ヘンリー・ブランコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘンリー・ブランコ Henry Blanco シカゴ・カブス No.24 |
|
基本情報 | |
---|---|
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | カラカス |
生年月日 | 1971年8月29日(36歳) |
身長 体重 |
5' 11" =約180.3cm 220 lb =約99.8kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 捕手 |
プロ入り | 1989年 アマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースと契約 |
初出場 | 1997年7月25日 フィリーズ戦 |
年俸 | 3,175,000ドル(2008年)[1] |
経歴 | |
|
|
■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
ヘンリー・ラモン・ブランコ(Henry Ramón Blanco, 1971年8月29日 - )は、ベネズエラ・カラカス出身の野球選手。捕手、右投右打。MLBシカゴ・カブスに所属している。
目次 |
[編集] 経歴
1989年にロサンゼルス・ドジャースに入団し、プロ9年目の1997年にメジャーデビュー。しかし翌1998年はメジャーでの出場機会がなく、10月に放出される。その後は1年 - 2年ごとに移籍を繰り返す。
2004年にミネソタ・ツインズへFA移籍。正捕手だったA.J.ピアジンスキーが前年のシーズン終了後にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍していたツインズは、新人のジョー・マウアーを開幕戦で先発出場させた。しかしそのマウアーが2戦目で故障し約50試合を欠場したため、ブランコが代役として先発出場するようになった。マウアーは6月2日にいったん復帰したが7月15日を最後に再び離脱し、そのときもブランコが代役を務めた。この年は最終的に自身最多の114試合に出場し、盗塁阻止率.492と高い数字を残してマウアーの穴を埋めた。
2005年にカブスへFA移籍。カブスでの4年目のシーズンとなる2008年は、若手有望株ジオバニー・ソトの教育係としての役割も期待されている[2]。
2006年のMLBレギュラーシーズン前に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシックでは、ベネズエラ代表に選出され1試合に出場。「とても楽しい時間を過ごせた。(中略)国を代表することは何にも代えられない特別な気持ちになる。また代表になれたら最高だ」[3]と、2009年に開催される第2回大会への参加を希望している。
[編集] 選手としての特徴
ポジションは捕手で、他に一塁手・三塁手としてのプレイ経験がある。典型的な守備型の捕手で、特に強肩で知られており、3割台で御の字と言われる盗塁阻止率もかなりの高水準にある。また、リードやキャッチングの巧さにも定評があり、捕逸も少ない。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997 | LAD | 3 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .400 | 1.000 | .400 | 1.400 |
1998 | LAD | メジャーでの出場なし | |||||||||||||||||||||
1999 | COL | 88 | 263 | 30 | 61 | 12 | 3 | 6 | 97 | 28 | 1 | 1 | 3 | 2 | 34 | 1 | 1 | 38 | 4 | .232 | .369 | .320 | .689 |
2000 | MIL | 93 | 284 | 29 | 67 | 24 | 0 | 7 | 112 | 31 | 0 | 3 | 0 | 4 | 36 | 6 | 0 | 60 | 9 | .236 | .394 | .318 | .712 |
2001 | MIL | 104 | 314 | 33 | 66 | 18 | 3 | 6 | 108 | 31 | 3 | 1 | 5 | 2 | 34 | 6 | 2 | 72 | 10 | .210 | .344 | .290 | .634 |
2002 | ATL | 81 | 221 | 17 | 45 | 9 | 1 | 6 | 74 | 22 | 0 | 2 | 2 | 5 | 20 | 5 | 1 | 51 | 5 | .204 | .335 | .267 | .602 |
2003 | ATL | 55 | 151 | 11 | 30 | 8 | 0 | 1 | 41 | 13 | 0 | 0 | 3 | 1 | 10 | 2 | 1 | 21 | 3 | .199 | .272 | .252 | .524 |
2004 | MIN | 114 | 315 | 36 | 65 | 19 | 1 | 10 | 116 | 37 | 0 | 3 | 11 | 3 | 21 | 0 | 3 | 56 | 8 | .206 | .368 | .260 | .628 |
2005 | CHC | 54 | 161 | 16 | 39 | 6 | 0 | 6 | 63 | 25 | 0 | 0 | 4 | 2 | 11 | 1 | 0 | 24 | 6 | .242 | .391 | .287 | .678 |
2006 | CHC | 74 | 241 | 23 | 64 | 15 | 2 | 6 | 101 | 37 | 0 | 0 | 4 | 2 | 14 | 1 | 0 | 38 | 8 | .266 | .419 | .304 | .723 |
2007 | CHC | 22 | 54 | 3 | 9 | 3 | 0 | 0 | 12 | 4 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 12 | 0 | .167 | .222 | .193 | .415 |
通算 | 10年 | 688 | 2009 | 199 | 448 | 114 | 10 | 49 | 729 | 229 | 4 | 10 | 33 | 22 | 182 | 22 | 8 | 373 | 53 | .223 | .363 | .287 | .650 |
※数字は2007年までのもの。
[編集] 脚注
- ^ "Chicago Cubs Salaries - 2008," ESPN.com. 2008年5月25日閲覧。
- ^ 澤田敏典 「シカゴ・カブス 必要なピースは揃ったのか」 『月刊スラッガー』2008年5月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-5、26-29頁。
- ^ 澤田敏典 「新連載 WBCに賭ける思い ベネズエラ編」 『月刊スラッガー』2008年6月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-6、64-65頁。
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
|
|
---|---|
投手 | 58 ホセ・アスカニオ / 48 ニール・コッツ / 46 ライアン・デンプスター / 44 チャド・フォックス / 47 スコット・エアー / 36 シェーン・ギャラガー / 37 アンヘル・グーズマン / 59 アダム・ハーベン / 22 ケビン・ハート / 53 リッチ・ヒル / 62 ボブ・ハウリー / 33 ジョン・リーバー / 30 テッド・リリー / 49 カルロス・マーモル / 21 ジェイソン・マーキィ / 45 ショーン・マーシャル / 56 ビリー・ペトリック / 63 カーメン・ピグナテロ / 50 ジェフ・サマージャ / 34 ケリー・ウッド / 43 マイケル・ワーツ / 38 カルロス・ザンブラーノ |
捕手 | 24 ヘンリー・ブランコ / -- ジェイク・フォックス / 18 ジオバニー・ソト |
内野手 | 5 ロニー・セデーニョ / 7 マーク・デローサ / 17 マイク・フォンテノット / 6 マイカ・ホフパワー / 25 デレク・リー / 4 エリック・パターソン / 16 アラミス・ラミレス / 2 ライアン・テリオ / 32 ダリル・ウォード |
外野手 | 15 ジム・エドモンズ / 1 福留孝介 / 27 サム・ファルド / 9 リード・ジョンソン / 19 マット・マートン / 20 フェリックス・ピーエイ / 12 アルフォンソ・ソリアーノ |
監督・コーチ | 41 ルー・ピネラ(監督) / 11 イバン・デヘスース(特別アシスタントコーチ) / 28 ジェラルド・ペリー(打撃コーチ) / 8 マイク・クェイド(三塁コーチ) / 40 ラリー・ロスチャイルド(投手コーチ) / 39 マット・シナトロ(一塁コーチ) / 35 レスター・ストロード(ブルペンコーチ) / 3 アラン・トランメル(ベンチコーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年5月19日更新 |
|
|
---|---|
投手 | 15 ビクトル・モレノ / 23 リカルド・パルマ / 27 カルロス・ヘルナンデス / 28 ジョバンニ・カラーラ / 29 ホルヘ・フリオ / 31 ビクター・ザンブラーノ / 34 フレディ・ガルシア / 36 トニー・アーマス・ジュニア / 37 フランシスコ・ロドリゲス / 38 カルロス・ザンブラーノ / 39 グスタボ・チャシーン / 45 ケルビム・エスコバー / 52 カルロス・シルバ / 57 ヨハン・サンタナ / 63 ラファエル・ベタンコート |
捕手 | 19 ラモン・ヘルナンデス / 21 ヘンリー・ブランコ / 41 ビクター・マルティネス |
内野手 | 1 トマス・ペレス / 2 カルロス・ギーエン / 9 エドガルド・アルフォンゾ / 12 マルコ・スクータロ / 13 オマー・ビスケル / 24 ミゲル・カブレラ |
外野手 | 20 フアン・リベラ / 30 マグリオ・オルドニェス / 47 エンディ・チャベス / 51 ロベルト・ペレス / 53 ボビー・アブレイユ / 56 トニー・アルバレス |