マヨルカ島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリョルカ島(Mallorca)は西地中海に浮かぶスペイン王国バレアレス諸島自治州の中心となる島で、州都パルマ・デ・マリョルカの所在する島のことである。
2004年12月~2006年6月、サッカー日本代表の大久保嘉人がパルマ・デ・マリョルカに本拠地を置くRCDマリョルカにレンタル移籍したことで日本人にも知られるようになった。この年の全仏オープンテニス男子シングルス優勝者、ラファエル・ナダルはマリョルカ東部の町、ポルト・クリストの出身者である。
スペイン語を母国語とする者の間では、島名のMallorcaを「マジョルカ」「マヨルカ」「マリョルカ」のいずれの発音も見られるが、マドリード首都圏では「マジョルカ」と発音する者が多い。なお、英語ではMajorca(マジョーカ)、フランス語ではMajorque(マジョルク)である。
目次 |
[編集] 地理
- 面積 3.620'42 Km2
- 人口 730.778人
バレアレス諸島の中では面積、人口共に最も大きい島である。 また、夏の観光シーズンの間は観光客や国内外からの長期滞在者など含めると人口は倍以上に膨れ上がる。
[編集] 歴史
その後アラゴン王国がカスティーリャ王国と合併してスペイン領になった。
[編集] ショパンとマリョルカ
マリョルカとかかわりの深い文化人といえばフレデリック・ショパンである。ショパンは恋人であるジョルジュ・サンドと共に1838年に結核療養の目的でマリョルカに滞在した。この期間マリョルカで作られた代表的な作品が「雨だれのプレリュード」である。結局病状が良くならず、半年ほどでマリョルカを後にし、ショパンはパリへと帰る。
現在のマリョルカにはショパンの記念館があり、この時使用したピアノ等が展示されている。
なお恋人のサンドも後年「Un hiver à Majorque」(「マジョルカの冬」1842年)を著している。
[編集] 観光
現在のマリョルカの主要産業は観光である。数多くの美しい砂浜やビーチ・リゾートが島内に点在している。特にバカンスの季節になると海水浴を楽しむ観光客でビーチはごった返す。英国やドイツからの観光客がとりわけ多く、島内の観光地では英語やドイツ語が広く通用する。ドイツ人にとってのマリョルカは、日本人にとってのハワイのような立場である。ビーチ以外にも北部には海へと切り立つ断崖絶壁やその間に点在する村々の絶景、また東部のポルト・クリストにはドラック洞窟など多数の巨大な鍾乳洞があり、観光客の目を楽しませている。
[編集] 関連項目
- マヨネーズ:この島の名前がマヨネーズの語源だとする説がある。