中浜村
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中浜村は、かつて鳥取県に存在した村である。現在の鳥取県境港市小篠津町､佐斐神町､新屋町。なお佐斐神地区244戸は幸神町へ集団移転している。
目次 |
[編集] 歴史
- 1889年町村制の実施によって小篠津村､佐斐神村､新屋村が合併､旧村名を大字に編成して中浜村が誕生した。村名の由来については､古くから｢浜の目｣と呼ばれていた弓ヶ浜半島の中央に位置するところから｢中浜村｣と命名された。
年表
- 1883年:小篠津村､佐斐神村､新屋村の三村が連合戸長の管轄になる 小篠津村字中屋敷に戸長役場開設
- 1886年:外江県道完成
- 1889年:町村制の施行により小篠津村､佐斐神村､新屋村が合併して中浜村成立
- 1901年:中浜村農会発足
- 1906年:中浜小学校財ノ木に新築移転
- 1909年:中浜小学校に高等科併設
- 1915年:中浜村､鳥取県知事表彰
- 1920年:小作争議起こる
- 1937年:新屋灘に鳥取県蚕業試験場春蚕分場開所
- 1942年:中浜郵便局開局
- 1944年:美保基地拡張のため麦垣97戸､三軒屋56戸強制移転
- 1950年:中浜小学校､麦垣に移転 役場庁舎字川端に新築移転
- 1952年:中浜駅開設
- 1954年:中浜村廃村式行われる
[編集] 出来事
[編集] 大正時代
1913年村では耕地整理組合を組織して11月14日郡役所へ耕地整理事業を申請12月2日認可を得た。郡役所は1915年施行にあたっては技術員を配置して指導した。
- 耕地整理組合
組合長･本角文蔵 副長･長山善完 評議員 永沢虎松 浜田清松 細川万吉 松篠栄次郎 永見徳一 角重孝 岡田虎蔵 字城敬徳 永井荒次郎 松本峯太郎 阿部勘次郎 庄司廉
- 工事の概要
工事の期間･1914年1月-1918年12月 経費･25704円27銭 整理段別･田､58町6段8畝歩 畑､334町9段3畝歩､但し井敷､畦畔を插入した面積。この外に山林雑種地宅地60町8段4畝18歩を加える（『中浜村郷土誌』） 耕地整理により道路の新設改修によって､荷車等運搬用具の使用が可能となり農家にとって大変便利になった。
[編集] 村吏員
[編集] 村長
- 本角寅造 1889年11月-1897年12月
- 宮本易孝 1897年12月-1905年12月
- 永見林三郎 1905年12月-1909年12月
- 本角文蔵 1909年12月-1917年12月
- 松篠長蔵 1918年11月-1926年11月
- 永見勘太郎 1927年11月-1939年11月
- 岡田虎蔵 1939年11月-1941年10月
- 松本積善 1941年10月-1946年11月
- 永井芳房 1947年4月-1954年8月
[編集] 助役
- 長田定七 1889年11月-1892年10月
- 佐々木遷三 1892年12月-1896年12月
- 牧島篤通 1896年1月
- 長山善完 1897年1月-1901年1月
- 成田清五郎 1901年2月-1904年9月
- 牧島篤通 1904年10月-1909年12月
- 長田貞禄 1910年4月-1917年8月
- 長田真夫 1918年11月-1922年11月
- 中本鹿造 1927年11月-1930年2月
- 長山賢雄 1938年9月-1940年2月
- 米谷雄二 1941年6月-1945年10月
- 永井慶 1945年11月-1946年11月
- 永井芳房 1946年11月-1947年3月
- 足立知正 1947年5月-1950年9月
- 木村一 1950年10月-1954年8月
[編集] 収入役
- 宮本易孝 1889年12月-1892年9月
- 永見徳市郎 1892年9月-1896年9月
- 牧島篤通 1896年9月-1904年10月
- 松篠類造 1904年10月-1910年6月
- 松篠長蔵 1910年7月-1917年12月
- 角重孝 1918年3月-1920年3月
- 河岡岩松 1920年3月-1939年11月
- 木村一 1942年2月-1950年10月
- 木村正治 1950年10月-1954年8月
[編集] 村会議員
- 補は補欠 死は在任中死去 辞は辞任のほか召集､取消､失格､隠居､転籍を含む
- 1889年:木村半十郎､村田善三､永見国三郎､河端貞市郎(辞)､宮木庄五郎､長田定七､佐々木遷三(辞)､本角寅造(辞)､宮本易孝(辞)､永井茂八郎(辞)､新林蔵､中井忠四郎､成田清五郎､足岡鹿次郎(補)､中本荘平(補)､足立友八(補)､中井忠四郎(補)
- 1892年:角惣四､細川万吉､米谷勘太郎､宮本易孝､木村啓次郎(補)､足岡鹿次郎
- 1895年:成田清五郎(辞)､中井忠四郎､宮木庄五郎､永井又八､永見国三郎(辞)､松篠類造､角惣四(補)､永見徳市郎(補)
- 1898年:松本勘太郎(辞)､細川万吉､長山林市､木村啓次郎､米谷勘太郎､中本荘平､永見林三郎(補)
- 1901年:永見徳市郎､松篠類造(辞)､先前儀三郎(補)､角惣四､中井忠四郎(死)､松本峰太郎､松本伊勢松(補)
- 1904年:中本荘平､木村保(辞)､細川万吉､永見林三郎(辞)､米谷勘太郎､長山林市(死)､村田要之助(補)､長田貞録(補)､本角文蔵(補)
- 1907年:角惣四､先前儀三郎､松本伊勢松､永見徳市郎､中井寛太郎､松本峰太郎
- 1910年:細川万吉､村田要之助､中本荘平､米谷勘太郎､永見勘太郎､長田貞録
- 1913年:長山賢雄､角重孝､足立磯太郎､中本荘平(死)､細川万吉､永見徳市郎､永見勘太郎､永井又八(辞)､米谷勘太郎､河岡岩松､長田貞録(辞)､木村秀市
- 1917年:角重孝(辞)､永井貞録､細川万吉､河岡岩松(辞)､中本鹿造､足立磯太郎､米谷勘太郎､浜田清松､牧島篤通､長田真夫､永見勘太郎､河端虎彦(辞)､安田力松(補)
- 1921年:長田真夫､浜田清松､河田千松､永井至澄､松本虎次郎､宮木藤次郎､永見勘太郎､岡田虎蔵､田口熊市､足立政義､永井貞録､村田要之助
- 1925年:永井貞録､田口熊市､木村亀太郎､岡田虎蔵､永見勘太郎､長田真夫､松本虎次郎､中本鹿造､宮木藤次郎､足立政義､浜田清松､村田要之助
- 1929年:永井貞録､岡田虎蔵､木村亀太郎､足立政義､宮木藤次郎､永澤虎松､長山賢雄､井田辰次郎､松下定､山崎竹松､木村徳次郎､松本積善
- 1933年:足立正栄､足立精､木村豊逸､永井貞録､北盛徳､田中忠衛､角清太郎､長山賢雄､斉藤定雄､河岡雪雄､松本積善､田口熊市
- 1937年:松本茂､永井貞録､足立精､北精徳､田中忠衛､米谷雄二､松本積善､足立正栄､河岡雪雄､長山賢雄､斉藤定雄､宮木政寿(死)､村田精(補)､松下定(補)
- 1942年:足立義久､角喜高､足立藤六(辞)､松本竹重､足立重徳､米谷雄二､川田章､永井康男､井田忠義､永井慶(辞)､渡辺為徳､松本武俊
- 1947年:足立精､永見至誠､松本貞孝､安田勝栄､松本捷盛､米谷雄二､足岡慶､角鉄栄､井田忠義､松本真造(死)､角喜高､安田定俊､永見寿幸､松本繁信(死)､渡辺為徳､長山英一､足立弥太郎(補)
[編集] 出身人物
- 井田武雄（医師､実業家）
- 四谷病院長､東京慈愛病院長
- 井東安久（実業家）
- 佐斐神出身 井東洋瓦､井東建設社長､美保商店会長､美保製箸取締役､境港市商工会議所常議員､建設業部会副会長､貯蓄組合会長
- 長山英一（政治家） 鳥取県郷土人物文献データベース--ながやまえいいち
- 佐斐神出身 長山善完長男 境港市会議員､村会議員､農協理事商工副委員長
[編集] 参考文献
- 『境港市史』
[編集] 関連項目
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