名鉄モ350形電車
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モ350形電車（も350がたでんしゃ）とは、かつて名古屋鉄道ので運用された600V線区用の電車である。
[編集] 沿革
1921年（大正10年）、名古屋電気鉄道が郡部線（現犬山線など）用として自社工場で製造した、1500形が前身である。木造ボギー車で7両（1501～1506、1510）が製造された。尚、製造されたのは1920年（大正9年）の説もある。名岐鉄道になった1930年（昭和5年）にデボ350形に改称。7両のうち357は電装解除され、デボユ320形（後にク2270形に改称）となる。残りの6両は1935年（昭和10年）に名古屋鉄道モ350形となった。
1943年（昭和18年）、353が火災で焼失する。車体を新造したが、太平洋戦争の資材不足のため、原型とは程遠い姿となた。
1500V区間の増加に伴い、全車が竹鼻線に移動し、1962年（昭和37年）に竹鼻線が1500Vに昇圧すると廃車となった。
353のみが廃車後、北恵那鉄道に譲渡され、モ320形に改称。ニセスチール化され北恵那鉄道線で運用され、1973年（昭和48年）に廃車された。
