ドラゴンクエスト (アニメ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラゴンクエスト | |
---|---|
テレビアニメ: ドラゴンクエスト(第一部) | |
監督 | りんたろう、山田勝久 |
シリーズ構成 | 山田隆司 |
キャラクターデザイン | 金沢比呂司 |
アニメーション制作 | スタジオコメット |
製作 | フジテレビジョン、 日本アドシステムズ (NAS) |
放送局 | フジテレビ系列 |
放送期間 | 1989年12月2日 - 1990年9月22日 |
話数 | 32話 |
その他 | 原案:堀井雄二 キャラクター原案:鳥山明 音楽:すぎやまこういち、ミッキー吉野 |
テレビアニメ: ドラゴンクエスト(第二部) | |
監督 | りんたろう、神田武幸 |
シリーズ構成 | 山田隆司 |
キャラクターデザイン | 金沢比呂司 |
アニメーション制作 | スタジオコメット |
製作 | フジテレビジョン、 日本アドシステムズ (NAS) |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1991年1月11日 - 1991年4月5日 |
話数 | 11話 |
その他 | 原案:堀井雄二 キャラクター原案:鳥山明 音楽:すぎやまこういち、ミッキー吉野 |
関連作品 | |
|
|
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『ドラゴンクエスト』は、フジテレビ系列で放映されたテレビアニメ。全43話(32話+11話)が放送された。
この作品の後にアニメ化された『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』と区別するため、「アベル伝説」「アベル編」、または「勇者伝説」という通称がある。また、DVDのタイトルにも「勇者アベル伝説」とテレビ放映時に特に点いていなかった副題がついている。
目次 |
[編集] 概要
コンピュータゲームのドラゴンクエストシリーズを元にしたオリジナルストーリーのアニメ。同シリーズは『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988年発売)が日本において社会現象となるほどの大ヒットとなり、それ以来、ドラゴンクエストは書籍や漫画など、さまざまなメディアへと進出していった。このアニメ作品も、その一環といえる。また、当時はアニメがテレビゲーム化されることは多かったが逆にテレビゲームがアニメ化されるのは珍しいケースであった。当時、『ドラゴンクエストIV』の発売をひかえており、そのプロモーションとしての意味合いも大いに含む企画であった。
キャラクター原案は原作ドラゴンクエストシリーズと同じ鳥山明で、主要キャラクターのデザインイラストを描きおろした。
エンディングで、「連載 週刊少年ジャンプ(集英社)」とクレジットされているが、この「連載」とは『ダイの大冒険』のことを指す。一見奇妙に思われるが、これは著作権上両作品が共にゲームソフト「ドラゴンクエスト」という同一の一次著作物を翻案した二次著作物とみなされたためである。
本作は全43話から構成されるが、途中で一旦放送が打ち切られており、打ち切りより前の32話が「第一部」、放送再開後の11話が「第二部」と呼ばれている。
アニメ終了から15年以上が過ぎた2006年10月10日、本作の全話を収録したDVD「DVD-BOX ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説」が発売された(発売元:スーパー・ビジョン、販売元:イーネット・フロンティア)。
[編集] 特徴
ドラゴンクエストシリーズの世界観が再現されており、テレビゲーム版ドラゴンクエストの第1作目から第4作目までに登場したモンスターやアイテム、呪文などが本作品中に登場した。また、エスターク[1]、アリアハンなどといった、ゲームに登場した地名やキャラクター名がこのアニメ作品で地名として登場したり、人物名として登場したこともあった(バハラタなど)。BGMもゲームのものがアレンジの上一部使用されていた。
第一部では、話数を『LEVEL』で表したり、テレビゲーム版の「つよさ」ウィンドウのようなキャラクターのステータス画面[2]が一話終了時に表示されるなど、テレビゲーム版のドラゴンクエストを意識した演出が取り入れられていた。モンスターが宝石をもとに生み出されるという発想も、ゲーム内で戦闘後にゴールド(貨幣)を手に入れることができる点を説明するために考案されたものである。
アベルやティアラなど主要キャラクターの衣装は、中-近世ヨーロッパ色が強いゲーム版ドラゴンクエストとは違い、ラテンアメリカの民族衣装がモチーフ[3]となっているのが特徴だが、主人公アベルとヒロインのティアラに関しては、直前に鳥山がキャラクターデザインを手がけたアニメーション企画『ドンプットの竜』[4]の主人公「ユーギとカノ」が元になっている。
この他ゲームでは冷気を利用した攻撃呪文「ヒャド」が、本作では「食らった敵は全身が凍結して粉砕される」という一撃必殺の死の呪文に近い効果となっていたり、応用して氷を出せる戦闘以外の使い方をされたりしているなどの違いがある。
ファンサービス的なエピソードとしては、放送当時に発売された『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に登場する人物と同じ姿と名前を持つキャラクター「ミネア」、「マーニャ」が本作に登場した。また、『ドラゴンクエストIV 公式ガイドブック 下巻』に掲載された「光のドレス」着用の「アリーナ」のデザインが、双子の巫女「ハンナとカンナ」として使用された。他にスタッフのお遊びとして『ドラゴンクエストIV』の「アリーナ」「クリフト」「トルネコ」を模したキャラクターもちらりと登場している。
[編集] 打ち切りと再開
本作は第32話になって突然、ストーリーを途中で一旦打ち切りとなり、第32話の後半ではお婆さんがその後のストーリーを少年と少女(アベルとティアラ似)に聞かせるシーンが見られた。このとき語られたストーリーは、主人公アベルの仲間がティアラを除いて全員死亡するという展開であった。
その約半年後、関東地区において別の時間枠で第二部が放映された。しかし、アベルの仲間のうちヤナックとデイジィが死なないなど、打ち切り前の最終話で紹介されたストーリーとは若干異なる箇所があった。放送再開に関しては古谷徹からは「海外(日本国外)での宣伝のために完結させる必要があった」と発言が出ている。
第二部はローカルセールス扱いのため、基幹局でもネットされない局があった。ネット局外においては夏休みなどに集中して放映された地域もある。第一部の放送後、第二部が冬休みや翌年の夏休みに放送されたことなどにより、地域によっては「夏休みにやっていたアニメ」や「途中で終わったが、一年越しで完結したアニメ」といった印象を持たれている。
[編集] 本放送と再放送・DVD版との違い
2004年以降に再放送を行った局(テレビ大阪・テレビ静岡など)では、第32話が第一部最終回と第二部第一回(本放送の第32話・第33話)を編集した話になっている。これにより全43話から全42話に減っている。当初、DVD版でも全42話と告知されていたが、ファンの要望により、本放送時の第一部最終回と第二部第一回が特典ディスクとして収録されることになった。
これ以外にも、エンディングテロップの「制作:フジテレビ・NAS」の部分が「制作:NAS」に変更されている。
[編集] 本作の評価
当時は裏番組で、強力番組であったTBS系『クイズダービー』の視聴率を下げるほどの大人気だったテレビ朝日系『おぼっちゃまくん』が放送されており(関西圏や一部地域を除く)、これによって視聴率が低迷していた。
しかし、根強いゲームファン、新たなアニメファンから支持され、徳永英明によるエンディング曲「夢を信じて」がオリコンで上位に入るなど健闘を見せた。また、DVDのセールスも限定DVD-BOXが1万セット完売するなど好調である。
[編集] あらすじ
汚染された水「死せる水」に沈んだ古の都エスターク。ある日、かつて世界征服を企んでいたエスタークの民の怨念により、邪悪なる存在、大魔王バラモスが生み出された。
赤き月、竜の日。アリアハンの村に住む少年アベルと少女ティアラは同時に15歳の誕生日を迎えた。2人はひょんなことから、アリアハンの近くにある「竜神湖」の湖底で竜伝説にまつわる石版を発見する。ところがその直後、伝説の竜を甦らせようと企む大魔王バラモスにより、ティアラがさらわれた。
アリアハンのパブロ神父によってティアラと自分の秘密を知らされたアベルは、モコモコと共に、アリアハン国王に謁見し、ティアラを助けバラモスを倒すために旅立つ。
[編集] 登場人物
[編集] 冒険の仲間たち
- アベル[青き珠の勇者]
- 声:古谷徹(現在)、佐藤智恵(少年時代)
- 主人公。青き珠を守る神々の血筋グロウ族の末裔で、オルテガの息子。アリアハンの村の漁師であった。さらわれたティアラを救うため、バラモス打倒の旅に出る。最初は力不足であったが、戦いを重ねるに連れて徐々に力を付け、大勇者へと成長する。15歳。
- ティアラ[赤き珠の聖女]
- 声:勝生真沙子
- 赤き珠を操るボーン族の末裔。発明と歌が好きな少女で、発明品「風の翼(ハンググライダー)」を何度か作ってきた。アベルとは幼なじみであり、好意を持っている。バラモスによって拉致されるが脱出に成功。やがて伝説の竜を甦らせる。15歳。
- モコモコ[力持ち]
- 声:桜井敏治
- アリアハンに暮らす若者。大食い、怪力の持ち主で、5人兄弟の長男。祖父の借金の肩代わりであるしゃれこうべの兜を身につけ武器に棍棒(後に大金鎚)を振るう。ティアラに好意を持ち、アベルをライバル視している。得意技は会心の一撃。最終決戦で死亡扱いされたはずだが復活する。16歳。
- ヤナック[魔法使い]
- 声:キートン山田
- ターバンを身にまとった女好きな魔法使いで、赤き珠と青き珠の勇者を守る一族のひとり。デイジィに好意を寄せていたようであった。宙に浮く魔法の籠に座って移動する。一度アベルの元を離れ、師ザナックのもとで修行を積む。旅の途中でのパラメータ表示では、レベル26の時にかしこさが20、MP25と魔法使いにしては低く、代わりに攻撃力はデイジィと同程度あった。彼の性格をうまく表現していると言えそうだ。34歳。
- デイジィ[女剣士]
- 声:三田ゆう子
- 剣術に長けた女性。金稼ぎ目的で剣術を使っていたが、アベルたちに同行し、アベルに剣の修行をさせる。金稼ぎの目的は、人買いに買われた弟のトビーと妹を連れ戻すためであった。途中からアベルに好意を持つようになる。ネズミとゲジゲジが苦手。17歳。
- ドドンガ
- 声:郷里大輔
- バラモスの宝石モンスターであるが、ティアラの世話役をしているうちに、彼女に好意を持ち脱出の際について行く。一度、バラモスに操られてアベルたちに襲い掛かるが、赤き珠の力で土着モンスターと同じ体質(清浄な水に触れられる)になる。最期はジキドの放ったメラゾーマからティアラをかばって死亡。宝石モンスターたちに顔が広い。
- チチ、カカ
- 声:チチ=青羽美代子、カカ=嶋方淳子
- ティアラのペットであるスライムの夫婦。アベルたちと行動を共にする。うがいをしているかのような言語で話すことができる。最終決戦時に5匹の子供が生まれ、家族で合体してバラモスに立ち向かう。
[編集] サブキャラクター
- バハラタ
- 声:鈴置洋孝
- ドランの都でアベルたちと出会った海賊。悪徳商人しか獲物にしない義賊。亡霊の島探索やレイアムランドへの渡航に船を提供し、共に戦う。
- ザナック
- 声:大竹宏→龍田直樹
- ヤナックの師匠。勇者を守る一族の長老で、善のエスターク人。ヤナックを修業させた後、最後は自己犠牲の呪文「メガンテ」でバラモスの死の呪文からアベルを救い、息を引き取る。
- オルテガ
- 声:掛川裕彦、内海賢二
- アベルが幼い頃に行方不明となっていたアベルの父。肩に熊の爪によってつけられた傷跡がある。呪いの兜によってジキドに操られている。闘技場での呪いの兜をかぶせられた戦士同士の戦いで勝利し、最も強力な呪いの兜とドラゴンライダーの一隊を与えられ刺客としてアベルと戦い手斧、長剣を駆使して苦戦させるが、最終的に正気に戻った。直後ジキドに殺されるが最後の力でジキドの右腕を切り落とす大ダメージを与え、アベルに聖剣の在処を伝える。
- トビー
- 声:堀川亮
- デイジィの弟。人買いによって買われ、人間を信じられなくなり、ジキドの手下となる。「アドニス」という偽名を使い、アリアハン国王の使者を詐称して聖杯を探すティアラたちに同行した。最期はデイジィをジキドからかばい、死亡。
- ミネア、マーニャ
- 声:長畑由美(若いミネア)、江森浩子(老年のミネア)、吉田奈穂(マーニャ)
- アベルたちがドムドーラで出会う姉妹。ドムドーラの町が悪魔の騎士に占領されて廃墟となった時、呪いでマーニャは眠らされミネアは老化させられた。ミネアは闇のバザールで渇きの壷を探していたアベル一行と接触し、壷があるドムドーラに案内する。アベル達が悪魔の騎士を倒すことで呪いが解ける。ミネアは老婆の時も優しくしてくれたアベルに好意を持つが、デイジィだけがそれを察する。
- なお、江森浩子は後に発売された『CDシアター ドラゴンクエストIV』でもミネア役を演じた。
[編集] バラモスとその手下たち
- 大魔王バラモス
- 声:渡部猛
- エスタークの民の邪悪な怨念「ゾーマ」によって生み出された。伝説の竜の血を飲み、不老不死になろうと企む。そのために浮遊要塞ガイムを駆り、ティアラをさらう。後にゾーマを体内に取り込みパワーアップ。清浄な水に弱い。『ドラゴンクエストIII』の同名キャラクターとは姿は全く異なり、『V』以降で登場したシャドーサタンやイズライールに近い。
- ムーア
- 声:柴田秀勝
- バラモスの側近で、さまざまな呪文を使いこなす魔道士。見た目は『VI』のムドーのような感じで、「ムヒョヒョヒョ」という独特の笑い声が特徴。死せる水で満たされた球状の物体の内部に入っている。二度にわたるヤナックとの魔法対決は本作の名場面として名高い。物語の最初から最後までバラモスのために働き、竜の血を手に入れるべく奔走。自分も竜の血を飲みたいという下心はあったとはいえ、健気といえるほど忠誠を尽くしていたが、最期はバラモスが竜と戦った際、炎をよけるための盾とされ焼き殺された。ヤナックいわく「悪の秩序なんてこんなもんさ」。なぜか勇者専用の呪文であるはずのギガデインを使うことができる。
- ジキド将軍
- 声:森功至
- バラモスの手下であり、もとは親衛隊員の一人。親衛隊長ジャーク将軍の部下であったがジャークがゾーマを静められずバラモスに粛清された際、上官の偽証を告発する気概を示したため、親衛隊長の位を示す太刀と将軍の地位を与えられ親衛隊長となる。将軍になる以前から親衛隊のシルバーデビル、ギガンテス、また上級モンスターのシーザーオライオンらを手なづけて部下としており、彼らの実行する作戦に協力してアベルたちと幾度となく戦い、彼を苦境に追いやった。実はエスタークの民の末裔であり、剣の達人にしてベギラゴン、イオナズンなどの高位の魔法を使用、空も飛ぶなど非常に強大な力の持ち主である。しかし太古のエスターク人と比べると劣るようで、ルドルフ将軍と対した際には怯えを見せた。「死せる水なしでは生きられない」という体質は、他のエスターク人と変わらない。この体質に加え、自身の能力を過小評価するバラモスに不満を募らせていった彼は物語後半でバラモスを裏切り、自ら聖剣と聖杯を奪い不老不死になろうと企むが、強くなったアベルたちに重傷を負わされ、最期はゾーマを取り込んだバラモスによって粛清される。
- ルドルフ将軍
- 声:青野武→岸野幸正
- 古代エスターク人最強の戦士。数千年前に、ネザーの勇者ガブリエルによって喉に吹雪の剣を突き立てられて、氷漬けにされていた。アベルが吹雪の剣を彼から引き抜いたことで復活。凄まじい攻撃力とザキ、メラゾーマという高位の呪文を使用してアベルを苦しめたが、弱点である喉をアベルに突かれ再び氷漬けにされる。後に、バラモスによって氷から出され、ルドルフはその恩に報いて氷の大陸を制圧した。その後、バラモスの力量を測るために戦いを挑んだが、バラモスの圧倒的な力の前に敢え無く敗北。バラモスに忠誠を誓ったルドルフは、バラモスによってパワーアップさせてもらったが、青き玉の神殿で、アベル・デイジィ・ヤナックの前に敗れ去る。
[編集] 宝石モンスター
バラモスに作られた各種の魔法生物。倒されると元の宝石に戻る。
- ジャーク将軍
- 声:西村知道
- ジキドの前のエスタークの親衛隊長。ゾーマを静められず、バラモスの怒りを買いザキの呪文で粛清される。
- シーザーオライオン
- 声:小村哲生
- 手が何本も生えたライオンのモンスター。ジキドの同志。ドラン王に化けて国民を苦しめている。
- ハーゴン
- 声:真地勇志→永井一郎
- フレア族の住むレイアムランドを侵略しようとする。溶岩を操ることができる。真の姿は『ドラゴンクエストII』のシドーに酷似。
- デスゲーター
- 『ドラゴンクエストIII』のバラモスに似た姿。トフレ大陸侵略をバラモスから命じられる。第二部冒頭でドランを侵略した。
- 大魔道
- 声:里内信夫
- テイル大陸侵略をバラモスから命じられる。
[編集] アイテム
[編集] 武器・防具
※()内の名前は、作中で当該武器・防具を装備していた者。
- 鋼鉄の剣(アベル、デイジィ) - 伝説の都モーラで授かる。
- 吹雪の剣(アベル) - 勇者ガブリエルがルドルフ将軍との戦いで使用した剣。敵を瞬時に凍らせる力を持つ。
- 稲妻の剣(アベル)- ザナックより渡された剣。敵を攻撃すると同時に剣から稲妻が迸る。
- 石の棍棒(モコモコ) - モコモコの祖父の形見。
- 大金槌(モコモコ) - 闇のバザールでメタルスライムを追っている時に手に取り、購入。
- 雷の杖(ヤナック) - 闇のバザールで魔力を感じて購入。
- 賢者の杖(ヤナック) - ザナックから受け継いだ杖。
- 銅の剣(デイジィ) - 剣を失っていた時期のデイジィが、暫定的な消耗品として多数購入し使用した。
- 隼の剣(デイジィ) - 闇のバザールで購入した剣士と賭けをして入手。
- ガイアの剣(ティアラ) - 火山を噴火させる力を持っている。「III」の同名の剣と違って短剣の形。
- 聖なる衣(アベル、ティアラ) - 継承者の証である肩掛け。
- 勇者の服(アベル) - ザナックから授かった。敵の炎や呪文を防ぐ力を持っている。
- 青き珠の冠(アベル) - 青き珠が埋め込まれている冠。
- 骨の兜(モコモコ) - モコモコの祖父の形見。
- 大勇者の剣・鎧・盾・兜(アベル) - 赤き珠、青き珠の力により竜の力を得たアベルが最終決戦時に身に纏っていた武具。剣と盾は小手にモーフィング収納されており、剣には伸縮機能、盾には変形・飛行機能がある。兜にはバリア機能があり、握り潰されそうになっても自衛できる。また珠の力でドラゴンに変身するとブラックホールからも脱出できる。装着前はバラモスに大きく劣ったアベルも、使いこなす資質はあったとはいえ装備のおかげで勝てたと言って過言ではなく、バラモスは終始実力でアベルに先手を取るも大勇者装備の性能に返り討ちにあう。
[編集] 道具
- 赤き珠 - ティアラの持つ珠玉。伝説の竜をよみがえらせる。
- 青き珠 - アベルの装備している冠に付いている珠玉。伝説の竜を封印させる。
- 竜の天秤 - 伝説の竜の場所を指し示す天秤。赤き珠、青き珠を乗せて使用する。
- 聖剣 - 伝説の竜を蘇らせるために必要な剣。竜に傷を付けられる唯一の品。
- 聖杯 - 伝説の竜を蘇らせるために必要な杯。竜の血はこれ以外の器で受けるとすぐ腐ってしまう。
- 竜伝説の地図
- ブレスストーン - マイラの灯台の光源。火の民の神殿に眠る。
- 天使の翼 - 行きたい場所へすぐに行くことができる。
- 金の鍵
- 船乗りの骨 - 持っていれば、亡霊の島へ行くことができる。
- ラーの鏡 - 真実の姿を映す鏡。竜伝説にまつわる古代文字が刻まれている。
- 渇きの壷 - 湖の水をすべて飲み込む力を秘めた壷。ストークの神殿に入るために必須。
- パデキアの葉 - 呪文での治療が不可能な瀕死の者でも助けることができる薬草。
- 真理の世界球 - 現在の世界の様子を、地球儀の様な形で映し出す装置。ザナックが所有。
- 勇者の地図、聖女の地図 - アベル、ティアラがお互いの居場所を確かめることができる地図。
- オーブ - 不死鳥ラーミアを蘇らせるための4つの宝玉。レットオーブ、ブルーオーブ、グリーンオーブ、イエローオーブが存在する。すべて集めてレイアムランドの祭壇にささげることによりラーミアが蘇る。
[編集] 呪文
本作には、ドラゴンクエストシリーズのゲーム作品で登場した呪文(魔法)が多数登場している。ゲーム作品に登場している呪文についてはドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
また、本作オリジナルの呪文も数種類登場した。以下は本作のオリジナル呪文である。
- レロハ - マヌーサの効力を無効化する。
- ヒリカ - 光を放つことにより、辺りを明るくする。レミーラと似ている。
- セナハ - 相手が話そうとしないことでも強制的に喋らせる。
- アポート - 自分から遠く離れた場所にある物体を、自分のところへ瞬間移動させる。
- ジュエルボーン - 宝石からモンスターを生み出す。大魔王バラモスが使う呪文。
[編集] 地名
[編集] 町・村
- アリアハンの村 - アベルやモコモコ、ティアラが暮らす村。
- アリアハン城 - アリアハン国王のいる城。遠く離れた場所へ移動できる旅の泉がある。
- レーベ - 竜伝説にまつわる地図がある。
- マイラ - 港町。住む場所を失ったならず物たちの溜まり場となっている。
- ルプガナ - トフレ大陸の港町。
- ルイーダ - ボーン族の村。
- モーラ - 聖なる山シオンにある聖域の都。竜の翼がある。
- ヴェルギン - 港町。小船を改造して水上に浮かぶ店がある。
- ネザー - 氷の大地グリンラッドにある町。大聖堂には「吹雪の剣」が眠る。
- 妖精の村 - グリンラッドの天使の岬にある村。竜伝説についての文献がある。
- ドラン - テイル大陸にある都。国王ピエールの住む城がある。町にはカジノもある。
- 闇のバザール - ドランの東の大陸で開かれているバザー。
- ドムドーラ - 砂漠の地下に埋もれた廃墟の町。「渇きの壷」がある。
- コナンベリー - 中央大陸南東にある港町。
- メルキド - ゾイック大陸にある都。聖杯がある。
- エスターク - 死せる水に覆われた都。大魔王バラモスの城がある。
[編集] 神殿・ダンジョン他
- 火の民の神殿 - 「ブレスストーン」のある神殿。さまざまな罠が仕掛けられている。
- ナジミの塔 - 「金の鍵」の在り処。人食い箱が潜む。
- 海峡の門
- 亡霊の島 - 「ラーの鏡」の眠る難破船。
- ストークの神殿 - 真実の湖の底に沈んでいる神殿。「竜の天秤」が眠る。
- 赤き珠の神殿 - 先代の赤き珠の継承者ソフィアが住む神殿。
- 風の山 - 頂上に「パデキアの木」が生えている山。突風を避けるため、洞窟を通って山頂へ行く。
- ラーミアの神殿 - 炎の大陸レイアムランドにある神殿。
- 青き珠の神殿 - 空中に浮かぶ青き珠の島にある神殿。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] データ
[編集] スタッフ
- 企画:清水賢治(フジテレビ)、片岡義朗(NAS)
- 監督:りんたろう、山田勝久 → 神田武幸
- シリーズ構成:山田隆司
- アニメーションキャラクター・総作画監督:金沢比呂司
- 美術監督:金村勝義
- 撮影監督:森下成一
- 音楽:すぎやまこういち、ミッキー吉野 → ミッキー吉野 → ミッキー吉野、KAZZ TOYAMA
- 音響監督:三間雅文
- プロデューサー:茂垣弘道、大徳哲雄、大平正夫 → 茂垣弘道、山崎立士
- 制作協力(アニメーション制作):スタジオコメット
- 制作:フジテレビ、NAS
[編集] 放映期間・放送時間
- 第一部(第1話-第32話)
- 第二部(第33話-第43話)(※関東地区でのデータ)
[編集] 主題歌
- 第一部
- 第二部
[編集] サブタイトル
( ) はDVD・再放送版。(※第一部の本放送時のサブタイトルは第1話「レベル1」第2話「レベル2」…となっており、全話明確なサブタイトルがなかった)
第一部
|
第二部
|
[編集] 脚注
- ^ 「エスターク」という言葉はゲームのシリーズ初出である『ドラゴンクエストIV』に先駆けて使われた。
- ^ ステータス画面については、レベルアップしたはずなのにステータスが弱くなっていたり、ヤナックが劇中で呪文を連発しているわりには最大MPが異様に低い等、アニメ本編の状況と比較した場合に矛盾している点も見られた。
- ^ 画集『鳥山明The World』のキャプション参照。
- ^ この企画自体は没となり日の目を見なかったが、OVA『小助さま力丸さま-コンペイ島の竜-』となって結実する。
[編集] 外部リンク
- ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~ - スーパービジョン
- アニメ ドラゴンクエスト 私設ファンサイト モーラの泉 - 個人サイトであるが、このサイト内にある台詞や歌詞などは、権利者に許可を得たうえで掲載されたものである。
[編集] 作品の変遷
フジテレビ 土曜19:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
らんま1/2
※金曜17:30へ移動 |
ドラゴンクエスト(第一部)
|
|
フジテレビ 金曜16:00枠 | ||
ドラゴンクエスト(第二部)
|
||
フジテレビ系 スタジオコメット制作のアニメ | ||
ドラゴンクエスト
|
ハイスクールミステリー学園七不思議
|
|
|
---|---|
漫画・アニメ | ダイの大冒険(カテゴリ) - 勇者アベル伝説 - 竜王バリバリ隊 - ロトの紋章/紋章を継ぐ者達へ - スライム冒険記 - トルネコ一家の冒険記 - 幻の大地 - プリンセスアリーナ - 天空物語 - ヴァーチャルバトラー仁 - モンスターズ+ - エデンの戦士たち - 地獄の迷宮 |
書籍・その他 | 小説 - 精霊ルビス伝説 - ゲームブック - CDシアター - 4コマクラブ - バレエ - ファンタジアビデオ |