地球防衛軍3
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ジャンル | TPS アクションゲーム |
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対応機種 | Xbox 360 |
開発元 | サンドロット |
発売元 | D3パブリッシャー |
人数 | オフライン1-2人 |
メディア | DVD |
発売日 | 2006年12月14日 2007年11月1日プラチナコレクション 2007年3月20日 2007年3月30日 |
価格 | ¥6,800(税抜) ¥2,800(税抜)プラチナコレクション $39.99 |
対象年齢 | CERO: C(15才以上対象) ESRB: T |
地球防衛軍3(ちきゅうぼうえいぐんすりー)は、D3パブリッシャーより2006年12月14日に発売されたXbox 360専用ゲームソフト。サンドロット制作の3Dアクションゲーム(TPS:サードパーソン・シューティング)である。
海外でもEARTH DEFENCE FORCES 2017(アース・ディフェンス・フォース2017)のタイトルで、北米では2007年3月20日、ヨーロッパでは2007年3月30日、に発売された。2007年11月1日にはプラチナコレクションとして発売された。
ナンバリングはプレイステーション2で発売されたTHE 地球防衛軍、THE 地球防衛軍2から続いているものの、世界観の引継ぎはない。実質的には1作目のリメイク作品である。PS2版は定価2000円の廉価版ソフトだったが、本作は定価6800円のフルプライスソフトとなっており、SIMPLEシリーズのようにTHEはつかない。発表当初は「地球防衛軍X」というタイトルだった。
目次 |
[編集] ストーリー
2013年にその存在が確認された地球外生命体「フォーリナー」は2017年、大船団を率いて地球へと飛来した。プレイヤーは2015年に設立された連合地球軍EDF(Earth Defense Force)の小隊長「ストーム1」となり、他の隊員と共にフォーリナーの地球侵略に立ち向かう。
[編集] ゲーム概要
本作のプレイヤーは地球防衛軍の一員として、仲間であるNPC隊員と共に侵略者が送り込む巨大生物やUFOといった相手に戦いを挑む。二人同時プレイは対戦モードと、キャンペーンを左右分割画面で攻略する協力プレイの二つが存在する。
基本ルール自体はステージ内の敵を一掃すればステージクリアとなって次のステージに挑戦できるというシンプルなものである。倒した敵が時々落とすアイテムを取得することでパワーアップできる。これもシンプルに、アーマーを取れば体力上限上昇、武器コンテナを取れば武器をランダムに取得、他には体力回復アイテムが出てくる。難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」「HARDEST」「INFERNO」の五段階があり、それぞれの難易度ごとに全てのステージをクリアするとボーナス武器が得られるようになっている。このシステムは『1』『2』と殆ど変わっていない。
広大なステージは自由自在に移動することができ、ここに建っている建造物はことごとく敵もろとも重火器一発で破壊してしまえる。このことはこのゲームの自由度や爽快感を高めている一因である(今作は機種を移行した為に前作まで行っていた過去作品からのデータ流用が不可能となっており、フルプライス化の一因になったと思われる)。映画的な画面効果が加えられることもあるが、プレイの妨げにならないように、プレイヤーによる設定でそれを行わないことも可能である。コントローラによる操作方法は、簡便な「ノーマル」と左右のスティックを駆使する「テクニカル」を選択出来る。今作からは両操作ともボタン配置の変更が可能になった。
本作では主人公は陸戦兵のみだが、前作のペイルウイングの装備に相当するプラズマ兵器、ビーム兵器の試作品は登場しており、それらの兵器の完成品が登場するであろう『4』に期待がかかる(『4』はまだ発表されてもいないが)。
[編集] キャラクター
[編集] 地球防衛軍(EDF)
ストーリーがフォーリナーとの初接触から始まる為、本作のEDFは1,2と違って序盤での壊滅を免れている。そのためコメントしか言わない本部と非常に事務的なオペレーターは前作と同じだが、前作までは声だけの登場だった他の隊員達もNPCとして画面に登場することとなった。隊員以外の台詞には「敵の罠」という言葉がよく使われる。
- EDF陸戦部隊
- EDF陸戦部隊は、大多数を占める強襲歩兵隊レンジャーチームと少数の特殊遊撃隊ストームチーム、偵察隊スカウトチームに別れ、それぞれ10人程度のチームを作って戦場に展開している。また、地底戦闘隊のモールチームも確認されている。画面中には男性隊員しか登場しないが、レンジャーチームには女性隊員も所属していることが確認されている。
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- ストーム1
- ストーム1(EDF陸戦兵)は『地球防衛軍3』の主人公である。スーツの色は赤系。ヘルメットの色は後述のNPCとは異なり、青系の色である。ゲーム中で主人公として操作できるのは男性キャラクターである。また、ストーム1はチーム名のはずだが固有の部下は登場せず、ステージ内で合流する仕組みになっている。
- 武器については後述する。総数100種類以上が登場する。これらは一定数を撃つとリロード(再装填)しなければならないが、実質的には残りの弾数を気にせず撃ち放題である。
- ステージによっては戦車・戦闘ヘリコプター・エアーバイク・ベガルタなどの乗り物も登場する。ただし使いようにもよるが生身の陸戦兵の方が乗り物よりよっぽど強い。
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- NPC陸戦兵
- 本作で主人公と共に戦線を形成する味方。ストーム2などの固定名称を与えられた部隊も存在する。部隊長のヘルメットは他の兵士と違って赤い。部隊長が同行(あるいは死亡)すれば、その部隊にいた他の兵士を指揮下に加えることができるようになる。(隊長及び隊員は、自分で殺害することが可能。ペナルティは一切無い。)
- 1作目の序盤で死亡していた結城隊員も、世界観が変わったことにより中盤のステージで生存が確認された。所属はレンジャー1。
また、レンジャー4はフォーリナーとの初接触のとき、許可なく発砲していたため、もしかしたら巨大生物を殺害したことで敵対視されたのではないかという疑問も出てくる。
[編集] フォーリナー
UFOの大船団を率いて地球侵略にやって来たが、当のフォーリナー自身は姿も見せなければ台詞の一つも無い。
- 巨大生物
- 虫に酷似しているが厳密には虫ではなく単なる巨大生物で「巨大生物」とのみ呼称される。街をいっぱいに埋め尽くすように、膨大な数の巨大生物が所かまわず徘徊し、さらにはビルの壁面や塔に群がっているその姿は不気味の一言。この生物こそがフォーリナーではないかという説もある。人間を餌とする。
- 巨大甲殻虫
- 平たくいえば巨大アリである。しかし質より量で迫るその戦闘力は侮れない。蟻酸を尻から噴射するもの、高速で移動するもの、そしてより巨大な女王アリ「クイーン」もいる。前作に存在した羽蟻や蟻塚は消えた。ハードの高性能化により表面の光沢が増している。
- クモ型巨大生物
- 前作の凶虫バゥにあたり、平たくいえば巨大ハエトリグモであるが、尻より射出する糸で敵を絡め取ろうとする。その異様な外見は人の潜在的恐怖心を直接刺激する。糸は移動力を奪うほか、接触している間は常にダメージを与え続け、糸の数だけ効果が重複するため殺人的攻撃力を持つが、前作に比べて耐久力は減少した。より大型の種もいる。ハードの高性能化により表面の光沢と体毛が増した。
- ガンシップ
- フォーリナーの主力航空兵力。最も数多く登場するUFOであり、光線を撃って攻撃してくる。
- 圧倒的な強さで一瞬でEDF航空戦力を壊滅させたが、地上部隊に苦戦しているところを見ると、対地戦は苦手な方らしい。
- レッドカラー
- EDF欧州司令部を壊滅させたとされる、ガンシップの強化版。移動速度や耐久力が通常のガンシップと比べ大幅に上昇している。難易度が高くなると予想外なほど早くなる、手動照準ではなかなか追えない。
- キャリアー
- 巨大生物やヘクトルを次々と投下する大型機。平たく言えば航空母艦。それ自体は戦闘力を持たない。今作では機体底面のハッチを狙わないと撃墜できなくなった。
- その底面で開くハッチを狙う光景は、映画インデペンデンス・デイを髣髴とさせる。
- マザーシップ
- 今作の最終ボス。次々にガンシップを射出し、本体からもジェノサイドガン砲塔や200基のパネル型のプラズマ砲塔・ビーム砲塔、柱状のビーム砲塔を展開して激しい攻撃をしてくる。地上の大気を吸収してエネルギー源としている。
- 外見は映画スターウォーズに登場するデススターを連想させる。
- ヘクトル
- 本作から登場した敵の二足歩行兵器。痩身の体躯が特徴。頭部は時折体内に収納する事がある。両腕の武装は複数確認されており、後半のステージでは遠距離攻撃用のプラズマ砲を装備したタイプや、キャリアー輸送が可能な小型タイプが登場する。ベガルタはこの敵に対抗するため開発された。破壊すると視界を遮るほどの大爆発を起こす。
- 名称の由来はヘクトルだと推測される。
- また、時折頭部をしまったり出したりするが、この行為自体に意味はない模様。
- 四足歩行要塞
- 本作から登場した、中型円盤以上の体躯を誇る強力な巨大四足歩行兵器。通称『四足』(よつあし)
- 機体の前部と両側面にバリアーが存在し、多数のレーザー砲塔を備え、機体の中央にはプラズマガトリング砲台も備えている。また、直接害はないが、正面には全長100メートルものプラズマ砲台があり、着弾すれば直径数百メートルもの範囲が吹き飛ぶらしい。しかも、数分に一発という恐ろしい連射力をほこる。中央のハッチからは巨大甲殻虫、ガンシップ、果てはヘクトルまで投下してくるが、逆にそこが弱点でもある。
- 宇宙生物ヴァラク
- いわゆるひとつの宇宙怪獣。複数で出現したりするほか、サイボーグ強化された「UNKNOWN」という固体も存在する。前作までのソラスに比べ、ハリウッド映画的なデザインとなっている。
[編集] そのほか
- 一般市民
- 巨大アリなどに襲われてビルの谷間を逃げ惑う人々。前作とは異なり当たり判定はない。本作ではNPC陸戦兵の方が多く台詞を発する上にほぼ全ステージに登場するので、市民の影は薄い。
[編集] 武器
[編集] 陸戦兵
- AFシリーズのみ。
- MMF ライサンダー ストリンガー ファイブカード レーザーライフルの5シリーズ。
- バッファロー ガバナー スパローショット ワイドショットの4シリーズ。
- ロケットランチャー
- エアトータス エメロード MLRA プロミネンス FORKの5シリーズ。
- MG(ハンドグレネード) グレネードランチャー スタンピード スプラッシュGR スティッキーグレネードの5シリーズ
- 特殊兵器
- アシッドガン バウンドガン 火炎放射器 かんしゃく玉 C型爆弾 インパルス セントリーガンの7シリーズ。
- 乗り物
- 陸戦兵はステージに配置された乗り物を利用することができる。
- 戦闘車両「E551ギガンテス」
- いわゆる戦車。複合装甲により、高い防御力を誇る。その割には脆い。武装は主砲である120mm砲(ゲーム中の弾道は間接照準火器のそれに近い)。前作よりも最高速度が低くなったが、走破性は上がりひっくり返ることが少なくなった。
- 戦闘ヘリ「EF24バゼラード」
- 武装は30㎜UT機関砲、ミサイル(弾数制限がある。)離陸するのに非常に時間がかかる。操作が複雑な上にオブジェクトとの接触でも耐久度が減少し、更に慣性と重力がかかるため運用は困難。ただし機関砲の射程が伸び、ミサイルにもごく僅かな誘導性があり、操作に慣れてしまえば相当な攻撃力を誇る。
- エアーバイク SDL2
- 武装は7.6㎜機銃。スピードが出るため、物資の回収に適しているが、前作以上に耐久性に難がある。後退が出来ない。ロード画面での表記はSLD2となっている。ちなみにこの誤記は地球防衛軍2などから改善されていない。
- バトルマシン「ベガルタ」
- 本作から登場した。武装は火炎放射器、ロケットランチャー、マシンガン。4種の乗り物の中では随一の攻撃力と耐久力を持つが、そのでかさと圧倒的な機動性の無さで、強いかどうかはプレイヤー次第。ただし対戦でレベルをMAXにすると、恐ろしいほど強い。短時間ではあるが飛行も可能。
- EJ24戦闘機
- EDFの主力航空機だとされる存在。序盤では連合空軍の一部としてマザーシップに攻撃を仕掛けるが、ガンシップの大軍に返り討ちにされ全滅したとされる。
- プレイヤーが直接操作することも、目撃することも無い。
- 決戦要塞X3
- オペレーターの台詞にのみ登場。EDFの切り札であり北米戦線に投入されたが、フォーリナーの猛攻の前に撃沈された模様。
[編集] 関連作品
- THE 地球防衛軍1・2
- THE 地球防衛軍タクティクス