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メトロイド - Wikipedia

メトロイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メトロイド』(Metroid)は、1986年8月6日任天堂から発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲームソフト。ジャンルはアクションゲーム。任天堂によるディスクシステム専用ソフト第五弾で、メトロイドシリーズの一作目。

目次

[編集] 概要

任天堂としては初めてとなるハードなSFの世界観を持った作品。遠距離攻撃(ビーム)を主要アクションにしたジャンプアクションゲームで、ダンジョンを進みながらアイテムや通路を探し当てる探索要素を特徴としている。プレイヤーキャラの正体が明かされるエンディングの内容が大きな話題となった。海外を中心にヒットした作品で、以後に直系の続編作品が多数発売、シリーズ化がされている。

[編集] ストーリー

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

[編集] ゲームシステム

プレイヤーはサムスを操作。十字キー左右で移動し、Aボタンでジャンプ、Bボタンで各種攻撃ができる。また、丸まりを入手すると十字キー下で丸まり、ミサイルを入手するとセレクトボタンでビームとミサイルの切り替えができる。スタート時のサムスは、ライフが少ない、ビームの射程が短い、足元が攻撃できないなど貧弱であり、またアイテムを入手しなければ進めない場所もあるため、様々なアイテムを手に入れ、自らを強化しながら進まなければならない。エネルギーが無くなるとゲームオーバー。ゲームオーバー時と裏技的にコマンドを入力することで途中セーブが可能だが、『ゼルダの伝説』と同じくスタート時は必ずスタート地点、ライフは少ない状態でスタートする。

惑星ゼーベスは3つ、細かくは5つのエリアに分類される。全ての面はゲートで繋がっており、異なるエリア間はエレベーターを利用して移動する。最初から進めるのは岩と硫酸の地帯であるブリンスタと火炎地帯のノルフェアであり、この二つのエリアを行き来しながら道を探し当て、アイテムを集めていく。両エリアの深部には、ブリンスタにはクレイド、ノルフェアにはリドリーというボスキャラクターが待ち受けており、この二体を倒すことで基地エリアのツーリアンへの扉が開かれ、最奥部に待ち受けるマザーブレインを倒し、惑星ゼーベスから脱出することでゲームクリアとなる。

続編と比較して、進める道が明確になっていない上にマップも存在せず、初プレイ時は手探りで通路やアイテムを探し当てる必要がある点からプレイ時間が長くなりがちだが、壁や床の向こう側に繋がっている小さな穴やダメージトラップにカモフラージュされている隠し通路の先にある隠しアイテムなど、思わぬ箇所に繋がっているマップ構造を理解してからはプレイ時間は劇的に短縮される。開発者もこれを予想してか、短いプレイ時間でクリアすることでエンディングでサムスがパワードスーツを脱いで正体が女性であることを明かすものになるという隠し要素がある。このような「早解き」は以降の2Dメトロイドシリーズにおける定番の遊び方となっている。

[編集] アイテム

詳細はサムス・アラン#装備を参照

丸まり
ゲームの最初に手に入るアイテム。通常時の半分ほどの大きさとなり、狭い地形を進めるようになる。
ミサイル
攻撃力は高いが弾数制限のある武器。ミサイルでしか攻撃できない敵も存在する。
ボム
丸まり中に使用できる攻撃。設置後に一定時間後に爆発する。足元の敵を攻撃でき、地形の破壊などにも利用する。
スクリューアタック
ジャンプ中に敵に体当たりするだけで攻撃できるようになる。

[編集] バリエーション

ファミリーコンピュータ ディスクシステム
オリジナル版。エリア間の移動の際に数十秒ほどの長い読み込みが発生する。
NES
海外のファミコン用にROMカセットを採用したバージョンが発売された。セーブができず、代わりにパスワードシステムが採用されているのが特徴。
ニンテンドーゲームキューブ
メトロイドプライム』と『メトロイドフュージョン』をGBAアダプタによって通信することでディスクシステム版をプレイすることができる。
ゲームボーイアドバンス
2004年にファミコンミニシリーズ第23弾としてディスクシステム版『メトロイド』が移植された。ROMのため、オリジナル版のロード時間の長さが解消されている。
また、2005年に発売された『メトロイド ゼロミッション』は本作のリメイク作であるが、隠し要素としてNES版をプレイすることができる。
バーチャルコンソール
2008年3月4日からディスクシステム版が配信されている。

[編集] 開発に関して

本作は横井軍平の所属する任天堂第一開発部で開発された。開発当初はディスクシステムの新作としてメトロイドの企画(またはその前身となる企画)を、当時の新人スタッフだった清武博二(サムスのキャラクターデザイン)と松岡洋史(グラフィックデザイン)によって進められていたが、発売を前にして「宇宙を舞台に自在に動き回って銃で攻撃」という作品イメージのみが先行し、ゲームとして全くの未完成だったため、発売に間に合わせるために坂本賀勇をはじめとする第一開発部が総がかりで製作することになった。メトロイドシリーズの特徴の一つであるダンジョンを探索してパワーアップしながら進んでいくというゲームデザインは、このときにゲームの製作の手間を省くという理由でもたらされたものであった。

音楽は田中宏和が担当。ディスクシステム音源を生かした壮大なBGMは高い評価を受け、彼の代表作の一つとなった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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