ナタル・バジルール
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ナタル・バジルール (Natarle Badgiruel) は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の人物(声:桑島法子)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 個人データ
- 人種:ナチュラル
- 生年月日:C.E.46年12月24日
- 没年月日:C.E.71年9月27日
- 星座:山羊座
- 年齢:25歳
- 血液型:AB型
- 身長:174cm
- 体重:60.5kg
- 髪の色:黒
- 瞳の色:紫
- 階級:少尉→中尉(地上降下後)→少佐(ドミニオン艦長)
- 地球連合軍の女性士官で、階級は少尉。代々続く軍人家系の出身で、優秀な戦闘指揮官である。
[編集] 経歴
アークエンジェルの搭乗員であったが、ヘリオポリスにおけるザフト軍の襲撃に遭遇する。この戦闘で艦長以下が戦死した事により、同艦の副長兼CICの統括を務めた。任務遂行を最優先とする典型的な軍人で、人間的な判断が多い艦長のマリューとは、対立が絶えなかったが、内心ではどこか認めている所もあった。
アークエンジェルがアラスカ基地到着後に転属となり、ドミニオンの艦長になる。アラスカ基地から逃亡したアークエンジェルの討伐任務を受け、かつての同僚を敵に回す事に躊躇いを感じながらも戦闘では見事な戦術を披露し、当初はアークエンジェルを追い詰めた。ドミニオンに同乗していたアズラエルのコーディネイターを滅ぼすための手段を選ばない行動に疑念を抱きつつも任務を優先し、宇宙へと上がった。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、ドミニオンはアークエンジェルとの戦闘で損傷し、全クルーに退艦命令を出す。ナタルは、アズラエルに全身を銃で撃たれながらもブリッジに拘束し、最後はアークエンジェルに未来を託してアズラエルを道連れに、アークエンジェルが放ったローエングリンにより戦死した。
[編集] 余談
- アフリカのタッシルの街がバルトフェルド隊に焼かれた時は、焼け出されてい泣いていた子供に被っていた軍帽や非常食をあげて慰めていた。その直後に子供達に囲まれてしまい、狼狽した姿を見せている。
- 酒には弱く、「明けの砂漠」のメンバーと祝杯を挙げた時は、1人だけ咳き込んでいた。
- 私服姿を2度披露している他シャワーシーンがあり、このシーンは次回予告でも登場した。
- 『DESTINY』では、キラやマリューの回想に何度か登場しており、ナタルの死はキラ、マリューだけでなく、アークエンジェルのクルーに影響を与えている。
- 『スーパーロボット大戦J』では、ナタル役と同じ声優桑島法子が務めるミスマル・ユリカと競演する。エリート出の軍人でありながら破天荒な指揮を取るユリカとは折り合いが悪く、ユリカとの戦闘時にはナデシコを「目障りな艦」と発言し、アズラエルに「私情が入っている」と揶揄された。また、メグミ・レイナードに「助けにきたのに感じが悪い」と文句を言われたり、クルツ・ウェーバーにセクハラ紛いのナンパを受けたりと散々な目に遭っている他、戦艦から戦艦に生身で飛び移って機銃などを素手で破壊する東方不敗の出鱈目な強さに仰天している。
- 『スーパーロボット大戦W』では、アズラエルに反抗したために撃たれてしまうが、直後に個人的にアズラエルを追っていた叢雲劾がドミニオンに進入して割って入り、事なきを得て劾と共にその場を脱出した。その後、再加入はしないが地球連合軍として、プレイヤー部隊を援護する形で登場する。
- GBAソフト『友と君と戦場で。』では、マリューが心労で倒れた際、艦長代行を勤めるが、食事から書類、仕事に至るあらゆる面でクルー達からは不評の声が上がる。操舵士のノイマンには恋愛感情があると描写された。
- 『SEED』の音楽を担当した佐橋俊彦はナタルの大ファンであることを、「交響組曲 機動戦士ガンダムSEED」「交響組曲 機動戦士ガンダムSEED DESTINY」で公言している。