マイセン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイセン(Meißen, ソルブ語:Mišno)は、ザクセン州ドレスデン地方マイセン郡(Landkreis Meißen)の郡庁所在地であり、人口約2万8千の工業都市である。マイセン陶磁器とワインで有名。
目次 |
[編集] 地理
ドレスデンから北西に約25km、ライプツィヒ(Leipzig) から東に約100km、フライベルク(Freiberg)から北東に約40kmの位置にある。チェコ国境の向こう側から続く、エルベ渓谷の終点でもある。
[編集] 隣接する市・自治体
コスヴィヒ(Coswig)、ディーラ・ツェーレン(Diera-Zehren)、ケープシュッツタール(Käbschütztal)、クリップハウゼン(Klipphausen)、ニーデラウ(Niederau) 、トリービシュタール(Triebischtal)、ヴァインベーラ(Weinböhla)の7市。
[編集] 市構成
プロッセン(Plossen)、ケルン(Cölln)、クヴェステンベルク(Questenberg)、アルトシュタット(Altstadt)、トリービシュタル(Triebischtal)、ボーニッチ(Bohnitzsch)、シュパー(Spaar)、ツァッシェンドルフ(Zaschendorf)、レルヒャ(Lercha)、ニーダーフェーレ(Niederfähre)、チャイラ(Zscheila)の11市。
[編集] 歴史
マイセンの名は、929年に初めて文章として記されたとされている。同じ年、皇帝ハインリッヒ1世によりMisni(ミズニ)城が創立され、マイセン辺境には1423年頃まで伯爵領が存在していた。その中で有名な人物に、Wettiner Konrad der Große、Otto der Reiche、Dietrich der Bedrängte、Heinrich der Erlauchteなどがおり、当時のザクセン選帝侯であったFriedrich der Streitbareも含まれている。 マイセン聖堂(Der Meißner Dom)とアルブレヒツ城(Die Albrechtsburg)は、マイセンのシンボル的存在。マイセン聖堂は1250年に建築が始まり、1470年にはArnold von Westfalen(アーノルド・フォン・ヴェストファレン)によってアルブレヒツ城が建てられた。
2002年、歴史ある市の中心部が、洪水により被災。
[編集] 交通
[編集] 水上
陸上輸送が発達していなかった時代から現在に至るまで、エルベ川は重要な輸送手段である。マイセン─ドレスデン間を定期運行している蒸気観光船が有名。また、チェコなどからの貨物船が多い。
[編集] 鉄道
ドイツ鉄道マイセン中央駅からは、S-Bahn1番系統がドレスデン、チェコ国境付近のシェーナ方面へ最高30分間隔で出ている他、ライプツィヒ方面へも一日数本ほどの地域快速が出ている。
[編集] 街道
ドレスデン─マイセン間には、エルベ川をはさんで南北それぞれ一本ずつ街道が整備されており、東西交流に重要な動脈となっている。北側は、高級住宅・別荘の多いコスヴィヒ(Coswig)、ラーデボイル(Radebeul) と通り、ドレスデン新市街方面へと通じ、南側は、小さい自治体の多いクリップハウゼン(Klipphausen)を抜けて、ドレスデン旧市街方面へと繋がっている。