モノメチルヒドラジン
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モノメチルヒドラジン | |
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IUPAC名 | Monomethylhydrazine |
別名 | メチルヒドラジン |
分子式 | CH6N2 |
分子量 | 46.1 g/mol |
CAS登録番号 | [60-34-4] |
形状 | 無色液体 |
密度と相 | 0.87 g/cm3, |
相対蒸気密度 | 1.6(空気 = 1) |
融点 | −52.4 °C |
沸点 | 87.5 °C |
SMILES | CNN |
出典 | 国際化学物質安全性カード |
モノメチルヒドラジン (英:Monomethylhydrazine、MMH) は示性式 CH3-NH-NH2で表されるヒドラジン誘導体の有機化合物である。単にメチルヒドラジンとも呼ばれる。
キノコの一種シャグマアミガサタケの成分ギロミトリンが加水分解して生成することでも知られる。
ロケットエンジンの推進剤に燃料として使われる。適当な酸化剤(四酸化二窒素など)とともに用いると自己着火性を有しており、燃料バルブの開閉だけで推力の制御ができるため、人工衛星や宇宙船の姿勢制御用エンジン(スラスター)用に用いられる。
引火性、発火性があり、日本では消防法により危険物第5類(自己反応性物質)に指定されている。また肝臓・腎臓・腸・膀胱に障害を起こす。発がん性を持つことでも知られている。