リーキ
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リーキ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Allium ampeloprasum var. porrum | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
リーキ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
leek |
リーキ(Allium ampeloprasum var. porrum、syn. A. porrum、英: leek)は、地中海沿岸原産の野菜。リークとも。意訳して西洋ネギ、ニラネギ、西洋ニラネギなどとも。また、フランス語名のpoireauより、ポロネギとも呼ばれる。
ネギと同属で、クロンキスト体系ではユリ科(APG植物分類体系ではネギ科)に属する。ネギのように円筒形の白い部分を食用とする。ネギよりは太くて重く、下仁田ネギ(ネギの品種)に似る。ネギと違い、葉は硬く平らにつぶれている。
春まきの品種と秋まき(越冬型)の品種とがある。一般的に越冬型の方が香りが強い。煮込み、スープ、サラダなどとして食べられる。
日本での生産量は非常に少なく、ベルギーやオランダなどのヨーロッパ産もしくはオーストラリアやニュージーランドのオセアニア産がほとんどである。
[編集] ウェールズとリーキ
リーキは、ラッパズイセンとともに、ウェールズの国花・国章である。国花というが、リーキの花ではなく、食用とする茎葉の部分が国花となっている。
ウェールズの守護聖人は聖デーヴィッド(Saint David)だが、リーキは彼のシンボルでもある。彼は、ウェールズの軍人に、戦場で敵味方の区別をするために帽子にリーキをつけさせた。それにちなみ、3月1日の聖デーヴィッドの日(Saint David's Day)には、リーキを身につける習慣がある。
ウェールズの郷土料理にはリーキを使ったものが多い。リーキポリッジ(リーキがゆ)、カウルケニン(Cawl cennin)(リーキスープ)などがある。
なお、英語で「ウェールズのタマネギ (Welsh onion)」と呼ばれるのは日本などの「ネギ」であって、リーキではない。これは、かつてWelshに「外国の」という意味があったからである。