ボルケーノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボルケーノ |
|
監督 | ミック・ジャクソン |
---|---|
製作総指揮 | ローレン・シュラー=ドナー |
製作 | ニール・H・モリッツ アンドリュー・Z・デイヴィス |
脚本 | ジェローム・アームストロング ビリー・レイ |
出演者 | トミー・リー・ジョーンズ アン・ヘッシュ |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | テオ・ヴァン・デ・サンデ |
公開 | 1997年4月25日 1997年10月18日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $90,000,000 |
allcinema | |
IMDb | |
『ボルケーノ』 (VOLCANO) は1997年のアメリカ映画。ある日突然、ロサンゼルスの都心部で火山噴火が始まるという設定で、溶岩流に立ち向かう人々の姿を描いたパニック映画である。
トミー・リー・ジョーンズが演じる主人公の役は「カリフォルニア州緊急事態管理局々長」で、この局は2005年のハリケーン・カトリーナでも注目された連邦緊急事態管理庁(FEMA)の地方版にあたる。
[編集] キャスト
[編集] ストーリー
ロサンゼルスの朝日を浴びる華やかな都会での事だった。突如、中規模の地震が起こったのである。その後、作業員が謎の焼死を遂げると言うショッキングな事件が起こる。危機管理局局長マイク・ローク(トミー・リー・ジョーンズ)は不審に思い、地下に潜って調査を始めた。その奥でコンクリートの裂け目から高温の蒸気が噴き出していて、それがいきなり襲い掛かって来たのだ。しかし、それはこれから起こる悪夢の前兆に過ぎなかった。
数日後の明け方、悪夢が現実となった。いきなり大地震が起こり、ロス各地で停電が起こったのである。マイクは娘のケリーと共に車で危機管理局のオフィスに向かう途中、突然、マンホールから蒸気が噴き出し、マッカーサー公園近くのタール池から黒煙がモクモクと噴き出し、火山弾のようなものまで飛び交い始めた。それらが街の建物に落ちて爆発、あちこちで火の手が上がり始める。その直後、本当の悪夢が始まったのだ。タール池が突如、火山噴火を起こしたのだった。ドロドロと溢れ出す2000度の超高温の溶岩が流出し始める。慌てふためく人々。と、その時、火山弾がケリーの近くに落ち、そこから、燻って飛び出てきた溶けた状態の溶岩で足に火傷を負ってしまう。ケリーは思わずマイクの名を叫ぶ。マイクはすぐさま、ケリーを助ける。が、溶岩は車を飲み込もうとしている。マイクはケリーを抱え、車の上に乗り、怯えるケリーに大丈夫だと言い続け、意を決して大ジャンプをし、何とか事なきを得る。そうしている間に流れ出した溶岩によって街は一気に紅蓮の炎に包まれてしまい、触れる物全てを灰に変えながら人々を追い詰めて行く。このままだと海に流れ着くまでにロスだけでなく、その周りの地域まで焼き尽されて焼野原と化してしまう。それどころか、そこに住む人々がみな焼け死んでしまうのだ。そこでマイクはこの悪魔のような溶岩の流れを止めるため、一か八かのカケに出始めた。それは何と溶岩の流れを何かの障害物で一端せき止め、そこに空と陸から大量の水を注ぎ込み、冷え固まらせようというのだった。警察、消防の男たちをはじめ、街中の人々が力をあわせ、車やベンチやアスファルトを掘り起こすなどをして堤防を作り上げていく…。そしてどうにか間に合い、K-レイルの堤防が2mの高さで出来た。溶岩がある程度溜まるまで、消防の男たちに放水を止めるようマイクは指示する。そして運命の瞬間、溶岩がとうとうK-レイルにまで達し、それをかなり押し下げた。そのあまりの力にそれを支えていた消防車も押し下がってしまった。少しずつ溜まって行く溶岩。その数分後、水を積んだヘリが到着!同時に消防車から一気に放水が始まった!それに合わせる様にヘリからも途方もない量の水が溶岩に注ぎ込まれる。辺り一面溶岩の熱によって蒸発した白い蒸気で真っ白に。だが、遂に真っ赤に溶けた溶岩が黒く冷え固まり、あの恐ろしい溶岩の流れが完全にストップしたのだ。肩を叩き合って喜ぶ人々。中には冷え固まった溶岩に向かって地獄に落ちろ!と言う意味を表すジェスチャーをする者までいた。しかし火山学者の女性からまだ本当の噴火があるとの情報が入った。しかも溶岩が地下鉄を流れており、それがシーダーズサイナイ病院で噴火すると言うのだった。マイクは急いで火山学者の女性と共にシーダーズ病院へ向かうのだが…。