北濃駅
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北濃駅(ほくのうえき)は、岐阜県郡上市白鳥町歩岐島にある長良川鉄道越美南線の駅で、同線の終着駅でもある。当地付近はかつて北濃村(→白鳥町→郡上市)の中心地であり、駅名もここから名づけたと思われる。
美濃太田駅から延び、福井県の越美北線と結ばれるはずだった越美南線はこの駅の構内北側で線路が途切れている。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線
木造の駅舎及び水洗式の便所がある。かつてはラーメン店があり、建物も残っているが、今は営業されていない。無人駅である。
駅構内北側には蒸気機関車の向きを変える転車台が残っており、これは蒸機が現役だった1960年代終わり頃まで使われていた。この転車台は1902年にアメリカで製造されたもので、当初岐阜駅に設置され、越美南線が北濃駅まで延伸開業した1934年に北濃駅に移設された。直径15.4mの円形をしており、機関車の載った橋桁を2人で押して回転させる手動式。大井川鐵道にある1897年製のものに次ぐ日本最古級のもので、歴史的産業文化遺産と評価されている。2002年に地元住民で保存会が結成され、動かせる状態に手入れされている。2005年3月18日には国の登録有形文化財に登録答申された。鉄道マニア及びファンが時々見物に訪れる。
かつては越美南線の終着駅として蒸気機関車の給水などの設備等や貨物列車用の引込み線もあり、また、駅員も配備されていた。
[編集] 駅周辺
- 千城ヶ滝
[編集] 歴史
- 1934年(昭和9年)8月16日 - 国鉄越美南線 美濃白鳥駅~当駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1958年(昭和33年)貨物専用ホーム設置。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)12月11日 - 国鉄越美南線の長良川鉄道への転換により同社の駅となる。
[編集] 隣の駅
- 長良川鉄道
- 越美南線
- 白山長滝駅 - 北濃駅
[編集] 関連項目
長良川鉄道越美南線 |
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