スユアの波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スユアの波(WAVE OF THE ZUVUYA) | ||
---|---|---|
松任谷由実 の アルバム | ||
リリース | 1997年12月5日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 47分49秒 | |
レーベル | EXPRESS | |
プロデュース | 松任谷正隆 | |
チャート最高順位 | ||
|
||
松任谷由実 年表 | ||
Cowgirl Dreamin' (1997年) |
スユアの波 (1997年) |
Neue Musik (1998年) |
『スユアの波』(すゆあのなみ)は、松任谷由実(ユーミン)の29枚目のオリジナルアルバム。1997年12月5日に東芝EMIからリリースされた(TOCT-10001)。1998年1月9日~1998年7月12日、『LEGEND OF THE ZUVUYA』コンサートツアーが行われた。
目次 |
[編集] 解説
- 英語のタイトルはWAVE OF THE ZUVUYA。タイトルの「スユア(ZUVUYA)」とは古代マヤ人の言葉で、時空を超えることの出来る波を指す。このアルバムのコンセプトはジャケットのサーフボードから見られるように「サーフィン」だが、サーフィンには「ネットサーフィン」などのサーフィンという言葉に秘められた精神的なものも含まれていて、時間をかける、いつでも青春していた時代に戻れるというユーミンの願望が込められている(アルバムの中に1983年の『時をかける少女』の歌詞を別の曲に当てはめた作品があるのはそのせいか)。尚、仮に付けられていたアルバムタイトルは「時空のサーファー」。
- この年の2月に前年発売される予定だったオリジナルアルバムが発売されたため、1983年以来1年に2枚のアルバムを発売する結果となった。
- ジャケットに登場するサーフボードは、イラストレーターの下條ユリが製作。
- このアルバムが2位になったことにより、『昨晩お会いしましょう』(1981年)から前作『Cowgirl Dreamin'』まで16年間続いた17枚連続1位記録が途絶えた。この週の1位は河村隆一の「Love」。
[編集] 収録曲
- セイレーン
- Sunny day Holiday
- 夢の中で~We are not alone,forever
- ミディアム・テンポの優しいポップ・ナンバー。夢の中で会える“あなた”への愛を綴った切ないラブ・ソング。1997年に公開された「時をかける少女」の主題歌。前出の『Sunny day Holiday』のカップリング曲だが、アルバムに収録されている作品は1番のAメロの歌詞の一部が違っている。
- きみなき世界
- 哀愁漂うレゲエ風ナンバー。大切な人を失った虚脱感を綴った歌。
- パーティーへ行こう
- 軽快なシャッフル調ロック・ナンバー。タイトル通り、落ち込んでいる“あなた”にパーティへ行こうと誘う、一種の応援ソング。1997年苗場プリンスホテルCMソング。
- 人生ほど素敵なショーはない
- 心臓音のSEで始まるグルーヴィなミディアム・ポップス。人生をステージ上のショーに喩え、エネルギッシュに生きようと鼓舞する歌。タイトなカッティング・ギターや終盤のエフェクトを駆使したアレンジなどが特徴的。
- 結婚式をブッ飛ばせ
- 明るいタッチの王道的ロック・ナンバー。結婚式の誓いの言葉で本心を言い、ついには式場から逃げ出してしまうというユニークな歌。
- 時のカンツォーネ
- Woman
- エスニックな雰囲気のミディアム曲。A2003年『Yuming Compositions : FACES』に収録されている、薬師丸ひろ子に(呉田軽穂として)提供した『Woman~Wの悲劇』とは別作品。
- Saint of Love
- アルバムのラストを飾るバラード・ナンバー。
- 作詞・作曲 : 松任谷由実 編曲 : 松任谷正隆
[編集] 参加ミュージシャン
- キーボード&プログラミング:松任谷正隆
- シンセサイザー・プログラミング:山中雅文
- ドラム:Mike Baird(#2)、John Robinson(#4,#5,#7~#9)
- ベース:Leland Sklar(#2,#7,#10)、Neil Stubenshaus(#1,#5,#8)、Nathan East(#4,#6,#9)
- エレクトリック・ギター:Dean Parks(#1,#2,#5,#7,#9,#10)、Michael Landau(#9)、Paul Jackson, Jr.(#6,#8)、松原正樹(#3,#10)
- アコースティック・ギター:Dean Parks(#1,#2,#4)、吉川忠英(#3,#10)
- パーカッション:Michael Fisher
- トランペット:Jerry Hey(#6,#10)、Gary Grant(#6,#10)
- トロンボーン:Law McCreary(#6,#10)
- フリューゲル・ホルン:数原晋(#3)
- サキソフォン:Dan Higgins(#6,#10)、Jake H. Comseption(#1)
- フルート:Dan Higgins(#6,#10)
- ヴァイオリン:Sid Page、Charlie Bisharat、Harris Goldman、Alan Grunfald、Ezra Kliger、Vladimir Polimatidi、Katia Popov、Barbra Porter、Michael Richards、Bob Sanov、Mark Sazer、Eve Sprecher、Ed Stain、Olivia Tsui(#1~#4,#6,#10)
- ヴィオラ:Bob Becker、Matt Funes、Cynthia Morrow、Carole Mukogawa(#1~#4,#6,#10)
- チェロ:Suzie Katayama、Larry Corbett、Steve Richards、Don Smith(#1~#4,#6,#10)
- コーラス:松任谷由実、高尾直樹(#1,#4,#6)、佐々木久美(#1,#4,#6)、国分友里恵(#1,#4,#6)、安部恭弘(#5)、村田和人(#5)、伊豆田洋之(#5)、木戸泰弘(#8)、比山貴咏史(#8)、広谷順子(#8)
- 喉歌:嵯峨治彦(#10)
- 聖歌隊:Alvin Taylor(#10)、Julie Tillman(#10)、Monalise Young(#10)、Venette Gioud(#10)、Carmen Twillie(#10)、Maxine Waters(#10)、Carmen Carter(#10)、Clydene Jackson Edwards(#10)、Jim Gilstrap(#10)、Terry Young(#10)、Philip Ingram(#10)、Oren Waters(#10)
[編集] TV
- セイレーン
- 2000年8月16日 WOWOW「湘南 One Night Special Live」
- 2005年6月25日 WOWOW「松任谷由実 ~The Session at Stellar Ball~」
- 2006年10月9日 WOWOW「THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006」
- Sunny day Holiday
- 2002年12月28日 NHK-BS2「SURF & SNOW in 逗子マリーナ 2002」
- 夢の中で~We are not alone,forever
- 2003年12月20日 WOWOW「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 2~氷の惑星~」
- きみなき世界
- 2000年12月1日 BS日テレ・BS朝日・BS-i・BSジャパン・BSフジ「BS開局特番 松任谷由実 One Night Concert~Brothers & Sisters」
- Saint of Love
- 2005年12月23日 NHK-BS2「松任谷由実 EXPOドームライブ」
[編集] 外部リンク
前作: |
次作: |