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ビックリハウス - Wikipedia

ビックリハウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ビックリハウスとは、1974年から1985年まで発行されたサブカルチャー雑誌である。パルコ出版から出版され、編集長は萩原朔美(のちに高橋章子)。全130号。

読者からの投稿が雑誌の柱となり、数々のコーナーが作られた。常連投稿者のなかには一般人時代の大槻ケンヂ(当時の投稿ネームはビッグムーン大槻)、渡辺いっけい鮫肌文殊ナンシー関清水ミチコ佐野史郎犬童一心常盤響などがいた。また、かわえひふみは投稿者から執筆者になりあがり、、「かわえひふみのビジョビジョ相談室」や 「かわえひふみのJOYジョイ診断室」を連載した。

2004年、「生誕30周年記念」と称し1号限定で復刊(131号)。

目次

[編集] 主な連載

  • ビックラゲーション
「バスが道を間違えた」などといった、日常の驚いた出来事を投稿する。単純ながら飽きの来ないコーナー。ビックリハウスがマイナーなのをいいことに、メジャーな雑誌にレイアウトや体裁などを丸々コピーされて、「偽物」が出回るほどだった。
  • 全流振
全国流行語振興会。はやらせたい言葉(自分の周りではやっている言葉ではない)を投稿し、編集部の認定を受け、最終的には広辞苑への掲載を目指す。ここ出身の当時の流行語は意外と多く、「えびぞる」、参ったの進行形「まいっちんぐ」、サヨナラとバイバイのミクスチュア「バイなら」などはここの発祥。
  • 筆おろし塾
要は毛筆書道だが、字の上手下手ではなく、書かれた文字の内容で勝負する。まじめな書道風とシュールな言葉のギャップを楽しむ。
  • 名刺対決
上記「筆おろし塾」に類似。本物の名刺の裏に一発ギャグフレーズを書き、東軍・西軍の対戦形式でどちらが面白かったかで勝負する。同程度の面白さとされたときは裏側(本来の表)の名前、肩書きも選考に含める。とんねるずのオールナイトニッポンにも同内容のコーナーがあった。とんねるず自身も短期間ながら連載を持っていたので、そのあたりが関係していると思われる。
  • 面コラ
面白コラージュ。フォトコラージュを投稿する。コラージュではない面白い写真を募集する「スナオカメラ」というコーナーもあった。
  • 御教訓カレンダー
一言フレーズのパロディをカレンダー形式にして掲載。これは、3日坊主めくり御教訓カレンダーとして現在も毎年発行されている。
  • おもこ
「思い込み」。「割り箸を煮るとメンマになると思っていた」のような、子供の頃、勝手に思い込んでいたことを告白する。
  • ハジラ
投稿規程を守っていない、あるいは趣旨とかけ離れた投稿をする者をさらし者にして戒める。
  • エンピツ賞
  • ヘンタイよいこ新聞
糸井重里主宰による人気投稿コーナー。漢字は総ルビ、横組みの見出しは「聞新こいよイタンヘ 集編任責 里重井糸」のように右から組み、古い書籍のような雰囲気を作っている。後に出た単行本も同様で、わざわざ質の悪い紙を使っている。ここでは糸井は自らを「編集長(男)」と称する。「キモチワルイものとはなにか?」「オイシイものとはなにか?」「キモチイイものとはなにか?」など10種類の常設のお題に読者が投稿する。

[編集] TVビックリハウス

1977年末から1978年にかけて、たった3ヶ月だったが、千葉テレビで「TVビックリハウス」を編集部、自ら企画・出演して放映した。

[編集] ビックリハウス音頭

1979年には「ビックリハウス音頭」というレコードを発売した。作曲が大瀧詠一、歌詞と歌い手はハウサーだった。

[編集] エビゾリングショー

1980年に西武劇場(現・パルコ劇場)で開催された「お笑いネタ大会」。「ビックリハウス」に映画の連載を持っていたおすぎと、ピーコの司会で、シロウト、クロウトの関係なくネタを三分間やらせた。審査員はツービート、高橋章子他。一位は竹中直人、二位はとんねるず(ただし、まだ命名前)だった。

[編集] 音版ビックリハウス

1982年100号を記念したビックリハウスの増刊号的な内容。過去の名作を読んだり、ドラマ仕立てのオリジナルストーリーやオリジナル曲などからなる。関わっているミュージシャン坂本龍一細野晴臣鈴木慶一など。アルファレコードから 『逆噴射症候群の巻』(1982年)としてカセットテープでリリースされたが、収録曲の一部(「飯場の恋の物語」歌唱:伊武雅刀)にクレームがついたため発売日に回収される。曲を「夢見る約束」に差し替えたものが改めてリリースされた。一度続編の『ウルトラサイケ・ビックリパーティ』(1983年)とともに¥ENレーベルのボックスセット、¥EN-BOXにCDとなって収録されたが、今ではこちらも入手困難である。
なお、82年には、ラジオのニッポン放送で「ライブ珍芸・自慢芸」なるシロウト芸を流した。高橋章子編集長は田中康夫とデュエットし、「音版ビックリハウス」の中に収録された。このイベントでいとうせいこうが独特の話術でグランプリを獲得しその後ニッポン放送の「ヤングパラダイス」でレギュラータレントとしてデビューした。

[編集] パルコ文化

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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