ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
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ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926年7月1日 - )は、ドイツの作曲家。
目次 |
[編集] 経歴と作風
1926年、ノルトライン=ヴェストファーレン州のギュータースローで生まれた。ハイデルベルクの音楽大学で教会音楽を勉強する前からオペラ劇場で伴奏ピアニストを勤める。ヘンツェは同性愛者であり、ノーノと同じく新左翼主義者でもあり政治音楽も作品リストにある。1953年に同性愛に対して不寛容であったドイツから中央イタリアのモンテプルチアーノへ移住している。音楽は最初は十二音技法などを使ったものはあるが、主として保守系と革新系の中間の様式で作曲してい無調であるが古典的なメロディー・リズム・オスティナートなどが常に見られる。現在10曲の交響曲があるが、第一交響曲から頭角をあらわし、当時はシュトックハウゼンと並んでドイツでもっとも才能のある若手に列され、以来多数の芸術賞や音楽賞・名誉博士号など名誉ある地位などを独占してきた。一時はケルン音楽大学で月に二回通う客演教授として現代音楽劇なども教えていた。現在オペラ作品は約20曲余りあるが、専門家の評価が高いのはシュヴェチンゲン音楽祭で初演された「イギリスの猫」といわれる。しかし上演の頻度が多いのは音楽大学学生用の「若い恋人たちへのエレジー」やフル・オペラの「バッサリーデン」である。作品はその他協奏曲や合唱曲・吹奏楽など規模の大きい編成のものが多い。近年高齢のためオペラの創作は引退したと本人はテレビのインタビューに答えている。
[編集] 作品
[編集] オペラ
- Das Wundertheater "不思議な劇場" (1948, UA 1949)
- Boulevard Solitude "孤独大通り" (1951, UA 1952)
- Ein Landarzt "村医者". ラジオオペラ (1951/94; Bühnenversion 1964, UA 1965)
- Das Ende einer Welt "この世の終わり". ラジオオペラ (1953/93; Bühnenversion 1964, UA 1965)
- König Hirsch "鹿の王" (1952–55, UA 1956; bearbeitet 1962 als Il re cervo oder Die Irrfahrten der Wahrheit, UA 1963)
- Der Prinz von Homburg "公子ホムブルク" (1958, UA 1960; neu orchestriert 1991)
- Elegie für junge Liebende "若い恋人たちへのエレジー" (1959–61, UA 1961; überarbeitet 1987)
- The Bassarids - Die Bassariden "バッサリーデン" (1964–65, UA 1966)
- Die Bassariden "バッカスの巫女" (1964–65, UA 1966)
- Der junge Lord "若き貴族" (1964, UA 1965)
- Moralities (1967, UA 1968; bearbeitet 1970)
- Der langwierige Weg in die Wohnung der Natascha Ungeheuer "ナターシャ・ウンゲホイエルの家へのけわしい道のり" (1971)
- La Cubana, oder Ein Leben für die Kunst (1973, UA 1974; Kammerversion La piccola Cubana 1990-91)
- We Come to the River (Wir erreichen den Fluss) (1974-76, UA 1976)
- Pollicino "ポッリチーノ;おやゆびこぞう" (1979–80, UA 1980)
- Il ritorno d'Ulisse in patria "ユリシーズの帰還" [von Claudio Monteverdi (freie Rekonstruktion von HWH)] (1981)
- The English Cat (Die englische Katze) "イギリスの猫" (1980-83, UA 1983; bearbeitet 1990)
- Das verratene Meer "裏切られた海" (1986–89, UA 1990), Libretto von Hans-Ulrich Treichel 2. Fassung (2003, UA 2003); 3. Fassung (2005, UA 2006)
- Il re Teodoro in Venezia "ベネチアのテオドロ王" (nach Giovanni Paisiello) (1991–92, UA 1992), unter Mitarbeit von David Graham
- Venus und Adonis "ヴィーナスとアドニス" (1993–95, UA 1997), Libretto von Hans-Ulrich Treichel
- L'Upupa und der Triumph der Sohnesliebe "ヤツガシラと息子の愛の勝利" (2000-03, UA 2003)
[編集] バレエ
- Ballett-Variationen (1949)
- Jack Pudding (1949: zurückgezogen, eingearbeitet in Le disperazioni del Signor Pulcinella)
- Das Vokaltuch der Kammersängerin Rosa Silber (1950)
- Le Tombeau d'Orphée (1950, zurückgezogen)
- Labyrinth (1951)
- Der Idiot (1952/90)
- Pas d'action (1952, zurückgezogen, eingearbeitet in Tancredi)
- Maratona (1956)
- Undine "ウンディーネ" (1956–57)
- L'usignolo dell'imperatore (1959)
- Tancredi (1964)
- Orpheus (1978)
- Le disperazioni del Signor Pulcinella (1992–95)
- Le fils de l'air (L'enfant changé en jeune homme) (1995–96)
[編集] 協奏的作品
- ヴァイオリン協奏曲第2番 (1971)
- ピアノ協奏曲「トリスタン」(1973)(ピアノとテープと管弦楽のための)
[編集] その他の作品
- ナターシャ・ウンゲホイエルの家への険しい道のり (1971)