デーブ・ヘンダーソン
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デーブ・ヘンダーソン(David Lee "Dave" Henderson , 1958年7月21日 - )はアメリカ・メジャーリーグで活躍した元野球選手。 外野手。右投右打。アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。 ニックネームは「Hendu」。
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[編集] 人物・来歴
シアトル・マリナーズに入団し、1981年4月9日にメジャーデビューを果たす。 1982年シーズン後半にはレギュラーを獲得。当時マリナーズは1977年のチーム創設以来低迷を続けていた。
1986年シーズン後半に、当時ア・リーグ西地区最下位のマリナーズから、東地区で首位に立っていたボストン・レッドソックスに移籍。共に移籍したスパイク・オーエン共々レギュラーとなり、地区優勝に貢献。 カリフォルニア(現在はロサンゼルス)・エンゼルスとのア・リーグチャンピオンシップシリーズでは、レッドソックスは第1戦、第3戦、第4戦と敗れて後のない状態で第5戦を迎えた。第5戦(アナハイム・スタジアム)もエンゼルスに2-5とリードを許したまま9回表、レッドソックス最後の攻撃を迎える。 エンゼルス先発のマイク・ウィットは2アウトを取ったが、レッドソックスはドン・ベイラーの2ランホームランで2点を返し、さらに代わったゲーリー・ルーカスからリッチ・ゲドマンが死球で出塁。 ここでエンゼルスはリリーフエースのドニー・ムーアをマウンドに送る。 打席に立ったヘンダーソンは2-2と追い込まれるが、ムーアが投じたフォークボールをレフトスタンドに逆転の2ランホームランし、6-5と逆転する。 9回裏にエンゼルスが同点においつき、延長戦となったが、延長11回にヘンダーソンの犠牲フライでレッドソックスを勝利に導いた。 これでシリーズの流れが変わり、第6戦、第7戦もレッドソックスが勝ってワールドシリーズ進出を決めた。 ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズでは、レッドソックスが3勝2敗と王手をかけたシェイ・スタジアムでの第6戦では、同点の延長10回に勝ち越しのホームランを打つが、チームはその裏に同点に追いつかれたあと、ビル・バックナーのトンネルエラーで逆転負けを喫する(同項参照)。 第7戦にも敗れ、ワールドチャンピオンは逃した。
翌1987年にはやはりナ・リーグ西地区優勝を争うサンフランシスコ・ジャイアンツにシーズン途中で移籍。 チームはチャンピオンシップシリーズでセントルイス・カージナルスに敗れてワールドシリーズ進出はならず、ヘンダーソンは年間通じて打率.234の不振のため、シーズン終了後に解雇された。
翌1988年にオークランド・アスレチックスに移籍すると、その年は146試合出場で、打率.304、24本塁打、94打点、100得点、長打率.525、二塁打38と多くの部門で自己最高の大活躍。 この年からチームは3年連続でワールドシリーズに進出。この年はロサンゼルス・ドジャースに敗れる。 1989年からはベテラン、ドン・ベイラー、デーブ・パーカーの移籍もあって、主にマーク・マグワイア、ホセ・カンセコの後の5番に座り、ワールドシリーズでもジャイアンツを破る。 1990年のワールドシリーズはシンシナティ・レッズに4連敗で敗れる。 1991年には自己最多の25本塁打を放ち、ファン投票での選出でオールスターに出場。 チームメイトリッキー・ヘンダーソンの2番で先発出場を果たした。
1992年は膝の故障で20試合の出場に終わるが、1993年に20本塁打を打ちカムバック。 この年限りでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍し、1994年限りで現役を引退。
[編集] 受賞歴・記録
[編集] 年度別打撃成績
年 度 |
チ 丨 ム |
試 合 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
四 球 |
三 振 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
塁 打 |
犠 打 |
犠 飛 |
敬 遠 |
死 球 |
併 殺 打 |
O P S |
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1981 | SEA | 59 | 126 | 17 | 21 | 3 | 0 | 6 | 13 | 2 | 1 | 16 | 24 | .167 | .264 | .333 | 42 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 0.597 |
1982 | SEA | 104 | 324 | 47 | 82 | 17 | 1 | 14 | 48 | 2 | 5 | 36 | 67 | .253 | .327 | .441 | 143 | 1 | 1 | 2 | 0 | 5 | 0.768 |
1983 | SEA | 137 | 484 | 50 | 130 | 24 | 5 | 17 | 55 | 9 | 3 | 28 | 93 | .269 | .306 | .444 | 215 | 2 | 6 | 3 | 1 | 5 | 0.750 |
1984 | SEA | 112 | 350 | 42 | 98 | 23 | 0 | 14 | 43 | 5 | 5 | 19 | 56 | .280 | .320 | .466 | 163 | 2 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0.786 |
1985 | SEA | 139 | 502 | 70 | 121 | 28 | 2 | 14 | 68 | 6 | 1 | 48 | 104 | .241 | .310 | .388 | 195 | 1 | 2 | 2 | 3 | 11 | 0.698 |
1986 | ※1 | 139 | 388 | 59 | 103 | 22 | 4 | 15 | 47 | 2 | 3 | 39 | 110 | .265 | .335 | .459 | 178 | 2 | 1 | 4 | 2 | 6 | 0.794 |
1987 | ※2 | 90 | 205 | 32 | 48 | 12 | 0 | 8 | 26 | 3 | 1 | 30 | 53 | .234 | .329 | .410 | 84 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0.739 |
1988 | OAK | 146 | 507 | 100 | 154 | 38 | 1 | 24 | 94 | 2 | 4 | 47 | 92 | .304 | .363 | .525 | 266 | 5 | 7 | 1 | 4 | 14 | 0.888 |
1989 | OAK | 152 | 579 | 77 | 145 | 24 | 3 | 15 | 80 | 8 | 5 | 54 | 131 | .250 | .315 | .380 | 220 | 1 | 6 | 1 | 3 | 13 | 0.695 |
1990 | OAK | 127 | 450 | 65 | 122 | 28 | 0 | 20 | 63 | 3 | 1 | 40 | 105 | .271 | .331 | .467 | 210 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | 0.798 |
1991 | OAK | 150 | 572 | 86 | 158 | 33 | 0 | 25 | 85 | 6 | 6 | 58 | 113 | .276 | .346 | .465 | 266 | 1 | 2 | 3 | 4 | 9 | 0.811 |
1992 | OAK | 20 | 63 | 1 | 9 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 16 | .143 | .169 | .159 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.328 |
1993 | OAK | 107 | 382 | 37 | 84 | 19 | 0 | 20 | 53 | 0 | 3 | 32 | 113 | .220 | .275 | .427 | 163 | 0 | 8 | 0 | 0 | 1 | 0.702 |
1994 | KC | 56 | 198 | 27 | 49 | 14 | 1 | 5 | 31 | 2 | 0 | 16 | 28 | .247 | .304 | .404 | 80 | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 0.708 |
通算 | 14年 | 1538 | 5130 | 710 | 1324 | 286 | 17 | 197 | 708 | 50 | 38 | 465 | 1105 | .258 | .320 | .436 | 2235 | 19 | 41 | 19 | 22 | 83 | 0.756 |
- ※1=シアトル・マリナーズ→ボストン・レッドソックス
- ※2=ボストン・レッドソックス→サンフランシスコ・ジャイアンツ
[編集] エピソード
- 失投を決して逃さない打者として定評があった。
- 5回の地区優勝、3回のリーグ優勝で出場したポストシーズンシリーズ(ワールドシリーズ及びチャンピオンシップシリーズ)の通算成績は.298、7本塁打、20打点、24得点、長打率.575である。レギュラーシーズンの打率.258、長打率.436と比べれば別人のような強打を発揮していた。
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
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2 トニー・フィリップス / 4 カーネイ・ランスフォード / 7 ウォルト・ワイス / 9 マイク・ガイエゴ / 12 ランス・ブランケンシップ / 19 ジーン・ネルソン / 21 マイク・ムーア / 24 リッキー・ヘンダーソン / 25 マーク・マグワイア / 28 スタン・ハビエル / 33 ホセ・カンセコ / 34 デイブ・スチュワート / 36 テリー・スタインバック / 39 デーブ・パーカー / 40 リック・ハニカット / 42 デーブ・ヘンダーソン / 43 デニス・エカーズリー / 44 ケン・フェルプス / 54 トッド・バーンス 監督 トニー・ラルーサ |