ボナンザブラザーズ
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ボナンザブラザーズ(Bonanza brothers)は、セガが1990年6月に発売したアーケード用アクションゲーム。
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[編集] 概要
泥棒兄弟のROBO(1P側・赤い服を着たノッポ)とMOBO(2P側・青い服で太っちょ)の二人が、『バッドタウン』から金銀財宝を盗み出すアクションゲーム。ステージ冒頭に表示される「3分以内にお宝を頂戴するぜ!」の予告状どおり、3分(カウントが実際の時計より早いため、正確には3分ではない)のタイムリミット中にステージ内に配置された財宝をすべて取り、屋上から脱出するとステージクリアとなる。
画面が二つに分割されており、下が1P側・上が2P側となる。ソロプレイも可能だが、1人でプレイしても画面サイズは変わらない。「ブラザーズ」のタイトルが表すように、2人での協力プレイが本作の正当なプレイスタイルといえる。プレイヤーは8方向レバーでキャラクターを操り、2ボタンでジャンプ、射撃を行う。ドアの前で射撃ボタンを押すとドアが開き、そばにいた敵はドアにつぶされ気絶する(逆に敵が扉を開けるさい、プレイヤーがつぶされることもある)。また、ドアの方向にレバーを入力すると、隣の気配をうかがうようにドアにへばりつく。こうした細かい演出はゲーム随所に盛り込まれ、プレイヤーの雰囲気をいやが応にも盛り上げる。
『バッドタウン』という町の名前が示すように、二人が侵入する場所は悪徳商社、インチキカジノなどで、彼らの集めるものは犯罪の証拠品である。つまり泥棒でありながら彼らの盗みは正義の行為となる。いわば義賊である。
手軽に楽しめる良作ながらも続編が作られることはなかったが、ゲームに登場するシンプルかつコミカルなキャラクター造形は、同社のテーブルゲーム「タントアール」シリーズに継承されることとなった。
[編集] ステージ構成
- ステージ1
- 悪徳商社:証拠品は4個。
- ステージ2
- 大富豪の邸宅:証拠品は6個。
- ステージ3
- カジノ:証拠品は4個。
- ステージ4
- 偽札造幣所:証拠品は6個。
- ステージ5
- デパート
- ステージ6
- 地下の金庫:証拠品は4個。
- ステージ7
- 宝石店:証拠品は5個。
- ステージ8
- 研究所:証拠品は6個。
- ステージ9
- 豪華客船:証拠品は4個。
- ステージ10
- 骨董屋
- ステージ11
- 美術館:証拠品は6個。
- ステージ12
- ピラミッド:証拠品は10個。
- その他
- ボーナス面(ステージ2,6,10の後)
[編集] 移植版
- 1992年7月31日、NECアベニューから発売。SUPER CD-ROM²用ソフトである。
- 2004年1月15日、『セガエイジス2500シリーズ Vol.6 イチニのタントアールとボナンザブラザーズ。』のタイトルでセガから発売。キャラクターが同じコンセプトのテーブルゲーム「タントアール」「イチダントアール」とのカップリング移植である。
- プレイステーション2、ニンテンドーゲームキューブ版
- 2005年8月11日発売の『ソニック ジェムズ コレクション』に隠しタイトルとして収録。
- Wii版
- 携帯アプリ版
- セガから、SoftBank用の携帯アプリが配信されている。