下戸
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下戸(げこ)とは、酒を飲めない人のことである。
[編集] 概要
古くから日本では、お酒を飲めない人を「下戸」、お酒を飲める人を「上戸(じょうご)」、特にお酒をよく飲む人のことを「うわばみ」と呼んでいた。
[編集] 下戸遺伝子
最近の研究により、アルコールに強いか弱いか、あるいは全く飲めないかの体質が、生まれつきの遺伝によって決まることが分かってきた。そのため最近では、生まれつきお酒が飲めない遺伝的体質のことを「下戸」、及びその遺伝子を「下戸遺伝子」と呼ぶ場合が増えてきた。
下戸遺伝子とは、アセトアルデヒド脱水素酵素がAA型のこと言い、モンゴロイドにのみに数パーセント存在する。
また、下戸遺伝子は早く酔うことによってアルコール依存症を抑制することからアルコール依存症抑制遺伝子とも呼ばれている。
[編集] アセトアルデヒド脱水素酵素の分類
- AA型(お酒が飲めない「下戸タイプ」)
- モンゴロイドにのみ5%程度存在する。
- AG型(お酒に弱い、あえて言えば「上戸タイプ」)
- モンゴロイドにのみ45%程度存在する。
- GG型(お酒に強い、あえて言えば「うわばみタイプ」)
- なお、人類の元々の遺伝的タイプはGG型であり、AA型及びAG型は突然変異によるハプロタイプである。