テレサ・ベルガンサ
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テレサ・ベルガンサ(Teresa Berganza、1936年3月16日 - )はスペインの著名なメゾソプラノ歌手で、ロッシーニ、モーツァルト、ビゼーのオペラの役柄がよく知られる。彼女は、その高度な歌唱技術と知性に富んだ音楽性、そして魅力的な舞台姿で賞賛されている。
ベルガンサはマドリッドに生まれ、同地の音楽院でピアノと声楽を学び、1954年に歌唱で1等賞を得ている。1955年にマドリッドで初めての演奏会を開いた。
ベルガンサは1957年にエクス・アン・プロヴァンス音楽祭で、『コジ・ファン・トゥッテ』(モーツァルト)のドラベッラ役を歌ってオペラの初舞台を踏んだ。同年、ミラノ・スカラ座にデビューし、翌年グラインドボーン音楽祭にも登場した。1959年にはロイヤル・オペラハウスで『セビリアの理髪師』のロジーナ役を歌い、以後これは彼女の代表的な持ち役となった。1967年にはメトロポリタン歌劇場に出演して『フィガロの結婚』のケルビーノ役を歌った。
ベルガンサは1964年にカーネギー・ホールで歌曲リサイタルのデビューを果たした。彼女の演奏会の主要レパートリーはスペイン・フランス・ドイツ・ロシア歌曲である。彼女はピアニストのフェリックス・ラビーリャと結婚し、多くの演奏会を開くとともに多数のレコード録音を行った。
1991年、ベルガンサは他の6人のスペイン人の歌手とともに、「アストゥリアス公賞」の芸術・文学部門で受賞した。
1992年、彼女はセビリア国際博覧会の開会式に参加し、さらにバルセロナで行われたオリンピックの開会式でも歌った。1994年にはスペイン王立芸術アカデミー会員に女性で初めて選出された。