ドリフのクリスマスプレゼント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドリフのクリスマスプレゼント(どりふのくりすますぷれぜんと)は、1982年から1990年までの9年間、毎年12月のクリスマスシーズンにフジテレビ系列で放送されていたザ・ドリフターズ出演のバラエティ番組。製作著作はイザワオフィスではなくフジテレビ本体で、イザワオフィスはドリフターズ事務所とともに制作協力の形で携わっていた。
目次 |
[編集] 概説
毎月1回ペースで放送して人気を博していた「ドリフ大爆笑」のクリスマス版として、1982年12月24日夜19:00~20:54(JST)「金曜おもしろバラエティ」の枠で放送。以後、毎年1回(金曜おもしろバラエティもしくは火曜ワイドスペシャル枠)、クリスマスシーズンにドリフターズのコントを中心とした番組として放送される。
ザ・ドリフターズがメインとなり、当時の人気アイドルらとともにクリスマスにまつわるコント、歌や、人形劇などを展開するほか、トーク、クイズなどの企画で盛り上がった。また、その年に活躍したプロ野球選手2名が特別ゲストとして登場するのも慣例だった。
なお、オープニング・エンディングは通常の物と異なり、初期はサンタクロース姿のドリフターズが「サンタが街にやってくる」の替え歌で踊る物だったが、中期からはクリスマスをイメージしたCGを使用したものになり、BGMも「ジングルベル」に変更された(CG版には見所の映像ならびにみのもんたのナレーションが入るだけだった)。
1988年を最後にドリフ5人が全員集合した形態での「ドリフのクリスマスプレゼント」はひとまず終焉を迎えるが、翌1989年以降より一部趣を変更し、同年には加藤と志村がメインとなり、田原俊彦を加え「加ト・けん・トシのクリスマススペシャルプレゼント」として放送。翌1990年には前年までの8年分を総まとめした「ドリフのクリスマスプレゼント大全集」として放送した。そして1991年に加藤と森口博子がメインとなった「笑って見ちゃおう!加トちゃん森口のスーパークリスマス」として放送された後、ドリフのクリスマス特番は姿を消す。
1996年より毎年12月中旬から下旬にかけて、CS放送・ファミリー劇場にて再放送を行っている。
[編集] 放送遍歴
[編集] 1982年・第1回
12月24日(金曜日)、19:00-20:54
- ゲストに平松政次(当時・横浜大洋ホエールズ投手)と大矢明彦(当時・ヤクルトスワローズ捕手)が出演。当時加藤と志村が「8時だヨ!全員集合」(TBS系)内でやっていた「ワンダードッグ」(犬の帽子を被って歌う)を平松・大矢が歌う場面があった。なお2人とも現役引退後、フジテレビの野球解説者に就任した(その後、大矢は横浜ベイスターズの監督も歴任)。
[編集] 1983年・第2回
12月23日(金曜日)、19:00-20:54
[編集] 1984年・第3回
12月21日(金曜日)、19:00-20:54
- この年を最後に、ドリフターズのサンタ姿のOP・EDが姿を消す。
[編集] 1985年・第4回
12月24日(火曜日)、19:00-20:54(火曜ワイドスペシャル)
[編集] 1986年・第5回
12月23日(火曜日)、19:00-20:54(火曜ワイドスペシャル)
- 出演:ザ・ドリフターズ、長山洋子、ほか
[編集] 1987年・第6回
12月22日(火曜日)、19:00-20:54(火曜ワイドスペシャル)
[編集] 1988年・第7回
12月23日(金曜日)、19:00-20:54(金曜おもしろバラエティ)
- 野球選手ゲストは石毛宏典(当時西武ライオンズ内野手)と落合博満(当時中日ドラゴンズ内野手、現監督)。両球団ともこの年リーグ優勝。
- 石毛は子供連れでスタジオ出演。志村と加藤が日本シリーズなどの裏話を聞く。
- 高木と仲本が落合邸を訪問。
- この年を最後に「ドリフのクリスマスプレゼント」はひとまず終了する。
[編集] 1989年「加ト・けん・トシのクリスマススペシャルプレゼント」
12月22日(金曜日)、19:00-20:54(金曜おもしろバラエティ)
- 出演:加藤茶、志村けん、田原俊彦、石野陽子 (現:いしのようこ)、渡辺美奈代、森口博子
※この年は、番組の途中でルーマニア革命(ルーマニアのチャウシェスク政権が崩壊)が起こり、緊急特番が入ったため、番組は最後まで放送されなかった。
[編集] 1990年「ドリフのクリスマスプレゼント大全集」
12月21日(金曜日)、19:00-20:54(金曜ファミリーランド)
- 1982年~1989年の放送を一挙に纏めた総集編。
[編集] 1991年「笑って見ちゃおう!加トちゃん森口のスーパークリスマス」
12月17日(火曜日)、19:00-20:54(火曜ワイドスペシャル)
- 加藤と森口がメインとなり、仲本と高木はゲストとして出演。
- 松居、松本、ビジーフォーがものまねを披露。
- 当時ヤクルトスワローズの選手だった長嶋一茂も出演。
[編集] 出演者
※所属球団名は出演当時 |
ほか
[編集] 関連項目
- ドリフ大爆笑
- 志村けんのだいじょうぶだぁ
- 火曜ワイドスペシャル
- 金曜おもしろバラエティ
- ファミリー劇場
- 飛べ!孫悟空-人形劇の人形は本作とほぼ同一のもの。