プリピャチ
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プリピャチ(ウクライナ語Прип'ятьプルィーピヤチ;ロシア語:Припятьプリーピャチ;ポーランド語:Prypećプルィーペチ;英語:Prypiat)は、ウクライナの北部にある市である。1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故によってゴーストタウン化した。
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[編集] 詳細
市名は近くを流れるプリピャチ川に由来する。ベラルーシとの国境近くにあり、近隣にはチョルノーブィリ(チェルノブイリ)市がある。
チェルノブイリ原子力発電所の従業員ら約4万8000人の居住地として1970年に創建された街で、同発電所が市中心部の4キロ南に位置する。当時は世界地図上にない機密都市として存在していた。
エレベーター完備の高層マンションなどの近代的な建物・病院・カルチャーセンター・公園など様々な施設が建てられ、緑豊かな街だった。
[編集] 現状
事故後街が放棄されたため、事実上ソビエト連邦時代後期の資料館のようになっている。アパートなどのビル・プール・病院などが何もかもそのまま残っている。
プリピャチは非常に近づきやすく、また道路上は比較的安全である。しかしプリピャチとその周辺は生活するには数世紀は危険であり、ある科学者は危険な放射性物質が安全なレベルまで十分に減少するまで900年かかると概算している。そのためプリピャチを歩き回る際にはガイガーカウンターが必要である。全ての建物のドアは中に入る人の危険性を下げるために開け放してあるが、その多くは安全に訪問するにはあまりにも多い放射性物質を蓄積しており、年間許容被曝量を超えてしまう危険性がある。
またソ連軍の戦車・ヘリコプター・バギーも放棄してあるが、決して触れてはならないほど高レベルの放射線が蓄積しているので、近寄るのも避けるべきである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ゴーストタウン -チェルノブイリの映像- : エレナ・フィラトワHP
- Slide show of a visit to Pripyat and the reactor of Chernobyl in April 2006 by a German TV team joint by Reserch Center Juelich
- Photos from the deserted town of Pripyat
- Greenpeace pictures with no text
- town Pripyat forum - in Russian -
- Pripyat message board (requires registration and approval)