余子村
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余子村（あまりこむら）はかつて鳥取県に存在した村。現在の鳥取県境港市高松町､竹内町､福定町､中野町。
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[編集] 歴史
高松村､竹内村､福定村､中野村を4つの大字として発足した余子村は町村制が施行された。1889年10月当初は村名を下浜(しもはま)村と称した。しかし村の南隣は中浜村､北隣は上道村であり南を上､北を下とする弓浜半島の方位名称慣行によって方位混乱と村名誤読の恐れがあるため､一ヶ月後に余子(あまりこ)村と改称した。
[編集] 年表
- 1889年10月 - 町村制施行により下浜村発足 11月 - 余子村と改称
- 1890年4月 - 余子尋常小学校(竹内教場､中野教場)開校
- 1892年12月 - 竹内教場焼失
- 1893年4月 - 中野､竹内教場を統合､校舎を大字竹内に新設
- 1895年11月 - 大字竹内村に役場新設
- 1906年10月 - 余子実業補習学校開校
- 1909年4月 - 余子尋常高等小学校開校
- 1915年1月 - 大字名称変更
- 1922年4月 - 余子農業補習学校開校
- 1926年12月 - 余子郵便局開局（大字竹内）
- 1932年12月 - 余子駅設置
- 1935年2月 - 90歳以上の村民へ皇太后（貞明皇后）より真綿一包下賜､授受者阿部伝四郎(95歳)､松下すて(94歳)
- 1940年4月 - 余子青年学校開校
- 1946年4月 - 字高松に県立余子水産高校開校 12月 - 県下地震 村内被害大
- 1947年4月 - 余子､中浜村組合立誠道中学校開校
- 1948年 - 字高松に県立境高校定時制分校開校
- 1950年4月 - 余子保育所開設
- 1954年8月 - 境港町発足により廃村
[編集] 村吏員
[編集] 村長
- 富谷千太郎 1889年11月-1891年3月
- 阿部藤吉 1891年6月-1892年1月
- 南直一郎 1892年2月-1893年9月
- 池淵弥一郎 1893年10月-1898年11月
- 阿部藤吉 1898年12月-1906年12月
- 南光蔵 1907年4月-1913年10月
- 木嶋恒太郎 1913年3月-1924年2月
- 佐中廉 1924年3月-1930年2月
- 足羽豊栄 1930年2月-1940年12月
- 足立実 1941年2月-1946年11月
- 富谷栄 1947年4月-1954年8月
[編集] 助役
- 池淵弥一郎 1889年11月-1893年10月
- 増田増栄 1893年11月-1899年9月
- 木谷直一郎 1900年1月－1月
- 伊東乙市 1900年9月-1901年11月
- 木谷直一郎 1901年11月-1907年4月
- 前仙蔵 1907年6月-1913年1月
- 竹下丈平 1913年2月-1918年4月
- 池淵亮 1918年4月-1919年7月
- 足羽豊栄 1920年9月-1930年2月
- 南原善栄 1930年4月-1931年2月
- 阿部邦蔵 1934年3月-11月
- 納原盛 1935年3月-1939年3月
- 景山正 1939年4月-1946年11月
- 木島愛吉 1946年11月-1947年7月
- 大谷哲蔵 1947年9月-1954年8月
[編集] 収入役
- 阿部亀太郎 1889年12月-1892年4月
- 前豊一郎 1892年4月-1895年12月
- 富谷豊治郎 1896年1月-1901年12月
- 景枝三治郎 1902年5月-5月
- 佐々木熊十 1902年5月-1910年5月
- 池淵勝三郎 1910年5月-1913年11月
- 松下熊栄 1913年11月-1919年4月
- 納原盛 1919年4月-1927年4月
- 足穂正義 1927年4月-1939年4月
- 木島愛吉 1939年4月-1946年11月
[編集] 村会議員(抜粋)
村会議員は次の通り（補=補欠､死=在任中死去､辞=辞任､召集､取消､失格等を含む）
- 1889年 - 阿部藤吉､佐中友太､都田政蔵（辞）､嵯峨里栄六（死）､池淵秀五郎､阿部善五郎､前仙蔵､佐々木直三郎､木谷直一郎､寺澤竹蔵､富谷千太郎､足立八郎（辞）
- 1892年 - 木谷直一郎､松岡栄一郎､佐中友太､池淵秀五郎､池淵健吉､前仙蔵
- 1895年 - 寺澤竹蔵､阿部藤吉､阿部善五郎（辞）､石長忠平､今竹松（辞）､富谷千太郎､池淵秀五郎（補）（死）
- 1898年 - 松岡栄一郎､景枝三次郎（辞）､池淵健吉､納原熊治郎､足立金太郎（辞）､洋谷芳太郎
- 1901年 - 阿部藤吉､中井熊四郎､石長忠平､佐々木喜太郎､阿部勘次郎､寺澤竹蔵
- 1904年 - 足立金太郎､南光蔵（辞）､前仙蔵､岡崎弥曽松（死）､稲岡勝太郎､浜田新太郎､湯尾芳太郎（補）､田多七蔵（補）（死）
- 1907年 - 和田清九郎､納原熊治郎､阿部藤吉､佐々木喜太郎､阿部九郎八､寺澤喜一郎
- 1910年 - 湯尾芳太郎､木谷直一郎､稲岡勝太郎､佐々木初太郎（死）､竹中仙蔵､浜田新太郎､寺澤喜一､山本憲､松本周吉､浜田新市､石長元慶
- 1913年 - 阿部藤一､中西大吉､竹中仙蔵､田多虎市（死）､佐近良平､佐々木恭蔵､阿部藤吉､前仙蔵､湯尾芳太郎､洋谷芳太郎､寺澤喜一郎､稲岡勝太郎
- 1917年 - 湯尾芳太郎､竹中仙蔵（死）､高見甚太郎､稲岡勝太郎（辞）､阿部藤一､佐近良平､中西大吉､屋敷六太郎､景山長三郎､上灘元栄､阿部藤吉､寺澤金太郎
- 1921年 - 稲岡勝太郎､景山長三郎､阿部藤吉（辞）､竹中建二､寺澤金太郎､石長庄太郎､上灘元栄､田多正生､高見甚太郎､竹岡豊松､阿部藤一､竹安繁松､屋敷六太郎（補）
- 1925年 - 都田多一郎､熊本敬次郎､田口千代松､前正人（死）､石長庄太郎､竹中建二､稲岡勝太郎､佐々木亀太郎､阿部泰次郎､湯尾丈太郎（死）､高見甚太郎､田多正生､池淵勝太郎
- 1929年 - 阿部丈市､納原行､都田多一郎､熊本敬次郎､湯中新市､阿部浅十､田口千代松､稲岡勝太郎､灘先信次郎､寺澤金次郎､前万太郎､富田貞治
- 1933年 - 稲岡勝太郎､都田多一郎､池淵光､寺澤喜一､前万太郎､富田貞治､阿部浅十､灘先信次郎､富谷栄､石長元慶､浜田新市､松本周吉
[編集] 出身人物
- 足立実（政治家）
- 余子村長､境港町長､境港市長等歴任[1]
- 足立作郎（医師）
- 安倍由一郎（実業家）
- （資）第弐商会､鳥取県石炭（株）､中国石炭（株）､山陰石炭（株）､各取締役､配災公団広島配炭局境支局長､山陰石炭（株）取締役社長
- 生住正信（教育者）
- 外江中学校長､美保中学校長､尚徳中学校長[3]
- 佐古仙太郎（医師）
- 佐近益栄（小説家）
- 佐中廉（教育者）
- 弓浜高等小学校､余子小学校､境小学校各校長[5]
- 田口千代松（実業家、村会議員）鳥取県郷土人物文献データベース--たぐちちよまつ※
- 田口章太（記者）
- 阿部信文（柔道家）
[編集] 参考文献
- 『境港市史』
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 153-154頁
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 147頁
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 140頁
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 146頁
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 139頁
- ^ 『福定町誌まがりまつ』 149頁
