ドラえもんの道具 (たあ-たお)
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ドラえもんの道具 (たあ-たお)では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「たあ」で始まるものから「たお」で始まるものまでを列挙する。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] ターザンパンツ
ターザンパンツは、『ターザンパンツ』(てんとう虫コミックス31巻収録)などに登場する。
ターザンの腰布のようなパンツで、これを履くと動物と会話でき、仲良くなれる。ターザンのように「アーアーア」と雄叫びをあげることで遠くの動物を呼び寄せて集めることができ、雄叫びのアクセント次第でどんな動物も呼ぶことができるが、素人にはどの雄叫びも同じに聞こえるので使いこなしは難しい。
なお、前述の作品に先駆けて発表された『ターザンパンツ』(「てれびくん」1977年8月号掲載、単行本未収録。前述の同名作品とは別の作品)では、腕力がターザン並みに強くなるという設定があった。
[編集] ターザンロープ
ターザンロープは、『ターザンパンツ』(てんとう虫コミックス31巻収録)に登場する。
ターザンパンツと共に使用する道具。このロープを空中に放り投げると、一端が空中に固定される。これにぶら下がればツタからツタへ、飛びまわるターザンのアクションの如く、どこへでも自在に移動できる。
なお『ターザンパンツ』(「てれびくん」1977年8月号掲載、単行本未収録。前述の同名作品とは別の作品)では、空中に固定するのではなく、木などに貼り付けて使用するという設定だった。
[編集] 大寒波発射扇
大寒波発射扇(だいかんぱはっしゃせん)は、『のび太と夢幻三剣士』に登場する。
直径3メートルはあろうかという大型の扇風機。零下100度の冷たい風を放ち、物を凍りつかせる。
なお前述の名称は原作漫画でのもので、映画では「寒波発射扇プーキ」と呼ばれていた。
[編集] 大工ドリンク
大工ドリンク(だいく -)は、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻収録)に登場する。
このドリンクを飲むと体が硬くなり、素手で板を切ったり、釘を打ったり、指で錐のように機に穴をあけたりできるので、道具無しで大工仕事ができる。
[編集] タイタニックロボ組み立てキット
タイタニックロボ組み立てキット( - くみたて - )は、『大あばれ、手作り巨大ロボ』(てんとう虫コミックス23巻収録)に登場する。
テレビアニメに登場するようなスーパーロボットのプラモデル。といっても現在市販されているようなミニチュアではなく、目測全長10メートルにおよぶ巨大ロボット。背中のハッチから内部のコクピットに乗り込み、実際に操縦できる。部品数は全16箱で、組み立てには2、3日を要する。
山ひとつ崩すほどのパワーがあり、空を飛ぶことも可能。動力源は乾電池で、飛行だけでも単三4本で10時間以上もつ。
組み立ては精密に行なう必要があり、のび太が組み立てたときはコントロール装置を作り間違え、静止がきかなくなってしまった。
なお、この道具の名称は原作中には出ておらず、完成品を「タイタニックロボ」と呼ぶ描写があるのみである。大山のぶ代版アニメ『巨大ロボットを組み立てよう(前)』(『大あばれ、手作り巨大ロボ』のアニメ化作品。1981年4月14日放送、ビデオ「TV版ドラえもん」30巻に収録)では「タイタニックロボ組み立てキット」とされていた。
[編集] 大自然セット
大自然セット(だいしぜん -)は、『へやの中の大自然』(てんとう虫コミックス20巻収録)に登場する。
部屋の中で気軽に自然を感じる事ができる道具のセット。
セットは、以下の道具から形成されている。
- けしきテント:部屋の壁や天井にこのテントを張ると、トリックアートのような空・山などの背景が広がる。
- 地面じゅうたん:草花が生えているじゅうたん。
- 立ち木スタンド:スタンドの根元のボタンを押すと、樹木が生えてくる。
- プラネタリウム:「けしきテント」に太陽や流れる雲を映し出す。
- ロボット:小鳥、チョウ、トンボのロボットで、本物と同じ動きをする。
- 小川じゅうたん:敷くと地面に小川ができる。実際に泳ぐこともできる。外の雑音を消す効果もある。
- たきかべかけ:壁にかけておくと、そこに滝ができる。作中では、自然ムードを楽しむ邪魔をする来訪者を帰すため、玄関のドアに掛けた。
なお、「大自然セット」の名称は作中では登場せず、小学館コロタン文庫の「続ドラえもん全百科」にて名づけられたもの。大山のぶ代版アニメ『へやに自然を』(『へやの中の大自然』のアニメ化作品。1989年5月5日放送、ビデオおよびDVD「ドラえもん テレビ版スペシャル特大号」秋の巻2に収録)では「お座敷ハイキングセット」(表記はSTORYページにて確認)とされている。
[編集] 台風チャート
台風チャート(たいふう -)は、『台風トラップと風蔵庫』(てんとう虫コミックス40巻収録)に登場する。
「台風トラップ」による台風の接近を予測する道具。ボード状で、表面のスクリーンに地図が表示され、台風が現在どこにいるかがマークで表示される仕組みになっている。
[編集] 台風トラップと風蔵庫
台風トラップと風蔵庫(たいふう - ふうぞうこ)は、『台風トラップと風蔵庫』(てんとう虫コミックス40巻に収録)に登場する。
台風の持つ強力なエネルギーを捕えて保存しておき、好きなときに好きなだけ使えるようにする道具。傘のような「台風トラップ」で風を吸い込み、パイプでつながれた「風蔵庫」にエネルギーを保管する。保管後は、風蔵庫のバルブを少し捻り、そこから漏れた台風のエネルギーを割り箸で綿菓子のように絡め取って扱う。草刈り機のように雑草をむしったり、洗濯機の水の中に入れて洗濯をしたりと、多様な使い道がある。
[編集] 台風ネット
台風ネット(たいふう -)は、『台風遊び』(カラー作品集4巻に収録)に登場する。
台風が来た時に作動させると、町全体を目に見えない巨大なネットで包み込み、建物の倒壊などの被害を防ぐ。
[編集] 台風のたまご
台風のたまご(たいふう -)は、『台風のフー子』(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場する。
未来の気象台の学者が、観測実験のために作ったもの。温めると短時間で孵化し、台風の子供が生まれる。餌は熱い空気で、ロウソクの火などで熱して与える。生物であるので成長や睡眠もする。悪戯をしたり、泣いたりもする。ただし言葉は「フーン、フーン」としか喋れない。その後、日本を直撃する大型台風と戦い、相打ち、消滅した。ドラえもんの作中の中でも屈指の名場面である。
なお、『のび太とふしぎ風使い』に登場したフー子は、この道具とは異なる生命体である。
[編集] 台風の複眼
台風の複眼(たいふうのふくがん)は、『のび太とアニマル惑星』に登場する。
台風を避けるために使用する道具。目玉の形をしており、これを体に付けると周囲は台風の目と同様に暴風や暴雨が静まる。
前述の名称は原作漫画でのもので、映画では「台風の目の目」と呼ばれていた。
[編集] 台風発生機
台風発生機(たいふうはっせいき)は、『台風発生機』(てんとう虫コミックス14巻収録)に登場する。
熱で上昇気流を起こし、人工的に台風を作り出す機械。機械自体は1メートル程度の大きさで、台風の大きさもそれに比例して部屋一つ程度のスケールほどしかないが、パワーは本物同様。風力や進行方向は機械でコントロールできる。
大山のぶ代版アニメ『魔女っ子しずかちゃん』(てんとう虫コミックス26巻収録『魔女っ子しずちゃん』のアニメ化作品。1981年10月23日放送、ビデオ「TV版ドラえもん」34巻に収録)では、同様の道具として「ミニ台風発生機」が登場した。機械はゴツゴツしているが、庭掃除ができる程度の小さな台風を発生させる。
[編集] タイマー
タイマーは、『ネコが会社を作ったよ』(てんとう虫コミックス15巻収録)に登場する。
腕時計に似た道具。あらかじめ、起床、登校、勉強などのスケジュールを設定して人や動物の身につけておくと、たとえ本人が眠っていても、その通りにひとりでに体が動いて行動する。ただし一度決めたスケジュールには逆らえないのが難点。
[編集] タイムカプセル
タイムカプセルは、『タイムカプセル』(てんとう虫コミックス26巻収録)に登場する。
球形のカプセル。その名の通りタイムカプセルとして使用する。中に入れたものは何でもそのままの姿で何年も保存することができ、例えばアイスクリームでも溶けることも腐敗することもないままで1万年間は保存できる。
[編集] タイムカメラ
タイムカメラは、『ぼく、桃太郎のなんなのさ』(てんとう虫コミックス9巻に収録、および映画作品)に登場する。
ロケットのような形のカメラと現像機とがセットになっており、カメラが時間を超えて別の時代へ行き、その時代の光景を撮影し。現像機がそれを受信し、写真にして印刷する。タイムマシンでわざわざ別の時代へ行かなくとも、これを使用すれば、その時代に起きた出来事を大まかに知ることができる。現像機には、写真の一部分のみを拡大する機能も内蔵されている。
また、カメラに人がつかまれば一緒に時間を超えることも可能だが、時間移動のスピードは一般のタイムマシンよりも遅い(映画『ぼく、桃太郎のなんなのさ』ではこの描写がないが、設定変更かどうかは不明)。
原作での初出時や単行本の初期の版での名称は「時間カメラ」であったが、現在の版や映画『ぼく、桃太郎のなんなのさ』では「タイムカメラ」で統一されている。
[編集] タイムコピー
タイムコピーは、『タイムコピー』(てんとう虫コミックス43巻収録)に登場する。
タイムテレビと立体コピーを組み合わせたもの。時間を指定すると、その時間のその場所の光景が機械の画面上に映し出され、画面上の物に照準を合せてボタンを押と、その物と寸分違わないコピーができあがる。立体コピー紙は形をコピーするだけだが、タイムコピーの場合は形だけではなく実際の機能なども同様に使用でき(ただし生き物はコピーしても人形の様になってしまう)、しかもコピーの時間をずらせば同じ物をいくつでも作ることができる。
[編集] タイムシーバー
タイムシーバーは、『古道具きょう争(初版からしばらくは「古道具きょう走」)』(てんとう虫コミックス1巻に収録)に登場する。
トランシーバー型の道具。未来の古道具屋「珍品堂」と交信し、骨董品や古道具を買ったり交換したりすることができる。購入した品物は瞬時に購入者の手元へと転送される。恐らく転送システムは「珍品堂」側にあって、タイムシーバー自身の機能は後に登場する「タイム電話」とほぼ同じと思われる。
[編集] タイムセンサー
タイムセンサーは、『タイムマシンがなくなった!!』(てんとう虫コミックス22巻収録)に登場する。
タイムマシンを追跡するための道具。タイムマシンは時間を移動するときに超空間に波を作る性質があり、その波をこの道具でとらえることで追跡する。
ドラミが所有するタイムマシン「時空間チューリップ号」にはこのセンサー機能が内蔵されている。
[編集] タイム手ぶくろとめがね
タイム手ぶくろとめがね(- て -)は、『タイム手ぶくろとめがね』(「小学三年生」1985年11月号掲載)に登場する。
過去や未来の光景を見ることのできる「めがね」と、その時点の物に触れることのできる「タイム手ぶくろ」のセット。めがねで時点を指定して覗くと、その時点のその場の光景が見え、その光景の中の物を手ぶくろをはめた手で取り上げることで、別の時点の物を手元に取り寄せることができる。
似た道具に「タイムホールとタイムトリモチ」があるが、タイムホールはホールを通り抜けて実際の別の時点へ行くことのできるのに対し、こちらの道具にそういった機能はない。ただし備え置き型の機械であるタイムホールに対し、タイム手ぶくろとめがねの方が持ち運びには適している。
[編集] タイムテレビ
タイムテレビは、『机から飛び出したドラえもん』(「小学三年生」1970年1月号掲載、藤子不二雄ランド1巻収録)などに登場する。
過去や未来などを見るための薄型のテレビ。どんな時代や場所でも見られる。また、特定の人物や一族を時代ごとに追うこともできる。テレビ画面視聴式と立体映像投影式があり、後者では、未来の映像を現実世界に3DCGのように映し出すことができる。
同様の道具として、「未来テレビ」、大山のぶ代版アニメ『わがまま時計』(2003年8月29日放送、ビデオ「ドラえもん テレビ版スペシャル特大号」夏の巻6に収録)でドラミが持っていた「最新型横長ワイドタイムテレビ」がある。
[編集] タイム電話
タイム電話(- でんわ)は、『二十世紀のおとのさま』(てんとう虫コミックス24巻収録)、水田わさび版アニメ『のび太くん、さようなら! ドラえもん、未来に帰る…』(2005年9月1日放送、ビデオソフト未収録)に登場する。
他の時代にある電話機と通話できる電話機。固定電話の受話器を模したタイプ(『二十世紀のおとのさま』)と、折りたたみ式携帯電話を模したタイプがある(水田わさび版アニメ『のび太くん、さようなら! ドラえもん、未来に帰る…』。作中で道具名は呼ばれないが、公式サイトのひみつ道具カタログに記述がある)。後者はテレビ電話と思しき機能を持つ。
[編集] タイムドリーマー
タイムドリーマーは、『タイムドリーマー』(「小学四年生」1988年10月号掲載、単行本未収録)に登場する。
前に見た夢をもう一度見ることのできる道具。前もって時間を指定し、これを枕にして寝ると、その時間に見ていた夢を見ることができる。
また、見た夢はテープに録画することができ、このテープを再生することで、気に入った夢を何度も見ることができる。他の誰かにこのタイムドリーマーで夢を録画してもらえば、自分以外の者の夢を見ることもできる。
さらに「現実化ボタン」なるボタンもあり、これを押すとタイムドリーマーで見た夢が正夢となり、夢の中の出来事が現実に起こる。ただし現実化するためには、いかにも現実に起きそうな内容の夢でなければならず、「どら焼きがたくさん食べられる」程度の夢ならば実現可能だが、「自分がスーパーヒーローになる」ような夢は実現不可能。
[編集] タイムトリモチ
※ タイムホールとタイムトリモチを参照。
[編集] タイムトンネル
タイムトンネルは、『ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」3巻収録)に登場する。
時間を移動する道具の一つ。行きたい年代を入力しくぐることでその指定した年代に行ける。そこが抜けたビニールプールをつなげたような物で、空気を入れて使用する。
作中登場した物は試供品であり、ビニール製だったため破けて萎んでしまった。製品版は強化プラスチック製らしい。
[編集] タイムピストル
タイムピストルは、『タイムピストルで"じゃま物"は消せ』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」2巻収録)に登場する。
このピストルで当てた物を未来へ送る。人や動物に当てた場合、当たった人は未来へ来たことに気づかない。ダイヤルを調整すれば、30秒、3分、30分、3時間、3日など、「3」のつく時間の未来へ送ることが可能。
[編集] タイムふしあな
タイムふしあなは、『タイムふしあな』(てんとう虫コミックス36巻収録)に登場する。
木のボードに穴が開いており、ダイヤルで指定した時間の出来事を穴から見ることができる。ダイヤルの設定で過去も未来も見ることができるが、何分前または何分後まで見ることができるのかどうかは不明。
[編集] タイムふろしき
※タイムふろしきを参照。
[編集] タイムベルト
タイムベルトは、『大むかし漂流記』(てんとう虫コミックス17巻)などに登場する。
タイムマシンの一種。ベルト型をしており、腹に巻いて使用する。バックル部のスイッチを入れることで、ベルトをした者は一瞬にしてタイムマシン航行時と同様の超空間に転移し、別の時代へと行くことができる。
ドラえもんが普段使用するタイムマシンとの最大の違いは、空間移動能力を持たないという致命的な短所がある点。このタイムベルトを使って大昔へ行ってみれば、地殻変動によって周囲は海の真ん中になっていた、ということも起きかねない。また、身に着けて使う道具のため、複数の者が時間移動を行なうためには、人数分のタイムベルトが必要となる。
飛行機のパラシュートのように、緊急脱出用の道具とも推測される。
[編集] タイムホールとタイムトリモチ
タイムホールとタイムトリモチは、『モアよドードーよ、永遠に』(てんとう虫コミックス17巻収録)、『のび太の太陽王伝説』に登場する。
過去に失われた物(戦争や災害で焼けた美術品や文献など)を取り返す道具。
タイムホールは『タイムマシン』と『どこでも窓』を掛け合わせたような代物で、タイムホールについている円形の輪と指定された時間の指定された場所をつなげることができる。
タイムトリモチは、タイムホールに付属されたとりもちでタイムホールの向こうにある品物を取ることができる。ただし、使用の際向こう側で奪われると、何らかのトラブルが発生し故障に繋がることがある。
[編集] タイムマシン
※タイムマシン (ドラえもんの道具)を参照。
[編集] タイム虫メガネ
タイム虫メガネ(- むし -)は、『のび太とアニマル惑星』に登場する。
この虫眼鏡で物を見ると、その物の過去や未来の姿を見ることができる。
[編集] タイムライト
タイムライトは、『「時」はゴウゴウと流れる』(てんとう虫コミックス34巻収録)に登場する。
たいまつを模した電灯。点灯すると、時の流れが凄まじい暴風のように目に見えるようになる。「時間を無駄にしてはならない」という教訓を人に教えるための道具。
[編集] タイム・ルーム
タイム・ルームは、『タイム・ルーム 昔のカキの物語』(てんとう虫コミックス40巻収録)に登場する。
タイムマシンの一種。部屋に取り付けて時間を指定すると、その部屋が丸ごとその時間へタイムスリップする。移動先から元の時点に戻るには部屋の中にいる必要があり、部屋から物が外に出た状態で元の時点に戻ると、外の物は移動先の時点に置き去りになる。
[編集] タイムワープリール
タイムワープリールは、『タイムワープリール』(てんとう虫コミックス45巻収録)に登場する。
SF作品で宇宙船がワープ航法で空間を飛び越えるように、この道具に付いているダイヤルを回すと、回した分だけ時間を飛び越え、先の時間へ行くことができる。その日の夜へ行けば、自覚のないまま自分がパジャマ姿で布団に入っている、といった具合。
無駄な時間を過ごす羽目になったときや、嫌な出来事に遭遇した場面でそれらをスキップすることができるが、実際にはそれらの時間を取り消すわけではないので、たとえばジャイアンに殴られそうになってこの道具を作動させると、殴られる場面は体験しなくてすむものの、いつの間にか体中がボコボコになっていたりする。
また、この道具で飛び越えた時間は二度と元に戻すことはできないという説明だが、道具が壊れると使用開始前の時間に戻ることもある。
[編集] 代用シール
代用シール(だいよう -)は、『代用シール』(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』1巻収録)に登場する。
このシールに物の名前を書いて何かに貼ると、貼られた物はその名前の物になる。外観は変わらないものの、周りの人はその物をシールの名前の物と思い込み、また人にシールを貼った場合は、貼られた者もその名前の物になりきってしまう。たとえば「今日のテスト」と書いたシールを新聞の折り込み広告に貼れば、ママはそれをのび太の答案と思い込み、「ポスト」と書いたシールをドラえもんに貼れば、ドラえもんはポストになりきって道端に立ちすくみ、通行人みんながドラえもんの口に葉書を投げ込む。
シールを剥がすと、効果は消える。
[編集] 太陽ランプ
※ 地球セットを参照。
[編集] 大リーガーセット
大リーガーセット(だい -)は、『ジャイアンズをぶっとばせ』(てんとう虫コミックス7巻)に登場する。
大リーガーのような野球選手になれる野球道具のセット。以下の3つの道具から構成される。
- エースキャップ
- 投手用の野球帽。ボールをどんなにいい加減に投げても、必ずストライクになる。このセットの他にも同名の「エースキャップ」があるが、そちらのキャップはエンブレムが「P」、こちらは「A」とデザインが異なる他、能力も微妙に異なる。
- ガッチリグローブ
- 黄金バット
これらの道具をいかすには、選手自身に道具を使いこなす能力を持っている必要がある。エースキャップは球速がないと打ち頃のボールを投げるだけだし、ガッチリグローブは他の野手が捕りに行かないと、使用者がボールを追って走り回るはめになる。黄金バットもホームランを打つためにはタイミングとパワーが必要になる。もちろん、野球ルールを知っていることも前提である。
なおセットの名前はこの作中には登場せず、てんとう虫コミックス6巻収録『ドラえもん百科すばらしい道具のいろいろ』で紹介されている。
[編集] ダイリガム
ダイリガムは、『ダイリガム』(てんとう虫コミックス6巻収録)に登場する。
言いにくいことを誰かに言わなければならない際、それを代理として他の誰かに言わせるガム。これを噛みながら言いたいことを喋り、そのガムのかすを他の誰かにくっつけると、付けられた人はその言葉を言う相手のもとへひとりでに行き、その言葉を喋る。
[編集] ダイレクトパネル
ダイレクトパネルは、『ジャイアンへのホットなレター』(てんとう虫コミックス35巻収録)に登場する。
タレントなどのパネルを製作する機械。内蔵されているカメラで人を撮影し、そのパネルを作り出す。パネルの大きさは自在に指定でき、小は数センチメートル、大は数十メートルまで指定できる。