため、新金谷駅構外側線からアプトいちしろ駅までは、一旦車体と台車を切り離し、小径車輪を使用した仮台車に載せて回送された^[2]。
金谷側（1エンド側）の警笛は3両とも音色が異なっている^[2]。ED901はスイス連邦鉄道（スイス国鉄）のスイス国鉄Ae4/7形電気機関車に装備されていたものを譲り受けたものである。ED902は名古屋鉄道の初代モ1010形に装備されていたドイツ製のものを使用、ED903は日本製（クラリオンAW2型）を使用している。
静岡県道388号接岨峡線の市代トンネルの奥泉側のトンネルポータルには、ED90形がレリーフで描かれている。