ロビンマスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロビンマスクは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』及びその続編『キン肉マンII世』に登場する架空のキャラクター。
初登場は、第20回超人オリンピック編『日本代表になりた~いの巻』。
目次 |
[編集] 概要
ロビン・マスクとも表記。アイドル超人のリーダー格で、白銀の鎧に身を包んだイギリスの名門ロビン一族出身のエリート超人。 アニメ版では鎧のカラーリングが異なり、青色になっている。また、鎧の下にも青色のアンダーシャツを着用しているため、ほぼ全身が青で統一されている。
体力の消耗を最小限におさえ技を有効的に使うことのできる戦闘法「ロビン戦法」(”円は直線を包む”など。)を持つなどファイトはクールで合理的。ただし、逆上すると容赦のない残虐ファイトを行うこともあるが、あくまでルールに乗っ取った、合法的な残虐ファイトであるという点がロビンマスクの性格を表している。
出自の故かプライドが高く、キン肉マンに敗れたショックで世界を放浪したり、ネプチューンマンがかつてのライバル、喧嘩男だと見るや試合結果を度外視して正体暴きに走ったりするなど、普段の冷静さとは程遠い行動を取ることがある。
また、アリサの父にはじめて会う際、自慢の筋肉を見せようとしたり、興奮した解説者が机に乗り上げた際に机を揺らしたり、休載中あまりに暇だったため居眠りをしたり、「勝ってくれたら牛丼の大盛りをおごるぜーー!!」との発言に「玉子とみそ汁もつけてな」と返すなど、お坊ちゃん育ちのせいか天然ボケと見られる行動も多い。
常にマスクを被っているが、キン肉族のように素顔を見られると死ななければいけないという掟があるわけではない。バラクーダになった時はマスクの上にマスクを被っていたが、後にバラクーダになった時には、鉄柱でマスクを割ってモップのブラシを頭に載せた。(このように必要がある場合は自らマスクを外すことがある。)母親は顔面露出型のマスクを着けている。素顔を見たキン肉マンの証言によれば、瞳は二重まぶたで髪の色は栗色であるらしい。マスコミは「絶世の美男子」と表現。
鎧は自分のあまりにも強大な超人パワーを押さえる為、着用している。その鎧はキン肉マンが悪魔将軍と戦っている時には超人硬度9のサファイア製とされているが、話的にそれよりも前のロビンがジャンクマンと戦った際にはジャンクマンのジャンククラッシュで箱状の塊に変形するなど明らかに金属製であった。またネプチューンマンとの対戦時や、モンゴルマンのマスク狩りを防ぐためにキン肉マンに貸した鎧は鋼鉄製である。(理由は不明。材質の違う鎧を複数持っている可能性もある)なお、『II世』ではロビン家代々の先人達の鎧を繋ぎ合わせた、ダメージ軽減・回復効果を持つヒストリーアーマーという設定になっている。
『キン肉マンII世』ではヒゲをつけたマスクを被っており、閉鎖されていたヘラクレス・ファクトリーを復活させ校長に就任するなど、変わらず正義超人のリーダー的存在であった。しかし厳格なあまり子供の教育には失敗したようで、息子のケビンマスクはグレて悪行超人の道へと走ってしまっていた(後に改心するが)。
読者投稿時の名前は、ヨロイマン。
キン肉マンとは連載初期の頃はライバル関係であったが、連載が進むにつれ、テリーマンと同様にキン肉マンの信任が非常に厚くなり、特にキン肉星王位争奪戦ではキン肉マンチームの大将に任命され、運命の王子以外で唯一王子候補を倒す(また、キン肉マンチームが戦った運命の王子3人全員と対戦した唯一の人物でもある。)など、キン肉マンの大王就任に大きく貢献した。 特に、ロビンマスク最後の試合となったマンモスマンとの戦いはキン肉マン史上最高の名勝負との声も少なくない。キン肉マンをもってして「イギリスが生んだ最高の超人ロビンマスク」とまで言わしめた。
[編集] 経歴
超人一族の名門ロビン家の長男として生まれる。鎧は幼少の頃から着けていたらしい。
オックスフォード大学のラグビー部主将として活躍。その後超人レスラーに転身。
超人レスラーとしてのデビュー戦は第19回超人オリンピックイギリス国内予選の決勝戦という、エリートらしく破格の扱いだった。そこでギロチン・キングを破りイギリス代表に選ばれる。そして本選では日本代表ウルドラマンを破り見事優勝を果たした。
続く第20回大会イギリス国内予選の決勝では喧嘩男と対決するも、彼は試合放棄してその場を去っていった。優勝候補だったが本選では決勝戦でキン肉マンに敗れ、国外追放処分を受ける事となる。
その後世界放浪中、行き倒れになったところを超人同盟に拾われ、同所属となる。そしてグランドキャニオンでのキン肉マンとの再戦の折に谷底に落ちて行方不明となってしまった。
奇跡的に助かったロビンは、ソ連で優れた素質を持つロボ超人ウォーズマンと出会う。その才能を見出したロビンは己の格闘テクニックを全て授け、打倒キン肉マンの夢を彼に託した。
第21回大会でMr.バラクーダ(ザ・バラクーダ)と名乗り、ウォーズマンのセコンドとなる。
以後は、キン肉マン達正義超人軍団のリーダー格となり数々の強敵達と戦った。一度超人予言書を焼かれ消滅するが、キン肉マンのフェイス・フラッシュにより復活。
王位争奪編後はイギリス女王直属の部下となり、悪行超人襲来の際には次世代の正義超人を育てるためH・F(ヘラクレス・ファクトリー)を復活させる。
[編集] 主要対戦成績
- シングルマッチ
- ○ギロチン・キング(タワーブリッジ)
- ○ウルドラマン(タワーブリッジ)
- ○喧嘩男(試合放棄)
- ○カナディアンマン(ジャーマンスープレックス)
- ○テリーマン(ボストンクラブ)
- ×キン肉マン(メキシカン・ローリング・クラッチホールド)
- ○ダイナマイトバイパー(タワーブリッジ)
- -キン肉マン(無効試合)
- ×アトランティス(アトランティスドライバー)
- ○ジャンクマン(逆タワーブリッジ)
- ○キン肉マンマリポーサ(ロビン・スペシャル)
- ○パルテノン(ロビン・スペシャル)
- ○マンモスマン(ロープワーク・タワーブリッジ)
- タッグマッチ
- ○宇宙一凶悪コンビ(ダブルジャーマンスープレックス)
- ×ヘル・ミッショネルズ(クロス・ボンバー)
- ○キン肉マンゼブラ&パルテノン(未完成マッスル・スパーク)
- ○鬼哭愚連隊(アドレナリン・ブリッジ)
- ×世界五大厄(正義崩壊の終曲)
[編集] 得意技
- タワーブリッジ
- イギリス・ロンドンのタワーブリッジに見立てた、ロビンマスクの代表的な技にして必殺技。アルゼンチンバックブリーカーと同様の技だが威力は段違いで、相手の背骨をへし折り、アムステルダムの跳ね橋の如く身体を真っ二つに引き裂いてしまう程。初期の極め技だったが、ロビン・スペシャル登場以降は、痛め技・試合の流れを変える技として使われることも多かった。
- 倫敦の若大将編にて、超人レスラーとしてのデビュー戦である第19回超人オリンピックイギリス国内予選の決勝戦での相手ギロチン・キングに対し、超人レスラーとしては素人であったロビンがギロチン・キングの身体を無我夢中で捕らえた際、両手で巨大な石を支えていたのをヒントに咄嗟に編み出した事が明かされた。
- 逆タワーブリッジ
- タワーブリッジの派生技。ジャンクマン戦のみ使われた。うつ伏せになって倒れている相手の背中に頭部から落下し、タワーブリッジを極める。
- ロープワークタワーブリッジ
- タワーブリッジの派生技。超人預言書の消滅に伴い、両足、両腕が消滅してしまったロビン最後の技。相手の身体を背中に乗せた状態でリングのロープにとび、ロープを両腕の変わりにして相手の背骨をへし折る技。マンモスマン戦でのみ使用。
- ロビン・スペシャル
- 対喧嘩男の為に開発・温存したタワーブリッジと並ぶロビンの必殺技。相手の身体をエアプレンスピンで上空に放り投げると共に自分も跳躍し、相手と共に落下しながら首4の字を掛け、両手で着地する事によりその衝撃で相手の首へと強烈なダメージを与える。相手の自重に加えて、ロビン自身の体重分、落下のスピードが増すことで一段上の衝撃となる。この技を使用するには、相手の身体を投げて一緒に落下する際に、自分の落下スピードが相手の落下スピードを上回っていなければならないため、鋼鉄のヨロイを装着することで相手のスピードを上回るようにしていたがネプチューンマンには落下中にヨロイを奪われ、掟破りの逆ロビン・スペシャルとして返されてしまった。(落下速度は重量によらない落体の法則を持ち出して議論となった事もある)
- 技のラストを首4の字ではなくパイルドライバーで締めるパターンもあり、こちらはゲームにて「ロビンスペシャル1st」と名付けられている。
- アノアロの杖
- ロビン家代々の家宝である杖。杖の先からは猛烈な炎が噴出し、その炎を自由に操れる特性を持っている。幼少の頃のロビンマスクはただの危険なオモチャ程度の認識しか持ってなかったが、その真の使い方は額に装着することでユニコーンヘッドとして使用する事である。
- アノアロファイヤー
- アノアロの杖からでる猛烈な炎による攻撃。
- ファイヤータービン
- アノアロの杖を利用した技。リング上の全てのロープが燃えている状態で、リングの中央で回転することで炎の竜巻を発生させ、その熱気で相手を天高く放り投げる技。
- キングダム・ネックチャンスリー
- グリニッジ・タイム・クラッシュ
- マスクの脳天にあるトゲの部分で相手の胸を刺しながら落下する技。
- ライナータックル
- ラグビーの経験を活かしたシンプルなショルダータックル。
[編集] プロフィール
- 種別: 正義超人→人間(一時的に)→正義超人/アイドル超人/覆面超人/伝説超人
- 出身: イギリス・ロンドン(初期はロビン惑星)
- 身長体重: 217cm 155kg
- 超人強度: 96万パワー(95万パワー説もあり)
- 年齢: 26歳(黄金のマスク編時28歳)
- 家族: 祖父 ロビン・グランデ 父 ロビンナイト、妻 アリサ・マッキントッシュ、妹、息子 ケビンマスク
- 趣味: ラグビー、ゴルフ、チェス
- その他: 好きな言葉は『愛』。愛読書は『源氏物語』。
[編集] 個人タイトル歴
- 大英帝国超人ヘビー級
- 第19回超人オリンピック優勝
- 第20回超人オリンピック準優勝
[編集] 主な肩書き
- 正義超人軍幕僚長
- アイドル超人軍リーダー
- キン肉マンチーム・大将(1回戦)→副将(準決勝)→大将(決勝)
- ヘラクレス・ファクトリー校長
- 紳士超人
[編集] 異名
- 仮面(ペルソナ)の貴公子
- 超人博士
- 狂乱の貴公子
- サー・ロビンマスク
- 紳士超人
- 正義超人一の頭脳超人
- 正義の貴公子
- イングランドの誇り
- 虹色の騎士
- リングの紳士
- リングの詩人
- 正義超人の中の正義超人
- 正義超人No.1の業師
- 仮面の得点王
[編集] テーマソング
- 『虹色の騎士(ロビンマスクのテーマ)』(歌:荒川務/セリフ:郷里大輔/作詞:森雪之丞/作曲:芹澤廣明/編曲:奥慶一)
[編集] 関連項目
|
|
---|---|
原作 | キン肉マン - キン肉マンII世 - キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜 |
登場人物 | キン肉マンの登場人物(あ/か/さ/た/な/は/ま/やらわ/その他) - キン肉マンII世の登場人物 - タッグチーム一覧 |
用語・世界観 | 年表 - 技一覧 - 超人オリンピック - 超人強度 - 超人墓場- 火事場のクソ力 - 悪魔超人 - 残虐超人 - 完璧超人 |
メディア・玩具 | テレビアニメ - 映画作品 - コンピュータゲーム - パチスロ |
関連項目 | ゆでたまご - 闘将!!拉麺男 |