レジ袋
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レジ袋(レジぶくろ)とは、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の小売店において、購入した持ち帰り商品を入れるためにレジで渡されるビニールやポリオレフィン等の材質で作られた袋を指す通称(正式名称ではない)。買物袋の一種。
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[編集] 概要
一般的に会計の後、レジ係の人から無料で渡される場合が多い。店が混雑していない際には、レジ係が会計と同時に袋に商品を入れてくれるケースもある。
1970年頃から、丈夫で水にも強いことから、スーパーやコンビニなどの小売店で紙袋に代わってポリ袋やビニール袋等が大量に使われ始めた。しかし近年、環境問題(自然環境の保護)を重視する観点から、削減をしようとする動きがある。販売店によっては袋を有料化したり(通称:レジ袋税)、トートバッグを持っての買物を推進する運動(マイバッグ運動)が行われたりしている。 ポリ袋の場合、ポリエチレンの原料であるエチレンは、日本で製造されるもののほとんどが石油精製によってできるナフサである。石油精製の際にナフサだけ精製しないといったことはできないが、日本では、ナフサを輸入しているほど、供給のバランスは崩れており、ナフサ需要の削減の為に、袋の削減は若干の効果があると期待できる。そもそも、エチレン自体、他の用途に幅広く転用可能な原料であり、決して「余り物」ではない。
[編集] 特徴
- 材質
- 性質・形状
- 商品が入り安く、またいろんな環境に対応しうるよう、やわらかく丈夫に出来ている。
- ポリ袋やビニール袋においては特に、手下げて帰れるような取っ手、中身が出ないように袋口を結べるように施す等の形状を取り入れている。
- ロゴ
[編集] 主な活用法
本来の趣旨としては買物商品を持ち帰る為の袋ではあるが、その形状から他の用途にも汎用的に使われるケースがある。以下、主な利用方法を列記。
- ゴミ袋(ゴミを捨て、そのままゴミ焼却施設に丸ごと持っていってもらう手段としての利用。近年徐々にゴミ有料化により指定ゴミ袋を用意する自治体が増えてきたものの、ゴミを捨ててまとめる手段として、プラスチックゴミとしてそのままゴミステーションに出す等の利用では、未だに健在といえる)
- カバー
- 運搬用の袋(買物用途だけでなく、物資の持ち運びに重宝)
[編集] 袋を巡る出来事
京都市や京都大学環境保全センターなどの分析で、全国展開している百貨店などの色付き袋の一部から、有害な重金属である鉛が検出され、同市などは、業者に対して、使用の自粛を求めている。[1]・[2]
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- レジ袋税
- 容器包装リサイクル法(1995年)
- 石油(資源)