交点 (天文)
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交点(こうてん、orbital node)とは公転運動を行なう天体の軌道が基準面と交わる二つの点のことである。基準面としては、地心軌道の天体では赤道面、日心軌道の天体では黄道面が用いられる。軌道傾斜角が 0 の軌道には交点は存在しない。
二つの交点のうち、天体の軌道が南半球から北半球に向かって北向きに交差する点を昇交点 (ascending node)、北半球から南半球に向かって南向きに交差する点を降交点 (descending node) と呼ぶ。天体の軌道面と基準面との交線(昇交点と降交点を結ぶ直線)を line of nodes と呼ぶ。基準面が黄道面の場合も赤道面の場合も、基準面に対する南北は地球の地軸の南北に合わせて定義されている。これ以外の基準面の場合には適当な定義が必要となる。
昇交点を表す記号は ☊ 、降交点を表す記号は ☋ である。占星術などでは黄道面に対する月の昇交点をドラゴンヘッド (Dragon's Head) インド占星術ではラーフ(Rāhu)、降交点をドラゴンテイル (Dragon's Tail)インド占星術では ケートゥ(Ketu)と呼ぶこともある。
月の交点は月が太陽からの重力を受けて歳差運動を行なうため、ゆっくりと西へ移動している。