トヨタ・レジアス
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レジアス (REGIUS) はトヨタ自動車製のワンボックス型ミニバンで、ハイエースをベースとする。
[編集] 概要
1997年4月にハイエース・レジアスとして登場した。1995年に発売されたグランビアの全幅を詰めた実質的な姉妹車であるが、ハイエース・レジアスは5ナンバーサイズで車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエース レジアスバン」という車名で同年6月に販売が開始された。
搭載エンジンは直列4気筒のみで、ワゴンのガソリンは2.7L 直列4気筒 DOHCの3RZ-FE型、ディーゼルは3.0L OHC ターボ付きの1KZ-TE型であり、発売当初のグランビアと共通である。バンは、ガソリンが2.0Lの1RZ型、ディーゼルが3.0Lの5L型である。搭載位置もグランビアと同様、フロントエンジンの形をとる。
ワゴン | バン | 備考 | |||
2WD | 4WD | 2WD | 4WD | ||
ガソリン | E-RCH41W | E-RCH47W | E-RCH42V | - | |
ディーゼル | KD-KCH40G | KD-KCH46G | KG-LXH43V | KG-LXH49V | |
KD-KCH40W | KD-KCH46W | - | - | ウィンドツアラー |
ワゴンの大きな特徴として、オプションでフロントシート以外の全シートを脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。 また内装の質感はグランビアより勝る点が多く(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ(グランビア 2.7 2WD ツインムーンルーフ 発売当初3,387,000円 → 98年6月 3,232,000円、ハイエースレジアス 3,808,000円)が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際にはハイエースワゴンも併売された)。
スポーティーグレードの「ウィンドツアラー」も設定され、前期型のCMではこちらをイメージリーダーとしていた。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。
1998年には、特別仕様車として車体色に「スーパーホワイトII」を採用した「ウィンドツアラー ホワイトバージョン」も設定されている。
1999年8月 グランビアと共にマイナーチェンジを行う。当時、Lクラスミニバンの中で好調な販売を維持していた日産・エルグランドを意識した意匠を取り入れ、フロントグリルが大型化され押し出しの強いものとなり、ヘッドランプやリアコンビランプの形状変更が行なわれた。バンパー形状も変更され、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。このマイナーチェンジで、車名がビスタ店(現・ネッツ店)向けは「ハイエース」が取れて『レジアス』となり、トヨペット店向けは3ナンバー専用の姉妹車として『ツーリングハイエース』として分離する事になる。上級グレードにツーリングハイエースと同等のエアロパーツを装着した3ナンバー専用グレードもラインアップされた。ディーゼルターボにインタークーラーを追加し、出力の向上も図られている。
[編集] CM、キャッチコピー
- 前期型
- 当初のイメージキャラクターには宇崎竜童が起用され、キャッチコピーは「オレのBOX、いいだろう。」「トヨタは、中から変えます」。1998年からは東幹久がCMに出演していた。キャッチコピーは「グレート・プレジャー」。
- 後期型
- キャッチコピーは「人とは、違う夢を見る。」「My,1stbox,REGIUS」。CM曲としてデュラン・デュラン「オーディナリー・ワールド」が使われた。