仁壁神社
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仁壁神社 | |
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所在地 | 山口県山口市三の宮2-6-22 |
主祭神 | 表筒男命 中筒男命 底筒男命 下照姫命 味耜高彦根命 |
社格等 | 式内社(小)・周防国三宮・県社 |
仁壁神社(にかべじんじゃ)は、山口県山口市にある神社である。式内社で、旧社格は県社。周防国三宮であり、周辺の地名も「三の宮」となっている。
目次 |
[編集] 祭神
住吉三神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)を主祭神とし、下照姫命・味耜高彦根命を相殿に祀る。
『仁壁神社鎮座考』では味鋤高彦根命が主神、下照姫命が相殿神で、住吉三神は合祀されたものと記されている。他に、下照姫命が主神で、他の四柱が合祀されたものという説もある。
[編集] 歴史
創建の由緒は不詳であるが、崇神天皇7年、各地の神社の神封戸を定めたときに、当社にも宮野庄を神封戸としてあてたとの記録があり、このときにはすでにあったということになる。国史の初見は、『日本文徳天皇実録』嘉祥3年(851年)正月27日条の、従五位の神階を授けるという記述である。その後も昇格し、建久6年(1195年)に正三位まで昇った。延喜式神名帳では周防国吉敷郡で唯一記載されている。
元は宮野下村に鎮座していたが、現在地で一日中玉光が飛ぶ奇瑞があったとして、長治元年(1104年)に現在地に遷座したという。
明応6年(1494年)、九州の戦陣から帰った領主・大内義興が当社を含め周防国内の5社に戦勝報告をし、当社は3番目であったことから以降「周防国三の宮」と称されるようになった。
1720年(享保5年)に建てられた社殿が長く存在していたが、1997年に火災(放火)により焼失。2000年に本殿・拝殿・幣殿が再建された。現在、2009年の神楽殿の再建を目指している。
[編集] アクセス
[編集] 関連項目
- 文徳実録(平安時代の書物)
- 宮野地区 (山口市)(地名の由来にもなっている)
[編集] 外部リンク
- 仁壁神社(玄松子)