レインボーアイランド
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ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | アーケード[AC] ファミコン[FC] FM TOWNS[FMT] メガドライブ[MD] PCエンジン[PCE] ワンダースワン[WS] ニンテンドーDS[DS] プレイステーション・ポータブル[PSP] |
開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
人数 | 1~2人交互プレイ |
発売日 | [AC]:1987年 [AC]:1988年(~エキストラ) [FC]:1988年(~エキストラ) [FMT]:198?年(~エキストラ) [MD]:1990年10月5日 [PCE]:1993年6月30日 [WS]:2000年6月29日 [DS]:2005年12月29日 [PSP]:2007年2月8日 |
その他 | タイトーメモリーズ(PSP・PS2)にも収録 |
『レインボーアイランド』 (Rainbow Islands) は、タイトーが1987年に発売したアーケードゲーム、およびその移植作品。
目次 |
[編集] 概要
本作は副題に「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」と書かれてる通り、前年に発表したアーケードゲーム『バブルボブル』の続編である。ゲームデザインは三辻富貴朗。
- 虹の魔法によってかけた虹は攻撃手段であると共に足場として高い所へ移動する際に使うことができ、これを利用して進んでいく。前作では固定だったステージ画面が縦方向にスクロールするなど、システム面は前作と大きく異なるが、キャラクターやアイテムなどに類似が認められる。
- 各ステージごとのダイヤモンドを集めるという条件を満たすことで隠しステージが現れたりするなど、やり込み要素が多いが、これらの要素により高次面ほど難易度が低くなることとなる。
- 全部で10の島(うち隠し3つ)があり、1つの島はそれぞれ4つのステージから構成される。各島ごとに統一されたテーマの背景・敵キャラが登場し(たとえば1面は昆虫、3面はホラーなど)、ステージが進む楽しみとなった。とりわけ5面のアルカノイド、8面のフェアリーランドストーリー、9面のダライアス、10面のバブルボブルなどはBGM・効果音まで元のゲームのもじりとなっており、タイトーファンを喜ばせた。
- 翌年には、難易度を高くし(同時に、永久パターン対策も行われた)、面の順番を入れ替えた、同「エキストラ・バージョン」も発売された。
[編集] ゲームのルール
- 2方向レバー、2ボタン(虹、ジャンプ)で主人公の人間状態のバビー(プレイヤー2は青色のボビー)を操作する。2人プレイの時はミスするか、1つの島をクリアすると入れ替わる。
- 固定画面であった前作と異なり、画面は上下にスクロールする。地形はジャンプによって下から上には抜けられるが、逆は不可。
- プレイヤーは地形と虹をうまく利用して画面上方へ昇ってゆき、ゴールのラインまでたどり着くと1面クリアとなる。
- 各ワールドは4つのステージで構成され、最終ステージでは高い耐久力を持つ大型のボスと戦うことになる。
[編集] 虹の使用
- プレイヤーはAボタンを押すことにより、自分の向いている方向に虹を発射できる。出せる虹は当初1つだけだが、アイテムを取ることによって3連射まで出せるようになる。虹を直接的にぶつければ、敵を倒すことができる。
- プレイヤーは虹に向かってレバーを入れると、この虹の上に登ることができる。また虹の上でBボタンを押せばジャンプもできるので、これによって地形のない場所でも上に登っていける。
- 虹は下からジャンプで「頭突き」するか、上に乗ってジャンプして「踏みつぶす」ことにより崩すことができる。崩れた虹は画面下方に落下する。この崩れた虹に敵キャラクターを巻き込めば、これを倒すことができる。まとめて倒すことにより、ボーナス点も上昇する。
- 虹を直接ぶつけるのではなく、崩れた虹に巻き込むと、敵キャラは7色のダイヤに変化する。ダイヤをそろえるのはこのゲームで大きな役割を果たすので、直接ぶつけるより崩した虹に巻き込む方がいろいろな点で有利に働くことになる。
- プレイヤーが敵に触れる、敵の攻撃を受ける、一定時間経過後に画面下からせまってくる海水に飲み込まれると1ミスとなり、残数が全て無くなるか、全ステージをクリアする(隠しステージを含む)とゲームオーバー。
[編集] 得点システム
- 3種類の「フード」があり、これを回収することで得点を得る。フードはプレイヤーが直接触れるか、虹を発射してぶつけるか、虹を崩した残骸に巻き込むことで回収したことになる。
- 敵に直接虹をぶつけると敵は倒されて吹っ飛び、地形に触れたところでフードに変わる。
- ゴールに達すると宝箱から各種フードが飛び出す。各ワールドの最終ステージでは10万点の大型フードが出る。
- 地形の特定地点に虹をぶつけると埋まっていたフードが飛び出す。これを回収することで得点がアップする。
[編集] ダイヤ
- 前述のように、敵に直接虹をぶつけるのではなく、崩した虹に巻き込むと通常のフードではなくダイヤに変わる(700点)。また星や各種アイテムで倒した敵もダイヤになる。
- ダイヤはその出現した位置によって色が変わる。画面を縦に7等分した時、最も左のエリアに落ちたものが赤、その右はオレンジ、以下黄・緑・青・藍・紫となる。
- ボスにたどり着いた時、7色のダイヤを揃えているとクリアフードとして大型のダイヤが飛び出す。この色もワールド1から順に赤、オレンジ、黄……となる。
- 第7ワールドまでで7色の大型ダイヤを全て揃えると、第8~10までの隠しワールドに行くことができる。揃えられなかった場合は偽のエンディングを迎える。(たくさんの宝物の中に、村人からのSOSの手紙を見つけるというもの)
- 各ステージで小ダイヤを赤・オレンジ・黄……紫の順に取って揃えると隠しステージが出現、各種大型アイテムを得ることができる。これによって得た効果はミスをしても失われず、永続的に使えるため極めて効果が大きい。
- エクストラバージョンでは、各ステージのシークレットルームのアイテムは固定ではなく、ボス戦直前にとった小ダイヤの色で決まる。(水色 → オレンジの壷、藍色 → 赤い壷、紫 → 靴、 ・・・ など)
[編集] ステージ紹介
- ワールド1:インセクトアイランド
- 虫が中心のステージ。ボスはすーぱーくもんか。
- ワールド2:コンバットアイランド
- 戦車や戦闘ヘリ等が中心のステージ。ボスはすーぱーへりぼう。
- ワールド3:モンスターアイランド
- 西洋妖怪が中心のステージ。ボスはすーぱードラキュラ。
- ワールド4:トイズアイランド
- 玩具が中心のステージ。足場があまりにもないので、虹を上手く使って進む事になる。ボスはすーぱーピエロット。
- ワールド5:DOH’Sアイランド
- アルカノイドがモチーフ。音楽がない割には着地時などに効果音がなる。ボスはDOH。
- ワールド6:ロボットアイランド
- 機械系が中心。ボスはすーぱーあいざっ君。
- ワールド7:ドラゴンアイランド
- 中世やドラゴンがモチーフ。
- ワールド8:マジカルアイランド
- モチーフはフェアリーランドストーリー。ボスはホーンド。
- ワールド9:ダライアスアイランド
- モチーフはダライアス。ボスはエレクトリックファン。音楽は「COSMIC AIRWAY」。
- ワールド10:バブルアイランド
- モチーフはバブルボブル。ボスは暗黒大魔王
エクストラバージョンではステージがダライアスアイランド・マジカルアイランド・ドラゴンアイランド・DOHアイランド・インセクトアイランド・モンスターアイランド・トイズアイランド・ロボットアイランド・コンバットアイランド・バブルアイランドの順で、ボスの攻撃方法などが一部異なる。
[編集] その他
- 最終ステージボス(巨大バブルン→巨大すかるもんすた)は9面のシークレットルームのアイテムを使うと一撃で倒せる。
- 最終ステージボス撃破後の赤い海水(血)に飲み込まれた場合は残機が何機あっても即ゲームオーバー。
- 前作と異なり2人同時プレイはない。
- 隠しアイランドはコンティニューが出来ない。(ただし、7面のシークレットルームのアイテムを入手すると、コンティニュー可能)
- エクステンドは10万点、100万点の2回。得点でエクステンドする他にエクステンドアイテム取得または各ステージにある小ダイヤを7つ取得時に行われる(但し、ディップスイッチ設定により小ダイヤでのエクステンドを禁止することができ、この場合はエクステンドの代わりに10万点ボーナスが取得できる。残機の価値は全ステージクリア時のボーナスに換算して残数1×100万点であるため、難易度だけでなく、スコアアタックという側面からも不利になる)。残機の上限は9で、上限に達しているときにエクステンドすると10万点ボーナスを取得できる。
- あるアイテムをとると、ステージごとの敵キャラの正体が実は前作のキャラクターであることが明らかとなる。
[編集] ゲームバランスについて
前述の、ダイヤモンドを各ワールドで赤から順番に揃えることによって出現する隠しステージのアイテムは極めて強力であり、特にワールド4のブックオブウイングとワールド6のピーコックフェザーは暴力的な強さを持つ。 これらを取得した後のワールド7以降は終盤ステージであるにも関わらず難易度は序盤より更に低い程である。 一方、これらの手順を踏みそびれたり、対ボス戦でミスをすると隠しステージに行けない為終盤のワールドは極めて厳しいものとなる。この初心者に厳しく上級者に優しい難易度調整はアーケードゲームとしては致命的ともいえるものであった。また、隠しコマンドによりこの隠しステージのアイテムのうち、一部を除く任意の1個を装備した状態でゲームを開始できる仕掛けがあり(前作バブルボブルでは隠しコマンドのすべてを装備可能だったが、本作では隠しコマンド入力後、次の入力可能タイミングになった時点で隠しコマンドが失効する)、プレイヤー間の難易度格差を更に広げていた。
通常設定では各ワールドで1人づつ残人数が増える上、隠しステージの強力なアイテムはミス後もなくならない。 このゲームにおいて、これらのアイテムを取りそこなうと、結果的に残人数を失うより不利な状況に追い込まれるため、敵に囲まれたとき、取ってはいけないダイヤに向けて攻撃を繰り出すよりもおとなしくやられるという攻略が時として有効にもなる。
最終ワールドの隠しステージはスコア表示のカウンターが一桁上がって1億点まで取れるというものである(隠しコマンドで、ゲームスタート時からこの効果を得てプレイすることが可能)。 限界点の桁が上がるイベントが発生するゲームとして、レインボーアイランドの他、B-WING、テクノドライブなどがある。
33ゲームに1度(確率ではなく、電源を投入してから数えて33ゲーム目毎に1度)、前述の隠しステージで得られる強化アイテム5つ(靴、連射と速射の壷、羽、妖精)分の効力を持ったアイテムが出現する。 しかも、この効果はミスをしようがラウンドをクリアしようがコンティニューしようが消えることはない。 このアイテム、全くの初心者がボタンを叩き続けるだけで少なくとも偽のエンディングまでいける程のものである。
このように、ゲームバランスを論ずる場合非常にゲームバランスが悪いと言われる(マイコンBASICマガジン86年11月号において、本来朋友である見城こうじ氏から、「主人公が余りに強くなりすぎて後半のステージに進むほどゲーム性が乏しくなるのが残念」と酷評されている)。 また、最終ワールドで容易に永久パターンが組めてしまうのでハイスコア争いもほとんどなかった。(永久パターンについては、エキストラバージョンでは対策されたため、エキストラバージョンではスコアアタックが行われたが、最も有利な状態でのスコアアタックのためには、前述のように32ゲームもゲームを捨てる必要がある)
[編集] 関連作
- バビーとボビーが主人公の一人として登場する。
[編集] 移植作品
- ファミリーコンピュータ版(1988年 発売:ディスコ)
- 全部で8つの島、うち隠し1。オリジナルステージの6面は敵キャラ・BGM・効果音が奇々怪界をモチーフにしている。虹が2連・2発までしか出せない。
- FM TOWNS版「~エキストラ」(1992年?月??日 発売:ビング)
- メガドライブ版「~エキストラ」(1990年10月5日発売)
- アーケード版にほぼ忠実な移植。ただしジャンプ力が少々低く、虹が3連・2発までしか出せない。
オプションでノーマルモードをセレクトする事により、EXTRAでは無いバージョンでプレイ出来るが、ワールド1の背景が黒いまま。更にワールド7までしかプレイ出来ない。
- アーケード版にほぼ忠実な移植。ただしジャンプ力が少々低く、虹が3連・2発までしか出せない。
- PCエンジン版(1993年6月30日 発売:NECアベニュー)
- 当時の家庭用ハードでは最も忠実な移植。アーケード版と異なる点は、スコアや残り人数表示のレイアウトと、虹を落とした際の10点が加算されない点のみ。
難易度がノーマルとイージーから選択可能で、イージーの場合、虹落としやアイテムで敵を倒す事により出現する小ダイヤが時間経過で消えず、本来なら左から順に揃えないと出現しない扉も順番無視で揃えれば無条件で出現する。
スコア以外の途中経過(進んだワールドと取得したビッグダイヤ、鏡、スーパーアイテム)のセーブ可能で、全てのスーパーアイテムを所持した全面クリアデータを使用してワールド1から始めるとフル装備で始まる。セーブデータは難易度間共通で、イージーで全面クリアしてノーマルを始めてもワールド・アイテムは引き継がれる。最初からプレイするためには、データを消すか移動する必要がある。
- 当時の家庭用ハードでは最も忠実な移植。アーケード版と異なる点は、スコアや残り人数表示のレイアウトと、虹を落とした際の10点が加算されない点のみ。
- ワンダースワン版「~パティーズパーティー」(2000年6月29日 発売:メガハウス)
- ニンテンドーDS版「ニューレインボーアイランド」(2005年12月29日)
- 元の要素は残っているものの、タッチペン操作になり、ゲームとしてはほぼ別物。元々のレインボーアイランドは入っていない。BGMは面ごとにアレンジが異なる。
- プレイステーション・ポータブル版「NEWレインボーアイランド ハーディガーディ大冒険!!」(2007年2月8日 発売:マーベラスインタラクティブ)
- バビーとボビーが主人公だが、キャラクターデザインや世界観が全く異なる。
- タイトーメモリーズ版
- 無印が2007年1月25日発売のタイトーメモリーズII 上巻(プレイステーション2版)に、「~エキストラ」が2006年1月5日発売のタイトーメモリーズ ポケット(PSP版)と2007年3月29日発売のタイトーメモリーズII 下巻(PS2版)に収録。PS2版はBGMが差し替えられている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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