ミラノ中央駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
座標:
Stazione Milano Centrale |
一般情報 | |
経営 | RFI グランディ・スタツィオーニ |
開業 | 1931年 |
現在の状態 | 使用中 |
位置 | ミラノ |
種別 | 地上ターミナル駅 |
乗換 | 地下鉄 市バス、都市間バス 路面電車 トロリーバス タクシー |
ミラノ中央駅 (Stazione Centrale di Milano) または、ミラノ・チェントラーレ (Milano Centrale) は、ミラノを代表する駅で、ローマ・テルミニ駅に次いでイタリアで2番目の乗降客数である[1]だけでなくヨーロッパの鉄道駅としても主要な駅の一つである。 シンプロントンネル(1906年)の開通に伴う新たな交通量の需要を支えることができなくなった古い中央駅(1864年)の替わりに、1931年に鉄道ターミナルとして公式に落成した。 駅は建設中の高速鉄道網 (TAV) 、トリノ - ミラノ - ヴェネツィア、ミラノ - ローマ - ナポリ、ミラノ - ジェノヴァ各線の唯一の集結点となる予定である。
目次 |
[編集] 歴史
計画がまだ決まっていなかったその前に1906年4月28日ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世王が、新駅の最初の石を置いた。建設は1926年に始まった。
第1次世界大戦中イタリアの経済危機の為に、計画の進行はゆっくりとなり、初期の計画より簡単になり、続いてより複雑で威厳を持つように変更されていった。 ベニート・ムッソリーニが首相の時代は特に駅にファシスト政体の権力を象徴させたがった。
主な変更はホームの新しいデザインとアルベルト・ファーヴァによる全長341メートル、66,000平方メートルの場所を覆う鋼鉄で出来た大きなアーケードの導入である。
1925年に建設は再開し、1931年7月1日に郵政通信大臣コスタンツォ・チャーノの前で駅は公式に落成した。
現在の駅は重要な修復・改善作業が2005年8月からフェッロヴィーエ・デッロ・スタート・グループの一社グランディ・スタツィオーニにより行われている。作業は2008年に終わる予定。
[編集] 建築
駅は1912年のデザイン最終コンペで優勝した建築家ウリッセ・スタッキーニの作。 計画はワシントンのUnion Stationにより造形が行われた。
建物前面は幅200mで天井の高さは72m、これは当時の新記録を誇った。前面の後ろに並行して「ガッレリーア・デッレ・カロッツェ」(Galleria delle Carrozze, 客車のアーケード)が走る。
駅の建築様式は一つで無く、リバティ様式やアールデコ他の異なる混合様式である。
時々この様式はアッシロ=ミラネーゼとされている。 建築家フランク・ロイド・ライトにより「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称された。[2]
21番線には王の部屋と武器室に分けられたサヴォイア家と王室の待合室「王の間」がある。
[編集] 交通
駅には24の線路がある。
一日平均計500本の列車で毎日約32万人の旅客、年間では計1億2000万人が乗降している。
[編集] 列車
[編集] 国際列車
行き先:
- アムステルダム
- バーゼル
- ベルン
- ジュネーヴ
- チューリッヒ中央
- ベッリンツォーナ
- シャフハウゼン
- パリ - リヨン
- パリ - ベルシー
- ニース
- ミュンヘン中央
- ドルトムント中央
- ウイーン Sudb.
- バルセロナ Franca
[編集] 国内列車
行き先:
- トリノ・ポルタ・ヌオーヴァとポルタ・スーザ (IC と ES (AV))
- ヴェネツィア・S・ルチーア (R, IC, ES, CIS, EC)
- トリエステ中央 (IC e CIS)
- ウーディネ (IC)
- ヴェンティミリア (IC)
- フィレンツェSMN (IC, ES, CIS)
- リヴォルノ中央 (iR, IC ed EC)
- グロッセート (IC)
- ローマ・テルミニ (IC, ES)
- ボローニャ中央 (R, IC, ES, CIS, EC, ICN)
- リミニ (IC)
- アンコーナ (IC)
- ペスカーラ中央 (IC ed ES)
- バーリ中央 (Espresso, IC, ICN, ES)
- レッチェ (Espresso, IC, ICN, ES)
- ターラント (ES)
- ナポリ中央 (Espresso, IC, ES (AV))
- レッジョ・カラブリア中央 (Espresso, IC, ICN)
- クロトーネ (Espresso, IC, ICN)
- アグリジェント中央 (Espresso)
- パレルモ中央 (Espresso)
- シラクーザ (Espresso)
[編集] 州内・州間列車
主な行き先:
- トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ
- ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ
- ヴェネツィア・S・ルチーア
- ノヴァーラ
- シラクーザ
- アンコーナ
- ピアチェンツァ
- ブレシア
- ベルガモ
- モンツァ
- レッコ
- ヴォゲーラ
- ソンドリオ
- ティラーノ
- コーモ
- キアッソ
- ドモドッソラ
- ヴァレーゼ
- マントヴァ
- ラ・スペーツィア
- アルベンガ
- ペスカーラ
[編集] 線路
ミラノ中央駅の線路は行き先により以下のように分類できる:
- 1-3番線: ミラノ - コーモ - キアッソ/ミラノ - ドモドッソラ/TGV ミラノ - パリ
- 4-6番線: ミラノ - トリノ線
- 7-13番線: ミラノ - ヴェネツィア/ミラノ - ウーディネ線
- 14-17番線: ミラノ - ボローニャ - フィレンツェ - ローマ - ナポリ線
- 18-23番線: ミラノ - ジェノヴァ - リヴォルノ/ミラノ - ジェノヴァ - ヴェンティミリア/ミラノ - パルマ (- ボローニャ) (R)/ミラノ - クレモーナ - マントヴァ線 (R)
- 24番線: リコヴェーロ/マノーヴラ
[編集] 都市交通事業
[編集] 都市路線
Gessate | |||||||
Cascina Antonietta | |||||||
Gorgonzola | |||||||
Villa Pompea | |||||||
Bussero | |||||||
Cassina de' Pecchi | |||||||
Villa Fiorita | |||||||
Cologno Nord | Cernusco sul Naviglio | ||||||
Cologno Centro | Cascina Burrona | ||||||
Cologno Sud | Vimodrone | ||||||
市内料金境界 ---
|
Cascina Gobba | ||||||
Crescenzago | |||||||
Cimiano | |||||||
Udine | |||||||
Lambrate | |||||||
Piola | |||||||
Loreto | |||||||
Caiazzo | |||||||
Centrale | |||||||
Gioia | |||||||
Garibaldi | |||||||
Moscova | |||||||
Lanza | |||||||
Cadorna | |||||||
Sant'Ambrogio | |||||||
Sant'Agostino | |||||||
Porta Genova | |||||||
Romolo | |||||||
Famagosta | |||||||
Milanofiori Nord | Abbiategrasso | ||||||
Milanofiori Forum |
中央駅はミラノの交通上で重要な乗換え地点となっている:地下鉄のM2 (緑)とM3 (黄)、路面電車の2、5、9、33、トロリーバスの90/91、92、市バスの42、60、81、82、82/、郊外バスの620、727等の路線が集結する。
[編集] 備考
- ^ grandistazioni.it (2007年7月)の データ
- ^ Casabella No.710, 2003年4月, Editoriale 参照
[編集] 関連項目
- ミラノ
- トレニタリア
- グランディ・スタツィオーニ
- アジエンダ・トラスポルティ・ミラネージ
[編集] 外部リンク
グランディ・スタツィオーニ S.p.A. - 株主: フェッロヴィーエ・デッロ・スタート · エウロスタツィオーニ | ||
---|---|---|
イタリアの鉄道駅: バーリ中央駅 · ボローニャ中央駅 · フィレンツェSMN駅 · ジェノヴァ・ブリニョーレ駅 · ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅 · ミラノ中央駅 · ナポリ中央駅 · パレルモ中央駅 · ローマ・テルミニ駅 · トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅 · ヴェネツィア・メストレ駅 · ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅 · ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅 | ||
イタリア以外: チェコ共和国: プラハ本駅 · カルロヴィ・ヴァリ · マリアーンスケー・ラーズニェ |