ボラカイ島
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ボラカイ島(Boracay)はフィリピン中部、シブヤン海に浮かぶ離島で、フィリピン有数の観光地・リゾート地となっている。首都マニラからは南へ200km、ヴィサヤ諸島の西端にある大きな島パナイ島の最北端から2km沖にある。骨か鉄アレイのような形をした長細い小島で、面積は1,002ヘクタール、島の長さは7.5km、幅は最も狭い場所で2kmしかない。行政区分は西ヴィサヤ地方のアクラン州マライ(Malay)町に属する。島を構成する集落(バランガイ)はヤパック(Yapak)、バラバグ(Balabag)、マノック・マノック(Manoc-Manoc)の三つ。中心は観光地ホワイト・ビーチに沿ったバラバグにある。
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[編集] ビーチ
ボラカイ島を世界に有名にした、島の代表的なビーチは全長4kmの白砂の浜辺、「ホワイト・ビーチ」である。ボラカイ島の西側にあり、桟橋があるほか島の95%の住宅や商業施設が集中している。[1] その他にもボラカイには小さいながらも美しいビーチが数多くある。ホワイト・ビーチから時計回りにディニウィド(Diniwid)、バリンハイ(Balinghai)、プンタ・ブンガ(Punta Bunga)、プカ・シェル(Puka Shell)、イリグ・イリガン(Ilig-iligan)、ブラボグ(Bulabog)、トゥルハバン(Tulhaban)、タムビサアン(Tambisaan)、マノック・マノック(Manoc-manoc)、カグバン(Cagban)となる。
[編集] 観光ブーム
1990年ごろまではボラカイ島はいくつかの集落(バランガイ)に地元民が住むだけの一種の秘境で、保養客は自分用の飲み水を持ち込み、美しいビーチにキャンプを張り、夜の明かりはキャンプファイアーだけという状況だった。1990年、BMWのトロピカル・ビーチ・ハンドブックの投票で「世界最高のビーチの一つ」という結果になり、イギリスのテレビなども世界の熱帯のビーチのナンバーワンだと激賞した。その後ボラカイ島には電気と水道がパナイ本島からつながり、20以上のダイビングスポットと数多くのバー、レストラン、タトゥーやヘナ・タトゥーを入れるパーラーなど商業施設のほか、銀行、消防署、病院、警察など公共機関もそろっている。
ボラカイ島の観光客に対しては、ビーチの白砂をボトルにいれて持ち帰らないよう注意されている。これは海洋生物学や海洋の研究により、こういった行為が繰り返されると4万年かけて造られた白砂が枯渇する恐れがあるという結果があるためである。観光地として有名になるにつれ、ボラカイ島は水の過剰使用、土地の用途規制、人口の増大、汚水、廃棄物といった環境問題に悩まされている。政府もこれらの問題に取り組み始めている。
[編集] 交通
ボラカイ島へはパナイ島北端のカティクラン(Caticlan)の町の港からパンプ・ボート(pump boat、エンジン付きのアウトリガーカヌー)で行くことができる。カティクランへはマニラ国内空港やセブ市からのフライトがあるが、マニラ市内での乗り継ぎにやや不便である。マニラ国際空港からアクラン州都カリボまで直接飛んでバスかタクシーでカティクランへ移動する方法もあり、これが一番利用者が多い。カリボ空港でもカティクラン空港でも港でも、ボラカイ島での宿を勧める人が大勢群がってくるため、急な旅行でない場合は先にボラカイ島での宿を決めておき、これらの勧誘を断るほうが無難である。
[編集] 島の観光
島内では、公共交通はエンジン付きのぺディキャブ(自転車タクシー)となる。平地では一人一回7ペソほどである。島内観光用には運転手付きトライシクル(三輪自転車による三輪タクシー)を借り切って回るのが良く、トライシクル協会のオフィスに行くかトライシクルの運転手と直接価格交渉をすることになる。これで砂浜めぐりや買い物のほか、島とパナイ島、ロンブロン諸島などシブヤン海を一望するロホ山や鍾乳洞などが名所である。ほかにはレンタサイクルやレンタバイクもあるが、ホワイトビーチ沿いの道や各ビーチへの道をバイクで走ることは地元の条例で禁止されている。
島の周りの海を一周するには、パラウ(Paraw)という両サイドにアウトリガーのついた胴体の狭い帆船がある。乗客はアウトリガーと胴体の間の腕木の上に張り渡された床の上に坐ることもある。風を受けるときわめて速いが、かなり扱いにくい船であり操縦が複雑である。濡れるのが嫌でなければ、パラウでの島一周はいい体験になる。また、毎年パラウの速さを競う大会も開催されている。
[編集] 外部リンク
- プレミアム・リゾート・アイランド フィリピン (日本語) フィリピン政府観光省
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