リゲルグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リゲルグ(REGELGU)はアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の兵器。ネオ・ジオン軍のモビルスーツ(MS)。(型式番号:MS-14J)
目次 |
[編集] 機体解説
リゲルグ | |
型式番号 | MS-14J |
所属 | ネオ・ジオン |
建造 | ネオ・ジオン |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 43.7t |
全備重量 | 82.6t |
ジェネレーター出力 | 1,890kW |
スラスター総推力 | 150,800kg |
センサー有効半径 | 8,700m |
装甲材質 | チタニウム・コンポジット |
武装 | ビームサーベル×2 ビームライフル 腕部グレネードランチャー×2 バックパック部ミサイルポッド 円盤型宇宙機雷6基×2 (ショルダー部内蔵) |
主な搭乗者 | イリア・パゾム マシュマー・セロ (機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽) |
一年戦争終結後、小惑星アクシズへと逃れたジオン公国残党軍は密かにMSの開発を行っていた。リゲルグは物資の少ないアクシズにおいて一年戦争末期に登場した傑作機と名高いゲルググを大幅に改修した機体である。
残党軍らがアクシズ内へと逃れる際に持ち込まれたゲルググは当初居住空間を広げるための作業用として従事していたが、それも作業用の新型としてアクシズで開発されたガザA、Cの登場以降は一線を退くこととなっていた。だが、アクシズがその勢力を固め、地球圏への帰還作戦が本格化しはじめた段階で、ザクやゲルググ等の旧式のMSも再び駆り出される事となった。それは新兵用の訓練機としての使用が主であったが、一部の機体は前線にも進出し活躍するにいたっている。
本機はそんなアクシズ所有のゲルググのなかでも、従来型をベースに最新の技術をふんだんに用い、当時の第一線級の機体レベルまで性能を引き上げられた機体である。
最も目を引く特徴として、ノーマルのゲルググから二倍以上の大きさに延長されたショルダーアーマーである。同じアクシズ製のキュベレイのフレキシブルバインダーを参考に設計されたこの巨大なショルダーアーマー「ウイングバインダー」の内部には、3基ずつのバーニアを内蔵している。プロペラントタンクも増設し強力な推進力を発揮。一撃離脱等の高速戦闘を可能とした。装甲を超硬スチール合金からチタニウム・コンポジットに変更。コクピットモジュールにはコクピットシステムは当時普及していた全方向スクリーン・リニアシート方式の球形型ポッドを採用。インターフェイスも第2世代MSに準じた近代化改修が行われた(コクピット乗り込みハッチの開閉方向はノーマルのゲルググとは異なり、上方にヒンジが設けられている)。生産効率はガザ系列に劣るものの、性能はベース機であるゲルググとは段違いに高く、ゲルググのフレームとフォルムを持った新鋭機とも評された。「リファインド・ゲルググ」を略してリゲルグと命名された。
完成した機体は主に新兵の訓練用として用いられたとされており、アクシズで育ちネオジオンで活躍したパイロットは皆必ずこの機体で訓練をつみ、MSの操縦を学んだのだという(アニメ放映後に発売されたプラモデルの機体解説によると、“新兵訓練機”と書かれているが、パッケージの解説には“指揮官専用機”とかかれている)、『ZZ』劇中ではイリア機として1機のみが登場。ΖΖガンダムに代表されるエゥーゴの高性能機と互角の戦いをみせている。
なお、ゲルググは19.2mの設定であるがリゲルグは21mと設定されている。この点は後者がブレードアンテナまで含めた全高を指しているものであるという説がある。
[編集] 武装
増設されたバックパックにはビームサーベルを2基装備する。これはゲルググ系特有のビームナギナタではなく通常のビーム刀身を形成する。2本を接続し、両端からビームを形成させての使用も可能であった(ゲーム等ではこれを指してなのか、ビームナギナタ装備としている作品もある)。同じくバックパックにはミサイルポッドを有する。内蔵された8基のミサイル(AMS-11S) はレーザーと赤外線で敵機を追尾する事が出来る。ゲルググではジェットエンジン補助推進システムが設置されていた前腕部にはグレネードランチャーを装備、もう片方の手を添えることで反動を抑えて発射する。ショルダー内には円盤形の宇宙機雷を片側6基装備する事も可能。ビームライフルは、ゲルググのライフルをベースに下部にグレネードランチャーを増設した改良型。また、照準センサーもブラッシュアップされており、遠距離からの狙撃も可能にしている。前線で使用される場合は主にこの新型ライフルを携帯し、訓練機として使用される場合は従来型のゲルググ用ビームライフルを携帯した(『MS大全集』等の資料では、新型を指揮官用、従来型を一般用と位置づけて紹介している)。
[編集] 劇中での活躍
『機動戦士ガンダムΖΖ』では41話に登場。マシュマー・セロの副官イリア・パゾムがマシュマーの監視を兼ね搭乗。強力な推進力を活かした高機動戦闘を得意とし、ΖΖガンダムをはじめ、エゥーゴの主力MSと対等に渡り合った。
[編集] 備考
バンダイより発売された1/144スケールの同機プラモデルのボックスアートは、宇宙世紀0088年10月にエゥーゴ艦隊が小惑星アクシズを攻めた際にマシュマーが搭乗してアイリッシュ級戦艦を撃沈するシーンである。この攻略作戦についてはテレビ放映当時に近代映画社が刊行していたアニメ雑誌「ジ・アニメ」連載の『「ガンダムZZ」ここまで書いたらヤバイかな!?』にて設定が公開されていたが、2007年発表の森田崇の漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』において初めて詳細に描かれることとなり、新兵時代のマシュマーがこの機体で腕を鳴らしたことが語られている。
[編集] 関連項目
|
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
||||||
ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
|
||||||
ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
|