バーチャコップ
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『バーチャコップ』 (Virtua Cop) とはセガが開発したガンシューティングゲームである。
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[編集] 概要
プレイヤーは犯罪都市バーチャシティの警官になり、悪党を銃で倒していく。今作の特徴は他のシューティングゲームとは違い、敵がいつ攻撃するかわかるロックオンサイトを採用。誰でも楽しめる、難易度が低い、当時は珍しかった3Dを採用した事等から世界中で大ヒットした。
[編集] シリーズ一覧
[編集] バーチャコップ
移植版セガサターン、PS2
1994年、MODEL2で稼動開始。当時、3Dポリゴンを使用するのはガンシューティングゲームとしては斬新だった。尚、セガサターンとAC版ではプレイヤーが乗っているパトカーのグラフィックが違う。今作のロックオンサイトはカクカクしている。
[編集] バーチャコップ2
1995年、MODEL2で稼動開始。プレイヤーキャラクターに女性警官のジャネットが追加。
移植版はセガサターン、ドリームキャスト、PS2で発売。前作同様、セガサターンとAC版ではプレイヤーが乗っているパトカーのグラフィックが違う(セガサターン版ではスカイラインGT-R32がモデルになっている)。今作のロックオンサイトは前作より表示が細かい。
[編集] バーチャコップ3
2003年、Chihiroで稼動開始。本作は標準装備の拳銃ガーディアン(装弾数6発のリボルバー式)をガーディアン2(装弾数10のオートマチック式)に変更し、新システムとしてE・SモードとE・Sアタックが追加された。ガーディアン2とスペシャルウェポンの持ち替え(スペシャルウェポンは装備中に敵の攻撃を受けると失う)を採用。
[編集] 登場キャラクター
[編集] プレイヤーサイド
- レイジ(本名マイク・ハーディ)
本作の主人公1P側のキャラクター、熱血感で野生のカンをたよりに考えるより行動が先に出る。ロックオンゴーグルが嫌い。給料日前は常に金欠。
- スマーティ(本名ジミー・クールス)
2P側のキャラクター、冷静沈着で頭脳明晰でレイジとは対照的。射撃の腕前は所内でもピカ一。女性にモテる。
- ジャネット(本名ジャネット・マーシャル)
バーチャコップ2より初出、2では2Pプレイヤーだったが、3ではオペレーターとなる。頑固な性格。
[編集] ボスキャラクター
[編集] バーチャコップ
- コング
ステージ1(港ステージ)のボス。ダーティーファイトにより追放された元プロレスラー。 4連装ロケットランチャーを使用。 追い詰められると一旦は降伏するも、実は隙を与えるためだったが、結局敗れ去る。
- キング
ステージ2(工事現場ステージ)のボス。彼の行くところは“戦場”となる傭兵上がりの殺し屋。 火炎弾をばら撒いて攻撃してきたり、工事現場奥に密かに陣取り、隠れながら、仲間を呼び出したりするものの、彼もまた敗れ去る。 コングとは兄弟に当る。両者の名前をくっつけると"キング・コング"になる。
- EVL社社長エルドン・ヴァイル
ステージ3(EVL社ステージ)のボス。本人は生身で戦わず、デスクの下から登場した戦闘ロボットに乗って戦う、ある意味卑怯な人。 攻撃力重視なため、耐久力は低く、応戦され、逮捕される。
- ジョー・ファング
ステージ3真ボス。戦闘ヘリに乗り、応戦するも敗れ去る。1→2→3の順に選ばないと出てこない。
[編集] バーチャコップ2
- ボビー・ルイス
ステージ1(バーチャシティステージ)のボス。 通称ブル。各地を移動しながら強盗を重ねる武装強盗団マッドブルズのボス。 新興都市バーチャシティに狙いをつけたブルは、ファングから大量の武器提供を与えられ、 その交換条件としてバーチャシティの宝石店を襲い、暴れ回ることを約束した。本名のボビーと呼ばれるのを病的に嫌う。グレネードランチャーで攻撃してきたり、怪力を誇示するかのようにドラム缶やコンテナを投げつけてくるが、最後には逃走用の大型ワンボックス車まで投げつけてくる。
- エアロダイバーズ
ステージ2(豪華客船ステージ)のボス。ジョー・ファングによって再興されたネオEVLの誇る精鋭機動部隊。 某国の軍事機密から盗み出されたパーソナルジェットパック兵器をネオEVLで完成、装備した兵士である。 過去の経歴はおろか、そのヘルメットバイザーの奥の素顔すら誰も知らない。知っているのはジョー・ファングのみ。市長誘拐を指揮している。部隊そのものがボスという扱いであり、全員を撃墜する必要がある。ロケット弾を放って攻撃してくるほか、ナイフで直接斬りつけてくる事もある。
- ガース・ブラッドレー
ステージ3(地下鉄ステージ)のボス。軍事兵器で武装したテロ部隊のボスで、特殊車両を使った犯罪集団、通称ブラッドレーファミリーの元首領。 一年前にバーチャコップたちにファミリーを潰され、ひとり逃げ延びたガースは復讐の機会を狙っていた。 戦車に異常な執着があり、軍隊を除隊された経緯がある。バーチャシティの地下に秘密の基地を持つ。二本のアームを振りまわす戦車“キャットタンク”を破壊されると、本人が自らスパナを持って突進してくるが、こちらは3発で倒せる。
- ジョー・ファング
EVL社時代から幹部を続けている。今回はエアロダイバーズと同じパーソナルジェットパックを装備し、空中からロケット弾(赤と青の2種類。青の方がスピードが速く、当り易い)や、スピードの早い黒い気弾を放ち襲ってくる等様々な攻撃にバーチャコップは苦戦。だが最終的には彼のジェットパックは破壊され、地面に落っこちるというあまりにもあっけないやられ方をされてしまった。
[編集] バーチャコップ3
- ゲイル
光学迷彩機能を搭載した戦闘服を着込み、日本刀の二郎三郎時宗を持った殺し屋で詳細情報は一切不明。通り名は『パープルゲイル』。シンプルミッション、ノーマルミッション、エクストラミッションに登場する。銃器類が嫌いらしい。
- グリッター
シンプルミッション(製薬会社ステージ)のボスで、何者かの命によりとある『細胞』を奪取する任にあたっていた。忍者風の服装をして、我流のナイフ戦法で戦う。E・Sアクションで持っている剣を破壊されると鉄爪でバーチャコップに対抗する。彼も銃器類を嫌う。
- ブランド
ノーマルミッション(バーチャシティステージ)のボスで、恐竜の遺伝子解析データを狙った大規模銀行強盗の主犯格。黄金の二丁拳銃を愛用し、ある程度体力が減るとブーメランとアイスパック型ボム(移動する地雷のようなものと思われる) の戦法に切り替える。また、赤いコートの下には大量の爆弾(上記のボムも含む)を隠し持っている。…が、それが仇となり、彼が追い詰められた際のE.Sアクション成功時、線路に吹き飛び、その刹那、偶然到着した地下鉄と衝突、爆弾が暴発するという、無惨な死を遂げた。因みに、この地下鉄は、脱線事故を起こし、炎上しながらホーム上を暴走する。
- ジョー・ファング
ハードミッション(多目的軍事基地ステージ)、エクストラミッション(ラストステージ)のボス。バーチャコップの各シリーズに登場。世界各国から指名手配を受けているテロリストで、5年前(バーチャコップ2の時代)に倒されたはずだが、次世代大型4脚戦車:『クラブ』に乗って再登場する。
実は、『クラブ』に乗っていた彼は、何者かが極秘裏で製作したクローンの一個体で、大型エレベーターで、数体かのクローンが確認されている。本体と思しき個体は生き延びており、恐竜の遺伝子を投与され、生体キメラ兵器プロトタイプ(参照:動物兵器):ディノファングとして、バーチャコップたちの前に立ちはだかった。
以上のことから、この『バーチャコップ3』は、バイオテクノロジー、クローン技術の悪用に警鐘を鳴らしている作品ともいえるだろう。
[編集] 移植作
[編集] 関連項目
- ゴーストスカッド - 本作の拳銃や、ユニフォームが登場する。また、本作に於けるロックオンサイトは、『ゴーストスカッド』でのEマーカーの改良型という設定である。
- ファイターズメガミックス - ジャネットが登場。バーチャファイター3の梅小路葵の技と拳銃を使う。