三鷹事件
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三鷹事件（みたかじけん）は、1949年7月15日に日本・東京都北多摩郡三鷹町（現・三鷹市）と武蔵野市にまたがる日本国有鉄道中央本線三鷹駅構内で起きた無人列車暴走事件である。同時期に起きた下山事件、松川事件と並ぶ「国鉄三大ミステリー事件」とよばれる。
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[編集] 事件概要
米軍を中心とした連合国軍による占領下の1949年（昭和24年）7月15日午後9時23分（当時はサマータイムのため現在の午後8時23分）に、国鉄三鷹駅構内で暴走した電車により、同駅利用客6人が電車（国鉄63系電車）の下敷となり即死。また、線路脇の商店街に脱線。横転しながら突っ込み、負傷者も20人出る大惨事となった。
[編集] 捜査
捜査当局は、国鉄労働組合員（国労）の日本共産党員9人と非共産党員1人の共同謀議による犯行だとして起訴、更に2人が偽証罪で起訴されたが、1950年（昭和25年）東京地方裁判所は非共産党員の竹内景助に無期懲役の判決を下し、他9人を無罪として竹内の単独犯行と認定した。
竹内景助には、目撃証言などの裏付けのあるアリバイがあり、判決を不服として東京高等裁判所に控訴した。しかし、東京高裁は1951年（昭和26年）、一審判決を破棄し、より重い死刑判決を言い渡した。最高裁判所に上告するものの口頭弁論も開かれないまま、1960年（昭和35年）に死刑が確定した。竹内は死刑判決後も、文藝春秋誌に陰謀説を訴える投稿を掲載するなど無実を訴え続けたが、1967年（昭和42年）、脳腫瘍のため獄死。真相は究明されないまま幕を閉じた。
