バイオニクル
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バイオニクルはレゴ社が作る7歳から16歳を対象にした玩具のシリーズである。シリーズは2001年1月にヨーロッパで、同年6月及び7月にアメリカ合衆国で始まった。
バイオニクルのアイディアはレゴ社の初期の玩具シリーズのスライザー(アメリカではThrowbotsとしても知られている)とロボライダーが元になっている。両シリーズには類似した投げる円盤と四大元素に基づいたキャラクターがあった。
バイオニクルは英単語 "biological"と"chronicle"からなっているかばん語であり、一般に信じられている"biomechanical"ではない。[1]
日本では現在、レゴブロックのブランドストア、クリックブリックのみの販売となっている。
また、日本未発売の商品も一部存在する。
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[編集] Franchise
玩具はポーズをとらせる事が出来る関節のあるキャラクターでレゴ・テクニックシリーズと共有できる為、普通のレゴブロックとも共有できる。玩具シリーズのキャラクターは四大元素のセットとポリネシア神話に基づいている。ほとんどのキャラクター—、つまり最初のヒーロー「トーア」、それに次ぐ「ツラガ」そしてごくありふれた人間の「マトラン」—は一般的に特定の色と接頭辞によって同定される6つの属性、の1つに相当している。
- 赤のキャラクターは普通火と行動を共にし、「Ta-」の接頭辞を使う。
- 青[2]のキャラクターは普通水と行動を共にし、「Ga-」の接頭辞を使う。
- 緑のキャラクターは普通植物と行動を共にし、「Le-」の接頭辞を使う。
- 茶[3]のキャラクターは普通土と行動を共にし、「Po-」の接頭辞を使う。
- 黒のキャラクターは普通岩と行動を共にし、「Onu-」の接頭辞を使う。
- 白のキャラクターは普通氷と行動を共にし、「Ko-」の接頭辞を使う。
これまでの所、六つの主要なグループは全て色の体系に従っているが、最も独特な「bad guy」セットは異なる属性の所属をしていたり、或いは属性を持っていない者もある。接頭辞は主にマトランの種と住処を特定する為に使われている(例えば、火の村人は「Ta-Matoran」で表され、氷の地域は「Ko-Wahi」と呼ばれる。)が、「トーア・ヌーバ」といくつかの敵対者の種は複数の接頭辞やそれらの変形を名前の中(GahlokやLerahk、Roporakのように)に含んでいる。
レゴグループは以前にルーカスフィルムのスター・ウォーズ映画に基づく建物のセットを作っていたが、バイオニクルシリーズは社内で開発したストーリーを得た最初のレゴプロジェクトだった。公式にレゴのボブ・トンプソンとマーティン・アンダーセン(トンプソンは既に自分の会社・Good Story Productionsを設立する為に退社していたが。)、フリーランスのイギリスのライターアラステア・スウィナートンとデンマークの広告会社アドバンスのクリスチャン・ファバーをクレジットしている。バイオニクルはまた、社史上初の多年継続する事を意図した物で、レゴは現在も7つの多年story arcsを含む計画を続行していて、おおよそ20年のストーリーラインの構想を提供している。独自のdirect-to-video映画(Bionicle: Mask of Light、Bionicle 2: Legends of Metru Nui、Bionicle 3: Web of Shadows)を持つ最初のレゴ製品でもある。
バイオニクルのストーリーラインは主に the 書籍シリーズ及びコミックスで話されていて、主にグレッグ・ファーシュティによって書かれている。グレッグはBZPowerファンコミュニティの一員で、フォーラムメンバーからのバイオニクルについての質問に度々答えている。彼の返答(Official Greg Discussion threadで公表されている)と他の郵便物を通して、彼はしばしば近く公開するストーリーラインの要点(現在及び過去のストーリーラインについての明瞭化や近々公開する本からの特別な場合の引用もあった)の詳細を前もって与えた
[編集] ストーリー
[編集] 2001-2003: Bionicle Chronicles
詳細はen:Bionicle Chroniclesを参照
マタ・ヌイが眠りについてから千年もの間マタ・ヌイ島は邪悪なマクータ[4]の暗黒の支配下にあった。その地に生きるマトランは、賢いツラガのリーダーシップの元でマクータの恒常的な攻撃から自衛していた。ある日、6人のトーアが訪れ、マクータに挑み始めるが、彼らは個性の衝突や、ボロックとラクシのような未だに増大し続ける脅威、島が解放される前の7番目のトーアの伝説に対処せねばならなかった。
[編集] 2004-2005: Bionicle Adventures
詳細はen:Bionicle Adventuresを参照
マクータの敗北後、失われた街・メトロ・ヌイが発見される。ツラガはトーア・ヌーバにメトロ・ヌイの滅亡、彼らがトーア ・メトロであった時代の物語を話し始める。彼らはメトロ・ヌイを乗っ取ろうと脅しをかける謎の植物モブザックの事、マタ・ヌイが終わりのない眠りに陥らされた事、そしてヴィソラックによってruinedシティが征服され、マトラン達が危機から避難したときのthe Great Rescueの事について話した。
[編集] 2006-2008: Bionicle Legends
詳細はen:Bionicle Legendsを参照
一度、メトロ・ヌイの物語が語られて、グレート・スピリットであるマタ・ヌイは単に眠っているわけではなく、死につつある事が分かった。Mask of Lifeのみが彼を救う事が出来るが、多くの暗黒の軍勢が彼ら自身の為に仮面を欲していた。ピラカと自称する一団は利益の為にマスクを求めており、今はバラッキの手にあった。トーア・ヌーバはマタ・ヌイを救うため仮面を手に入れようと試みたが、彼らは彼らが彼らの役目を果たし、彼を目覚めさせる前にマタ・ヌイを救う事が新たな英雄達・トーア・イニカの運命だと気付いた。
[編集] Alternate reality game
2006年にレゴグループはalternate reality game featuring the All-American Rejectsを作りバイオニクルの2006年の夏のアメリカでのプロモーションにした。Free the Bandと呼ばれるウェブサイトで始まって、そこでthe All-American Rejects (AAR)は消滅する事をはっきりと述べた。消失の容疑者はピラカで、トーア・イニカは彼らを救出しようとしていた。その時から、二つかそれ以上のサイト(ゲームでの出来事を追った二人の子供によるブログInika Unite!とRock Yachts)が見つかっており、見た所ではゲームの中ではthe front companyはピラカがAARを誘拐する為に使われている。
レゴはthe All-American Rejectsの歌「Move Along」をテレビでのトーア・イニカのCMに使っている。(ここで見る事が出来る。)
[編集] 論争
2001年、レゴはニュージーランドのマオリの活動家によってバイオニクル商品の名称に使われているマオリの単語の不法な商標登録に対するlegal actionに直面した。[5] [6] レゴは商業的にマオリ語を使う事をやめる事に同意し、[7]多くの既存のバイオニクルの単語を次のように変更するか取り除いた。
- 「Huki」は「ハンマーの一撃」や「震動」、「激震」を意味し、石のキャラクターの名前に使われており、Hewkiiに変更された。
- 「Jala」は火のキャラクターの名前として使われていたが「Jaller」に変更された。
- 「Kahu」は「岬」あるいは「マント」を意味し、「Kewa」は鳥のタイプに使われていたが、それらは1つになり、「Gukko Birds」と同じ物になった。
- 「Koli」はスポーツの名前として使われていたがKolhiiに変更された。
- 「Maku」は「湿気」を意味し、水のキャラクターの名前として使われていたが「Macku」に変更された。
- 「Puku」は「胃」や「腹部」等を意味し、ペットのカニの名前として使われていたが「Pewku」に変更された。
- 「Tohunga」は「職人」や「熟練者」等を意味し、敵の種族に使われていたが、「マトラン」に置き換えられた。
- 「Hoi」・「Kuna」・「Vako」は別々の「Rahi動物種」の名前として使われていたが、Kunaは今は「bog snakes」と呼ばれHoiは「shoreline turtle」と呼ばれているが、Vakoは以来見られていない。[8]
(Bionicle societyの「Naming Day」の「Holidays」も参照の事。物語の中ではいくつかの名前の変更の説明をしている。)
しかし、多くのマオリ用語、特に「Bionicle Chronicles」での初期のストーリーラインで紹介された物についてははそのままになっている。完全なリストを意味しないがいくつかの例を以下に示す。
- 「Toa」はチャンピオンを意味するマオリ単語でバイオニクルの主要な英雄達が持つ称号である。
- 「Turaga」は村長を意味するフィジー語の称号で、バイオニクルでも同じように用いられている。
- 「Kanohi」は顔を意味するマオリ単語で、バイオニクル語で仮面を意味する。
- 「Kopaka」は「冷たい」や「氷」を意味するマオリ単語で、氷のトーアの名前である。
- 「Onewa」は「玄武岩」を意味するマオリ単語で石のツラガの名前である。
- 「Pohatu」は「石」や「岩」を意味するマオリ単語で石のトーアの名前である。
- 「Tahu」は「燃焼する」を意味するマオリ単語で火のトーアの名前である。
- 「Whenua」は「大地」を意味するマオリ単語で大地のツラガの名前である。
この論争の後、レゴは全てのバイオニクルの名前が他言語で一般的な用語でない事を確かめるように気をつけている。[要出典]これに対する最近の例外は「Umbra」(影の一部を意味するラテン語にちなむ)と「Nocturn」(ノクターンや夜行性に基づいているようだ)いう名のキャラクターで、少なくとも「umbara」の使用はラテン語が使われなくなった言語である状態であるため容認可能と考えられている。[9]
増えつつある英語起源の多くの完成したバイオニクルの名前についても注記されねばならない。例えば、「Axonn」は「axe」に基づいていて、キャラクターは進行を指摘されている。
[編集] Notes
- ^ Official Greg Discussion p. 198 on BZPower forums, post #5922
- ^ 小説とムービー版では女性の設定が多い。(敵キャラクターは除く)
- ^ Toa Inika以降から茶色から黄色へ変わってきた。
- ^ マクータは種族名で本名はテリダックスである。
- ^ “Lego game irks Maoris”, BBC News, 2005-05-31. 2006-08-14閲覧. (English)
- ^ Griggs, Kim, “Lego Site Irks Maori Sympathizer”, Wired News, 2002-11-21. 2006-08-14閲覧. (English)
- ^ “Lego agrees to stop using Maori names”, BBC News, 2001-10-30. 2006-08-14閲覧. (English)
- ^ Official Greg Discussion p. 232 post #6933
- ^ Official Greg Discussion p. 202, post #6036
[編集] 関連項目
- List of Bionicle toys
- List of Bionicle media
- Bionicle timeline
- Bionicle society
- Characters and groups in Bionicle
- List of objects in Bionicle
- List of places in Bionicle
- Rahi - Bionicle wildlife and creatures
[編集] 外部リンク
- BIONICLE.com バイオニクル公式サイト
- BIONICLEstory.com Official Bionicle.com subsite to feature storyline information
- BZPower Bionicle fansite with news and forums
- BIONICLESector01 Wiki BIONICLE Reference Wiki
- Piraka.com Official Piraka Website (Note: not considered canonical, storyline-wise)
- StuartSayger.com コミックスBionicle: Ignitionの作者Stuart Saygerの個人サイト