中山寺駅
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中山寺駅* | |
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中山寺駅南出口 |
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なかやまでら - Nakayamadera | |
◄川西池田 (3.5km)
(3.3km) 宝塚►
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所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■福知山線(JR宝塚線) |
キロ程 | 14.5km (尼崎起点) 大阪から22.2km |
所在地 | 兵庫県宝塚市中筋4丁目 |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 相対式 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,429人/日(降車客含まず) -2006年度- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)12月27日 |
備考 | 業務委託駅 みどりの窓口 有 *1915年に中山駅から改称 |
中山寺駅(なかやまでらえき)は、兵庫県宝塚市中筋4丁目6番21号にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線(JR宝塚線)の駅。 かつての駅名は「中山」だったが、国有化後、総武線の「下総中山駅」や横浜線の「中山駅」と区別するため、「中山寺」に改称された。
目次 |
[編集] 概要
国鉄~JR初期は無人駅で阪急電鉄沿線に比べ、駅前も閑古鳥が鳴くほどの寂しい状態だったが、宝塚市の区画整理事業により駅前広場や商業施設を整備。その結果、住宅開発が急速に行われ、乗降客が著しく増えたため現在は駅員配置駅となり、みどりの窓口も設置された。現在はジェイアール西日本交通サービスによる業務委託駅である。阪急宝塚本線中山駅や山本駅への乗客対抗策として、2003年12月から快速列車の停車駅に格上げされている。
ICOCA・Jスルーカード利用可能駅(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。 自動券売機は高額紙幣(2000円札除く)およびオレンジカード対応のものが2台(内1台はJスルーカードにも対応)。ICカードチャージ機が1台、乗越精算機が1台(当初は非設置であったが、快速停車を機に新設)、SMART ICOCA専用クイックチャージ機が1台ある。
キヨスクは無い。
[編集] 駅構造
2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。この橋上駅舎は、宝塚までを電化した際に旧来の古い木造駅舎に代わって建てられたもので、基本構造は川西池田駅と同じである。
自動改札機は入場専用・出場専用・入出場兼用がそれぞれ1通路、計3通路あるが、快速停車以降乗客が大幅に増えているにもかかわらず通路の増設は行われていないため、夕方帰宅ラッシュ時以降は改札機付近の流れがしばしば滞ってしまう。
エレベーターは上下ホーム、また改札外の南北に各1ヶ所、計4ヶ所ある。エスカレーターは上下ホームそれぞれの西側(宝塚寄り)に昇り用・降り用が各1ヶ所ずつ設けられている。
1 | ■JR宝塚線(下り) | 宝塚・三田・篠山口方面 |
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2 | ■JR宝塚線(上り) | 尼崎・大阪・高槻・北新地方面 |
[編集] 利用状況
2006年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は7,429人である。2003年度は5,471人であった。
[編集] 駅周辺
北口
南口
- ミニストップ(コンビニエンスストア)
- グランドゲート宝塚(コーナン、食品専門館Lucky、joshin、SPORTS DEPO)
- 業務スーパー
- 大丸ピーコック
- シーズガーデンカフェ中山寺店
- 大阪芸術大学短期大学部(伊丹キャンパス) - 徒歩15分
- 荒牧バラ公園 - 徒歩20分
[編集] バス
- 72系統(宝塚市内線) 阪急逆瀬川 行(宝塚市立病院・宝塚市役所前経由)
- 76・77系統(宝塚市内線) 野里 方面循環(阪急山本・南花屋敷経由)
- 90系統(宝塚市内線) 仁川駅前(宝塚市立病院・宝塚営業所・宝塚安倉団地・西野団地経由)
- 91系統(宝塚市内線) 西野団地(宝塚営業所・宝塚安倉団地経由)
- 90系統と91系統については平成20年3月31日まで試行運転扱いであるが、4月1日以降は平日・土曜・休日共1日2往復へ減便となる。
[編集] 歴史
- 1897年(明治30年)12月27日 阪鶴鉄道の中山駅として開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 国有化。
- 1915年(大正4年)9月11日 中山寺駅に改称。
- 1971年(昭和56年)3月1日 貨物取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
- 2003年(平成15年)8月18日 駅南側への伊丹市営バスの乗り入れが開始される。
- 2003年(平成15年)12月1日 快速の停車駅となる。
- 2005年(平成17年)4月25日 JR福知山線脱線事故の影響で列車の発着が無くなる(みどりの窓口のみ営業)。
- 2005年(平成17年)6月19日 55日ぶりに福知山線が復旧。
[編集] 快速電車停車駅としての賛否
上記の通り、2003年12月から快速電車が停車するようになったが、この分の所用時間の増加分が電車の速度アップおよび停車時間短縮と相殺される形で宝塚~尼崎間の所要時間は据え置かれた。これが後に福知山線脱線事故の間接的な原因とされる見方もあり、事故後スポーツ報知の社会面で取り上げられていた。この記事の中には「地元の人はみんな阪急を使うからJRが快速止めても乗らないし、客が少ないのに止めること自体が利益目的の安全軽視だよ」との暴言が掲載されていた。
しかしその発言とは裏腹に、快速停車は中山寺駅周辺を確実に変えている。利便性、速達性が高い「JR中山寺駅」最寄で物件を探す人が増えていることも事実である。この中山寺駅南側では、宝塚市の土地区画整理により、大規模商業施設がオープンしたことや、伊丹市バス路線や阪急バス路線が駅前南側ロータリーに乗り入れたり、宝塚市内ではめずらしく、駅徒歩圏内でかつ坂道がないフラットなエリアで宅地開発できる用地が十分にあることから、同駅のニーズは現在も高まっている(宝塚市の山本・長尾地区と同じく、中山寺駅前の中筋、長尾町地区は植木畑が多くあるため、宅地可能な用地が充分にある)。また、伊丹市荒牧地区の住宅人口も、中山寺駅快速停車に伴い、確実に増えている。
[編集] 東側の土地
中山寺駅の東側は高架化されている。また、ここには第二次世界大戦まで存在した鉄道の分岐となっていた路線跡に道路が造られている。 「旧大阪陸軍獣医資材支廠長尾分廠」への引き込み線跡である。なお、天井川である天神川の鉄道時代のトンネルも残されており、現在でも生活道路として使われている。なお、現在でも地図でその様子がはっきりと確認できる。 地図参照
[編集] 昼間特割きっぷ発売の特例
JR京都線・JR神戸線・JR宝塚線の京都~元町・宝塚間各駅及びJR東西線・北新地駅では、昼間特割きっぷを券売機やみどりの窓口で購入できる。当駅でもみどりの窓口で購入することができる。中山寺駅発着の昼間特割きっぷの設定は無いが、快速停車を機に乗客の利便性を向上させるため、宝塚駅発着の昼間特割きっぷの発売を開始した。なおこれはあくまでも特例であり、原則として他駅発着の昼間特割きっぷや普通回数券の発売は行われていない。またJRおでかけネットにも昼間特割きっぷの発売駅に中山寺駅は記載されていない。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
JR宝塚線(福知山線) |
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