リンカーン大学 (ニュージーランド)
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モットー | Sciential et industria cum probitate(Science and industry with integrity) |
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設立 | 1878年 |
学校種別 | 国立 |
学長 | Roger J, Field |
学生数 | 4500 |
本部所在地 | ニュージーランド リンカーン |
ウェブ サイト |
www.lincoln.ac.nz |
リンカーン大学(Lincoln University)は、ニュージーランド南島クライストチャーチ市郊外セルウィン地区リンカーンにある大学。南半球にある最も古い農業学校である。農学、畜産学、園芸学の世界的な研究機関。
目次 |
[編集] 歴史
1878年に農業学校として開校。1896年より大学院を設置。同年、カンタベリー農業大学となり、その後、ニュージーランド大学の1校となる。1961年に、ニュージーランド大学が解体され、リンカーン・カレッジとして、カンタベリー大学の構成大学となる。1990年に、ニュージーランドの高等教育機関として自治権を与えられ、カンタベリー大学より独立する。大学名をリンカーン大学と改称し、ニュージーランドで2番目に新しい総合大学としての4つの部門(学部とは表記しないが学部と同等の機能をもつ)にて33の専攻、500科目以上の講義を担当する。
[編集] 組織
大学内は4つの部門にて研究・教育が行われている。それぞれの部門が学士課程から博士課程までを担当する。農業、畜産、バイオテクノロジー産業に多くの人材を輩出している。農業学校としての建学の歴史から、土や種子、肥料や伝染病の研究のほか、バイオテクノロジー研究が盛んに行われている。
すべての学科で少人数制講義、チュートリアルが特長。ワイン醸造科は、ニュージーランドの高等教育機関で唯一リンカーン大学に設置され、ワイン産業へ多くの人材を輩出している。大学施設のほか、農業試験場、ワイン畑、ワイン醸造所、商業用農地をニュージーランド各地に保有している。同大学の多くの講義では、通常講義のほかに、演習講義が必修科目となっている為、同大学にて学位取得希望者は通常講義のほかに、演習講義の履修も必要となる。演習講義の履修は、大学休暇期に履修する。
- Agriculture and LifeSciences
- Soil and Physical Sciences
- Agriculture
- Cell Biology
- Food and Wine
- Bio-Protection and Ecology
- Agro-Biotechnology
- Bio-control
- Bio-diversity
- Bio-security
- Conservation,wildlifeand invasionbiology
- Entomogy
- Fungal genetics
- Integrated pest management
- Invertebrate taxonomy
- Molecular systematics
- Plant pathology
- Seed technologies
- Soil health
- Urban,forest and behavioural ecology
- Commerce
- Accounting
- Business and Forestry
- Business Management and Law
- Economics
- E-Commerce
- Finance
- Hotel and Institutional Management
- Marketing
- Property
- Environment,Society and Design
- Applied Computing
- Centre for Maori and Indigenous Planning and Development
- Environmental Management
- Landscape Architecture
- Natural Resources Engineering
- Social Science,Parks,Recreation and Tourism
[編集] キャンパス
学生数はおよそ4500人。教員数はおよそ250人。ニュージーランドで最も小さな大学である。大学内に8つある学生寮でおよそ600人が暮らしている。国内および海外60カ国からの留学生・研究者が在籍している。学生数のおよそ半数は留学生および海外からの移住者である。海外6カ国、16の大学と提携して、正規交換留学プログラムを行っている。アメリカ合衆国、北欧からの留学生が多い。クライストチャーチ中心部へは車で30分程度。クライストチャーチとリンカーン大学を結ぶバスが運行されている。大学内のコンピューターは24時間利用可能。大学内に、ニュージーランドクリケット協会設立のトレーニング施設があり、クリケット選手の強化育成施設として利用されている。カンタベリー大学の構成大学であった歴史から、カンタベリー大学との結びつきが強い。とくにスポーツ競技ではライバル校同士でもある。またその歴史から、リンカーン大学と大学名を改称したあとも、「リンカーン・カレッジ」と呼ぶ市民も多い。
[編集] 著名な卒業生
- ドン・マキノン(政治家、元副総理、元外務大臣)
- ロドニー・ハイド(政治家、ACTニュージーランド党党首)
- アソール・マカリー(園芸家)
- サマンサ・コニュー(ワイン醸造家)
- アラステア・メィリング(ワイン醸造家)
- マーク・イングリス(登山家、ワイン醸造家)
- リッチー・マコウ(ラグビー選手)